徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

「第26回東日本外来小児科学研究会」見聞記

2010年10月25日 20時09分02秒 | 小児科診療
10月24日に東京の葛飾で開催された研究会に参加してきました。

医学の最先端を行く学会ではなく、小児科開業医が日々の診療の中で抱いた疑問や問題を発表し話し合う会です。

今回は医療事故で子どもを亡くした方の話や、都議会議員による予防接種行政の話など、ふだんは聞けない分野の講演もあり、楽しみにして上京しました。

医療事故を経験して苦しむ患者家族の様子、それを取り巻く環境、サポートする医療スタッフなど、いろんな立場の人たちのことを考えるよい機会となりました。

議員さんのお話は、正直言って全く理解できませんでした。同じ日本語を話しているのになぜ理解できないんだろう・・・議員さんが熱心に話せば話すほど会場はしらけきってしまう始末。
話の内容は、一つの問題を議会の議題に挙げる手続きの煩雑さを細かく説明するというモノ。そのためには、議員に粘り強く嘆願に通わなくてはならない、という絶望的なシステムでした。
質疑応答で、ひとりの医師が「話を聞いてから動くのではなく、子ども達の命を守るために政治家はグローバルな視野で勉強して政策を考えていただきたい」という意見を述べ、皆ウンウン頷いていました。

脳によい刺激となった研究会でした。
そうそう、会場で同じ地域医師会のK先生にバッタリ会いました(笑)。
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