ある産婦人科医のひとりごと

産婦人科医療のあれこれ。日記など。

チーム医療体制の刷新

2013年01月19日 | 飯田下伊那地域の産科問題

現在、当科では常勤産婦人科医5人、助産師約50人の診療体制で、産婦人科医療を提供しています。

一次~二次周産期医療(年間分娩件数1200件程度)、地域における良性~悪性の婦人科疾患の治療をほとんどすべて担っているので、業務量は非常に多く毎日が緊急事態の連続ですが、チームの力を結集して目の前の難題を日々何とか乗り切って、課せられた任務を遂行しています。

医学部を卒業して数年のやる気満々の日々成長し続けている若手医師達を1~2年の任期で派遣していただいているので、定期的に産婦人科医の顔ぶれは入れ替わり、ほぼ2~3年周期で総入れ替えになっていますが、新しく来た医師や助産師達が新しい風を吹き込み、当科のチーム医療体制は年々刷新され進化し続けています。

教授命令で大学から当科に赴任してから早くも二十四年の月日が流れ、私も還暦を迎える年となり、そろそろ引退後に何をして生きていくのか考えねばならない年頃となってきましたが、大学から後任者を迎えてバトンタッチする日まで、もうしばらくはこの地で自分に課せられた責任を担う必要があります。突然病気で倒れたりしないように健康維持には十分注意しながら、無理のない範囲で、若い医師達と一緒になって頑張り続けたいと思います。


大雪

2013年01月14日 | 日記・エッセイ・コラム

ALSO(Advanced Life Support in Obstetrics)は、OP(後方後頭位)、骨盤位、臍帯脱出、吸引分娩、肩甲難産、分娩後大出血などの重要な産科救急疾患に対して、チームで適切に対応するための教育コースです。これらの産科救急疾患は、どの妊婦さんにいつ発症するのか予測は困難です。産科救急疾患は一定頻度で必ず発症しますから、いざ発症した時には、いつでもその時点での勤務者達の即製チームで適切に初期対応ができるように、常日頃からトレーニングを繰り返しておく必要があります。

今回、和倉温泉(石川県)で開催されたALSOインストラクターコースに参加しました。北海道から九州まで全国各地から集まった大勢の熱心な参加者達(産婦人科医、助産師、家庭医、麻酔科医など)とともに、非常に有意義な時を過ごすことができました。

飯田市の自宅から和倉温泉までは、車で片道7~8時間かかりました。帰途は全国的に大雪となり、中央道も長野県内は全線通行止めでした。夜になって恵那山トンネルがやっと通行可となり、何とか自宅までたどり着くことができました。

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かまくら(於:ひるがの高原サービスエリア)


糖質制限(低炭水化物)ダイエットについて

2013年01月06日 | ダイエット

1年前のお正月頃は生涯最高体重記録を更新し、ついに着る服がなくなってしまって、やむなくAOKIに行ってスーツを2着新調しました。しかし、その新調したスーツがほとんど袖も通してないうちにブカブカになってしまったので、最近、AOYAMAに行ってまた新しいスーツを新調しました。

私が糖質制限(低炭水化物)ダイエットを開始したのは昨年2月頃で、開始直後の2ヶ月間で約10kg程度減量でき、そのあと減量した体重を一応維持できてます。

私の実行している糖質制限の方法は、ご飯、パン、うどん、蕎麦などの主食を抜いているだけの簡単な方法なので、面倒なカロリー計算もいらないし、いろいろ我慢しなくても済むので、私のようなずぼらな人間にも実行しやすく、それ程つらくもないです。血圧も正常化し、血液検査の異常値もほとんどが正常化し、数種類飲んでいた薬も全部やめることができ、以前と比べるとそんなに疲れなくなりました。ここ十年近く漢方の有名なやせ薬:防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)を内服し続けてきましたが、ほとんど効果を実感できなかったので最近やめました。

最近、病棟勤務の助産師さんの一人が糖質制限ダイエットを始めて最初の2か月間で5kgほど減量できたと喜んでます。

また、リバウンド防止のためには、毎日体重を計測して記録し続けることも非常に大切だと思います。

****** 体重管理グラフ

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