徒然日記

街の小児科医のつれづれ日記です。

スギ花粉症、始まりました。

2014年01月31日 06時37分44秒 | 小児科診療
 花粉症シーズン入りが発表されました。

関東で花粉シーズン始まる 昨年より1週間早い
(2014年1月30日:毎日新聞)
気象情報会社ウェザーニューズ(千葉市)は29日、関東地方で花粉シーズンが始まったと発表した。スギ花粉に敏感な人に花粉症の症状が出る飛散量に達したという。昨年より1週間早い。西日本では2月中旬以降、東北地方では2月下旬以降にシーズンに入るという。
 同社によると、今シーズンの花粉飛散量は昨年の8割程度に減るが、平年と比較すると1割程度多い。飛散のピークは関東から西日本で3月上旬~中旬、北陸で3月下旬、東北で4月上旬~中旬になるという。


 重症度に応じた治療のわかりやすい図表を朝日新聞の記事に見つけました;

進化する花粉症治療 眠気少ない市販薬、症状ごとに選択肢
(2014年1月14日:朝日新聞)
 今年もスギ花粉が大量に飛ぶ季節が近づいてきた。つらい鼻水や鼻づまり。花粉症は今や、3人に1人が苦しんでいるという国民病だ。最近は、眠気などの副作用が少なく、症状ごとに効果的な薬も増えている。自分に合った治療法を見つけることが大切だ。
 東京都内に住む主婦(53)は、20年ほど前からスギ花粉が飛ぶ季節になると、鼻水や鼻づまりに悩まされてきた。約3年前から、花粉が本格的に飛ぶ時期より前に、薬を飲み始める「初期療法」を始めた。飲むのは、くしゃみや鼻水などのアレルギー症状を抑える抗ヒスタミン薬だ。症状は軽くなり、夜もよく眠れるようになった。同じタイプの薬はもともと眠気などの副作用が強かったが、第2世代の薬は副作用もほとんど感じなかった。「花粉を心配しないで生活ができるようになった」と話す。
 現在、第2世代抗ヒスタミン薬は花粉症治療の主力になっている。国内で承認された薬は約15種類に増えた。それぞれ症状を止める作用や眠気などの副作用の強さに違いがあり、選択肢が広がっている。2011~12年に眠気などの副作用が少ないアレジオンアレグラが市販薬としても発売され、12年に鼻水と鼻づまりの両方の症状に効果があるディレグラが医療用薬に承認された。
 日本医科大学の大久保公裕教授ら耳鼻咽喉科の専門家チームは、13年に花粉症の治療に使う鼻アレルギー診療ガイドラインを4年ぶりに改定した。新しい薬を含めて重症度ごとに治療法を整理した。





 上図は「鼻アレルギー診療ガイドライン」に沿った治療ですが、抗アレルギー薬(第2世代抗ヒスタミン薬、抗ロイコトリエン薬)の欠点は「高い」ことです。
 漢方薬をうまく使った方が安く済むのに・・・。

 トピックスだった「舌下免疫療法」の発売は4月以降となるようで、今シーズンの対策としては使えないことになりました・・・残念です。
 アレルギー学会などが中心にガイドラインを発表しました。
★ 「スギ花粉症におけるアレルゲン免疫療法の手引き
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