テレキャス&ストラトの部屋

RolandのGT-001とzoomMS-50GでDAW制作を楽しんでいるよ

安レスポールの音はコンデンサー交換で改善される?

2013年11月16日 | 日記
グラスのレスポールのピックアップカバーも無事に取り付けが完了したのだ



前回もお話したように音色の『積極的改善』という目的でコンデンサーの再交換を実行したのだ

常連読者の方々はご存じだと思うがすでにオレンジドロップを二基付け替えているのだ



「オレンジドロップなのになんで交換するの?」

という感想を持った方もいると思う


実はこのオレンジドロップは『P-90』用をあえてチョイスしたものなのだ

ハムバッカーとシングルの中間的な音色が特徴のピックアップなのだ


ダンカンのピックアップがオープンタイプという事を前提に高音域を抑える目的で選んだのだ


今回の改造ポイントはカバーを取り付けた事による若干の『音の籠り』の解消なのだ

気付かない人も少なからずいると思えるほど微妙な違いなのだ


コンデンサーの種類と抵抗値を変更する事で改善を試みるのだ


コンデンサーの交換に興味がある方はネット検索などで本格的に調べていただきたい

コンデンサーに取りつかれた人々が詳しく説明しているので参照していただきたい


特に抵抗値の理屈が理解できないうちは交換に踏み切れないと思うのだ


今回、フロント用として購入したコンデンサーなのだ



フェルナンデスがリリースしている『DEL-RITMO』というオイルペーパーコンデンサーなのだ

すでに取りつけられているオレンジドロップよりも抵抗値が低い製品なのだ


過去にご紹介したアイバニーズに取り付けたコンデンサーと同じタイプなのだ

オレンジドロップよりもさらに高音域の分離が良いと感じられる製品なのだ

前後で異なるコンデンサーを取り付けてみるのも面白いと思ったのだ


あえて同じメーカーに拘る理由もないと思う

余談だが同一メーカーでも前後で抵抗値を変えるという場合も多々あるようだ


基本的にネック側とブリッジ側では音色に開きがあり過ぎる

音作りという意味では良いと思うがバッキング→ソロ→バッキングというように
演奏中に頻繁にピックアップを切り替えるようなシーンにおいては不都合に感じられることもある


つまり前後の音の均一化というのも考え方の一つなのだ

まぁ、ピックアップの高さ調整、コンデンサーの抵抗値変更などをしても
同じ音色になることはあり得ないが・・・


少なくとも同じ楽曲内で使用する場合、

フロントが甘い音色のジャズ向きの音、リアがギンギンのロックサウンドというのでは使い難いのだ


何となく私の言いたいニュアンスが伝わっているだろうか?


作業の効率アップの為に今回もポットを取り外して作業を進めたのだ



これだけで格段に作業がし易くなるのだ



確実にハンダ付けをする為にヤスリがけをするのも有効なのだ



特に古いハンダは極力除去しておいた方が都合が良いようだ


取り付けたコンデンサーなのだ



古いコンデンサーは使う予定がないので足から切断したのだ


実際にキャビティ内部に取り付けた画なのだ



さらに拡大してみた




本当はここで完了の予定だったのだが・・・

リアもさらに音色を煮詰めることにしたのだ



新たに購入した取り付け前のオレンジドロップなのだ


取り外したものと比較してみた



太鼓部分の大きさが異なるのがお分かりいただけると思う


今回購入した小さい方がよりレスポール(ハムバッカー)向きなのだ

交換によってさらに高音域の抜けとバランスを追求したいと思うのだ


実際に取り付けた画がコチラなのだ



もう一枚・・・




裏ふたを閉じて完成なのだ




今回も狙い通りの音に仕上がったようだ

特にフロント側を他のメーカーの異なるタイプにした事が功を奏したようだ


音を言葉で表現するのは難しいが・・・

バランス良く抜ける音になったようだ

カバーを取り付けている事を忘れてしまうほど音の分離が良いのだ


すでに良い音なのだが・・

ピックアップカバーの馴染みと共にコンデンサーの『エージング』が不可欠なのだ


弾き込めばさらに音が良くなる(馴染む)と思うのだ




特に古いコンデンサーは再利用の予定もないので廃棄してしまった


このような部品を小箱に大切に取っておく人もいるようだが・・

私にとっては消耗品なのだ



コンデンサー交換もハマるとピックアップ同様に奥が深い世界のようだ


読者の皆さんも是非ともご体験いただきたい




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