
外の気温はマイナス4度ぐらいのはずだが、
雪景色がまったくない。
日本ならこれだけ気温が低いと、
必ず雪があるという感覚なのだが、
大陸は違うようだ。

天津駅に着いた。
Sさんはタクシーを捕まえ、
「狗不理」へ向かった。
まだ11時過ぎとお昼ご飯には少し早いのだが、
狗不理包子の天津本店は人気のある店で、
早く行かないと、行列が出来るためらしい。
もちろん短気の私は、
お腹が空いて行列に並ぶと、
イライラして怒り出すかもしれないという妻からのアドバイスもあったようだ。



レストラン(?)は2階になっていた。

この店は150年の歴史を持つ店。
「狗不理」って「犬も食わない」という意味。
本当は、「狗子」という名前の包子職人からきているらしい。
1845年、14歳の狗子が作る包子のおいしさが評判を呼び、
「狗子は一心不乱に包子に集中し、それ以外の事を一切構わない(不理)」
と言われていたことからその名前がついたそうだ。
将軍・袁世凱が、北京に狗不理包子を持ち帰り西太后に贈ったところ、
それを食べた西太后がおいしくて大喜びし、
天津の狗不理包子が有名になったそうだ。

出て来たのは、日本で売っている肉まん(551)の少し小さめの大きさ。
豚肉の狗不理1つと頼むと蒸篭が8個出てきた。
これをSさんと半分にし、蟹狗不理をひとつ注文。
あとは・・・ビール。
豚肉の狗不理も美味しいのだが、
私には蟹狗不理の方がすごく美味に思えた。
この蟹はワタリガニ(?)が使われているようで、
ビールに合う。


お腹も満腹、ビールも美味しかった!
気分の良い所で、
タクシーに乗って「南市食品街」へ向かった。
