徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

12月に入る前にインフルエンザの流行が始まりました。

2014年11月29日 08時17分49秒 | 小児科診療
 今シーズンは12月に入る前に流行が始まりました。7年振りだそうです。
 A香港型が中心で、これは子どもにインフルエンザ性脳症を起こしやすいタイプ。
 当地域でもチラホラ陽性者が出てきています。
 みなさん、予防接種は済んでますか(私は2回接種済みです)?

11都県で早くもインフルエンザの流行始まる 多くは「A香港型」
(2014/11/28 FNN)
 11の都県で、早くもインフルエンザの流行が始まった。患者の数は、この1週間で推定およそ4万人増えるなど、例年よりも速いペースで猛威が拡大している。
 東京都では、7年ぶりに、11月にインフルエンザが流行する事態となった。
 今シーズン、東京のインフルエンザの患者は、8割以上が14歳以下となっている。
 例年、12月から3月に流行するとされるインフルエンザだが、2014年は、早くも11の都県で流行。
 この早すぎるインフルエンザの流行で、ある懸念がある。
 感染拡大を食い止める、予防接種。
 子どもの予防接種に来た母親は「1回目で、ちょっとは免疫がついてくれているといいんですけど」と話した。
 インフルエンザの予防接種は、効果が表れるまでに、およそ2週間かかる。さらに、13歳未満の子どもの場合は、原則、およそ1カ月空けて、2回接種しなければならず、効果が出るまでには、そこから2週間ほどかかる。仮に、きょう1回目の予防接種を受けたとすると、ワクチンの効果が出るのは、およそ1カ月半も先となってしまう
 医師は、流行が早まったことで、予防接種が間に合わず、感染が拡大するおそれがあると指摘する。
みやのこどもクリニックの宮野孝一院長は「今回のことを考えると、10月に(予防接種を)1回受けているのが、理想だったと思う。かなり、もっと(感染者は)増えてくると思う」と話した。
 今シーズン、検出されたウイルスの多くは、「A香港型」。
 A香港型は、流行しやすいタイプで、高熱やのどの痛み、関節痛などの症状をもたらす。医師は、子どもたちだけでなく、高齢者の感染にも注意を促している。
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