徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

今シーズンはインフルエンザ流行の立ち上がりが早い?

2014年11月11日 07時09分14秒 | 小児科診療
 インフルエンザが気になる季節になりました。
 が、当院ではまだ陽性者ゼロです。
 当地域では、数週間前に成人で陽性者が出たとの情報がありましたが、その後広がった様子はありません。
 全国的には流行が始まりつつあるようです。

■ インフルエンザ流行速報~今シーズンは流行の立ち上がりが早いのか
(2014/11/11 日経メディカル)
 2014/15シーズンは、インフルエンザ流行の立ち上がりが早いのかもしれない。各都道府県がまとめているインフルエンザ定点当たり報告数の推移を見ると、11月2日までの1週間(第44週)に全国の定点医療施設を受診した患者は定点当たり0.16人だった。直近の5シーズンでは、2010/11シーズンの0.2人に次いで多くなっている。
 第44週に最も報告数が多かったのは、長崎県で0.99人と流行の目安となる「1人」に迫っていた。新潟県(0.67人)、沖縄県(0.57人)、大分県(0.41人)と続いている。


 現時点では、西日本に多いようですね。
 検出されている型は、AH3(A香港型)が多いようです。

■ AH3型が44件と最多、B型とAH1pdm09型は昨シーズン同時期に比べ大幅減
 タミフル・ラピアクタ耐性H1N1pdm09ウイルスは検出されず
(2014/11/7 日経メディカル)
 国立感染症研究所のインフルエンザウイルス分離・検出速報によると、11月7日現在、AH3型の検出件数が44件と最多であり、一方、B型とAH1pdm09型はそれぞれ4件と昨シーズンに比べ大幅に減少していることが分かった。
 週別型別インフルエンザウイルス分離・検出報告数の推移をみると、36週から43週までに検出されたウイルスは、AH3型(A香港型)が44件、AH1pdm09型とB型がそれぞれ4件だった。B型はすべて山形系統だった。
 昨シーズンの同時期は、AH3型は40件、B型が24件、AH1型が14件だった。今シーズンは、AH3型が同程度であるものの、B型、AH1型はともに減少している。
 なお、昨シーズンに札幌を中心に確認されたH1N1pdm09のタミフル耐性ウイルスについては、抗インフルエンザ薬耐性株サーベイランス(10月22日現在)によると、今のところ検出されていない。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 米CDC「子宮頸がんで死ぬべき... | トップ | アメリカとスペインのエボラ... »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

小児科診療」カテゴリの最新記事