ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

『産婦人科研修の必修知識2007』、日本産科婦人科学会

2007年01月11日 | 本と雑誌

産婦人科研修のための必修知識2007
2007年1月5日発行、定価10,000円(税込み)

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『産婦人科研修の必修知識2004』が3年ぶりにリニューアルされ、内容もさらに充実しました。A4版、700頁。

現時点において我が国でコンセンサスの得られたものとして、日本産科婦人科学会から公式に出版された産婦人科の教科書です。

これから専門医試験を受ける産婦人科研修医にとっての必須アイテムであることは勿論ですが、日本国内で産婦人科診療に従事する者すべてにとって、診療の際には常に準拠すべき必読書だと思います。

ウイリアムス産科学、ノヴァック婦人科学などの最新版を読んで、世界標準の最新知識・技術を身につける必要もありますが、日本国内で診療する場合には、まず、我が国におけるコンセンサス事項には最低限従う必要があります。

当科でも、昨年暮れに5冊分の代金を振り込んで、本が郵送されてくるのを楽しみにしていましたが、年が明けて新しい本が送られてきました。さっそく読み始めていますが、ほとんど全項目の内容がちゃんとバージョンアップされて、現時点における産婦人科医療のコンセンサス事項のほとんどすべてが示されていると考えられます。日常診療の際には、この本を常に参照する必要があると考えられ、この本を、外来、病棟、図書室などの病院内の関係する部署に置いておいて、スタッフ全員がいつでも閲覧できるようにしておく必要があると考えています。これから、毎週のスタッフミーティングでも、この本の読み合わせをやっていこうと考えています。