今日は一日中ギターを弾いていたのだ
「リトルウイングのイントロを弾きたいなぁ・・」
という感じで過去の記憶を呼び覚ましつつ手探りでのコピーを再開した
この曲の楽譜を持っているのだが困ったことにすべて微妙に異なる
採譜した人の解釈が異なるということだと思う
コピー譜では良くある話なのだ
最終的には自分の耳を頼りに音を探っていくことになる
とりあえず、半日の練習の成果もあり、そこそこ弾けるようになった
過去に一度弾けた曲は頑張れば絶対に弾けるようになるのだ
弾けたという事実が練習の励みになる
練習中に気づいたのだ
「あれ? 弦が落ちるなぁ」
6弦側に弦が寄っていたのだ
所謂、『センターズレ』という症状なのだ
ボルトオンタイプのネックでは良くある話なのだ
修正は力業なのだ
気合いを込めてネックを押しつけるのだ
修正する方向で押しつけたり引き上げたり
ボルトを緩めない人もいるが私はダメージを考慮して少し緩めて作業に入る

修正後は適正な状態に戻った
弦が落ちることもなくなった
ジミヘンのリックは割と巻き弦でグリグリと攻める事が多い
握り込みのフォームで巻き弦を押弦する
それ故のセンターズレの症状は演奏のストレスになる
ドラゴンテレならば躊躇なくネックを修正できる
ヴィンテージやカスタムショップ製のギターの人は作業が恐いと思う
かなりの力でネックに加重をかけるのだ
若い頃にネックポケットを割ってしまった経験があるのだ
力は必要だが馬鹿力は無用だと悟った
過去の経験がトラウマとして残っていることも多い
ハンダが下手だった頃は何度も配線を焼き切ったこともある
失敗を恐れては先には進めない
同じ過ちを繰り返さないことが大事なのだ
失敗は成功の裏返しだと思う
表裏一体なのだ
ギター弾きの成長の過程において廉価ギターを経験することは必須だと思う
メンテや演奏の練習になる

私は良い歳になってもいまだに廉価ギターで遊んでいる
廉価ギターならばセンターズレの修正も恐くない
ちなみにこのギターも何度か修正しているのだ
センターズレはギターの値段とは関係ない
ストラトも過去に何度か修正しているのだ
ネックを取り外す事が出来る場合、一度ネックを外してみていただきたい
見えない部分(ネックポケットなど)の仕事をチェックするのだ
謎な記号などが記されていることも多い
ジャパンのギターなどはシリアルから年代や生産工場を特定できる
特に中古などでギターを買った場合に役立つことも多い
その場でネックを外すこともできない
ショップを信頼するしかないのだ
つまり、新品も中古も信頼できるショップで買うということ
ギターという楽器はほんとうに癖がある
メンテが完璧なギターは弾いていて楽しい

ギターはちょっとしたことで嫌いになる
私の場合にはそんな事が多い
廉価なギターならば秒で手放してしまう
逆にコンディションが良いギターはそれだけで愛着が湧いてくる

廉価や高価という垣根がなくなる
私はそんな感じでギターと接しているのだ
値段が高いギター=良いギターではない
ところが難しい
ちなみにレスポールのようなネックが固定されているギターではセンターずれは発生しない
当たり前だが・・・
ボルトオンタイプのネックの場合、ネジの締め込みの具合で音や弾き心地が変わる
プロの中にはこの部分に徹底して拘る人も多い
少し緩めが上級者好みだという
影響されやすい私もネジを少し緩めているのだ
ネックジョイント部分のネジは結構長い
それ故に多少ラフに扱っても大きな問題にはならない
完璧なギターなど存在しない
不具合が生じたタイミングで考えれば良いのだ
配線のノイズ処理など、ライトな不具合を経験したギターは一皮剥けている
何故だか私が購入したギターのほとんどがノイズを処理している
経年でノイズが生じることも多い
メンテレスだったストラトも10年目を迎えた時にノイズの修理をしている
その後はいたって快適なのだ