ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

子宮頸がん、最近の話題

2006年05月22日 | 健康・病気

子宮頸がんに関する最近の2大トピックスとしては「子宮頸がん検診でのHPV検査」および「子宮頸がん予防のためのHPVワクチン」が挙げられます。

子宮頸がん予防のためのHPVワクチンがついに米国で販売承認される見込みのようです。16~26歳の約2万人を対象とした臨床試験で、偽ワクチン接種者の約0.6%に発生した子宮頸がんの前がん病変が、ワクチン接種者には全く発生しなかったということです。

これが日本でも認可され、学童期の女子全員に接種されるようになれば、将来的には子宮頸がんが撲滅されることも十分に期待されます。もしかしたら、定期的な子宮頸がん検診も将来的には全く必要がなくなるのかもしれません。

しかし、現時点で成人となっている世代の女性では、子宮頸がん検診(子宮頸部細胞診+HPV検査)を定期的に受けてゆく必要があります。

参考:子宮頸癌について