今日も日本から来られるお客様を迎えにLAXに行きましたが、
同じように海外赴任の辞令を受け、渡米したのが29年前の今日。
身の回りの物を詰めたスーツケースとボストンバック、
当時はネクタイにスーツがオフィスでは常識でしたので背広を入れたガーメントバッグも持って、
色々な思いを胸いっぱいにしてこの地に降り立ちました。
この頃の仕事はプログラマー。
トーランスにあった会社で、日系企業の経理や生産管理システムの開発や保守をしていました。
それにしても、久しぶりに昔の写真を見ると面白いですね。
端末の画面はもちろんモノクロ(というか、緑色の文字)で小さく、
キーボードの淵が今の物に比べると異様に大きいですね。
(写真の端末はIBMのSystem/36というオフコン用で、RPG IIという言語でプログラムを書いていました。)
ちょうどパソコンが出始めの頃で、IBMのPC/XTやATといったモデルを
お客様の事務所へ設置して使い方を説明するのも僕の仕事でした。
パソコンのOSはもちろんDOSで、ハードディスクの無いモデルでは
ぺナぺナな5.25インチのフロッピーを差し替えながらソフトを起動させたり
データを保存していた長閑な時代でした。
使えるソフトも種類は少なく、MSが作った表計算のMultiplanなどがメインで
初期のバージョンは単純な縦横の計算ができる表を作れる程度でした。
その後Lotus 1-2-3が人気になり更にはExcelへと続きますが、
この単純な表計算ソフトでさえも仕事の効率が飛躍的に向上して喜ばれた方は多かったと思います。
あれから29年。
パソコンの進化も凄い勢いですが、僕自身も転勤や転職、そして独立して起業。
私生活では結婚をして子供が生まれて家族が増え、沢山の友人も出来、
多くの皆様に助けられて今日に至っております。
あの当時は夢にもハイブリッド車に乗って不動産屋を営むという事など想像もしていませんでしたが、
毎日の連続では大きな違いは気付かなくても、点で振り返ると変化の大きさが分かりますね。
大好きなLAXもこんなに綺麗になりました。
余談ですが、映画「Back to the Future」の一作目で行った未来が2015年です。
残念ながら宙を浮くスケボーは未だ出来ていませんが、
未来として描かれていた街を今と比べてみると面白いですよ!
とはいえ、これからも今の一瞬一瞬の積み重ねが未来となるはず。
将来の目標を見据えながらも、目の前の仕事に一つ一つ確実に取り組んでまいります。
今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。