BOXING観戦日記

WOWOWエキサイトマッチなどの観戦記

WBO世界S・フェザー級タイトルマッチ ホアン・グスマンVSウンベルト・ソト

2008-01-11 04:50:59 | Boxing
グスマン 大差判定勝利で防衛

ハメドを思わせるスウェーに、瞬間的なダッキングとウィービング、前後左右に舞うように動くフットワーク、
ハイレベルなヘッドスリップにアームブロック、ロープ際のディフェンスはメイウェザーのようだ。
ボクシングの攻撃力はパンチそのものの威力に連打、コンビネーション、
パンチの軌道や角度、打ち込むタイミングなどを総合したものだ。
しかし、相手のディフェンスが自分の攻撃力を上回っていると、
「当たらなければどうということはない」ということになる。
おそらく、はじめの一歩の板垣を実写化すればグスマンかメイウェザーになるのだろう。
逆に言えば、軽いパンチでも、単発で終わっても、当て続ければいいわけだ。
もちろんKOはボクシングの華だが、攻防の妙味を堪能できるようになれば、
一気にボクシングが面白くなる。
このグスマンはハメド的でありウィッター的でありメイウェザー的でもある。
個人的にはこういうボクサーは大好きだ。
ソトはパッキャオ弟を一蹴したときにはタイトルを軽々奪取する予感がしたが、
誰にでも天敵がいるものだ、と教えられた。
ということはいつか誰かがグスマンを攻略するのか?
リナレスは・・・まだ時期尚早か。

IBF世界S・ミドル級タイトルマッチ アレハンドロ・ベリオVSルシアン・ビュテ

2008-01-11 03:49:55 | Boxing
ビュテ 11ラウンドTKO勝利

王者と挑戦者のボクシングスタイルは反対だが、イブラギモフVSホリフィールドを髣髴させる展開だ。
ベリオは捨てパンチを撃たないのは結構だが、もう少しフェイントを織り交ぜるか、
パンチに強弱・緩急をつけるべきだ。
すべてのパンチをフルスイングしながら、バランスを保つのはそれはそれで凄いが、
呼び込みたい相手に工夫もなしにまともに接近しすぎる。
乱打戦に巻き込めれば持ち前の攻撃力で押し切れるのだが。
いくら相手がサウスポーとはいえ、あまりにも右で入りすぎだ。
右グローブを下げ、半身で待ち構える相手の術中に見事にはまってしまった。
一方でS・ミドルらしからぬボディワークを見せる挑戦者ビュテ。
呼び込む姿勢でいながら、伸びる左ストレートにショートアッパーも備えている。
さらにクリンチの上手さに無理をしない試合運び、どうしても徳山昌守を思い出してしまう。
11ラウンドの右カウンターから一気に攻略したのには鳥肌が立った。
オーレドン同様、世界タイトル奪取で自信をつければ、怖い存在になりそうだ。
ベリオは最後、立ったまま気絶してたんじゃないか?