コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

写真家ユージン・スミス自伝映画「MINAMATA」観ました! 

2021-09-27 | 映 画
昨日、23日から公開しているユージン・スミスの自伝映画「MINAMATA」をイオンシネマ県央で観てきました! 今年一番の映画作品です! 大好きな鬼才男優ジョニー・デップ が主演で、更に製作も買って出た作品でこの上映を待っていました!! また写真好きの人は絶対知っているLIFE マグナムの写真家ユージン・スミス。その熊本 水俣での伝記で、70年代の水俣チッソ水銀公害 水俣病を撮っている一週間くらいの期間?(写真提出迄)での数日または数十日間ですから、以前のデップ 作品とはまるで真逆のキャラクターでちょっと想像できないくらいこの水俣を観る前は不安でしたが、観終わってその不安は払拭されました! 日本で水俣というと、土本典昭監督のドキュメント映画をどうしても、被害者とと会社側との争いで激しい場面が出てすごい緊張感があり切なくなりますが、この水俣は、一写真家の一個人からみた水俣で、公害訴訟をレンズを通しその真実を少しずつ地元の人々との交流から知っていく過程が説明臭くなくシンプルに映像として語れれています。なのですんなりこの映画「MINAMATA」に吸い込まれます。
そしてあの有名な「入浴する智子と母」の撮影場面では、子を抱く聖母 のような透き通る美しさで、水俣病で苦しむ娘も母に抱かれ報われいたように思えます! ユージンは最初の方で言います、写真を撮られると魂が抜ける、撮る方も(抜けていく)何か体からなくなっていく と。ユージンにとって水俣は最後の作品になったことを想うとこの事がこの場面の写真撮影でわかります・・・。
またこの作品、1970代の時代考証がしっかりしていて当時の日本を見ているようでした。ラストクレジットを見ていても日本人の名前が俳優と音楽の坂本龍一さんしかクレジットされてない? 調べたらなんと海外で撮影とか。セルビアで内装のセット撮影をし、モンテネグロで外観を撮影したそうです。水俣湾はモンテネグロのトルコ湾に浮かぶ花の島ティヴァトだそうです。故に南東EUで70代を再現した美術も力作で見応えがあります。
また後にユージン・スミスの妻になるアイリーン女史の環境活動家前の話はあまり知らなかったので、今作品を見てちょっとびっくりですが、やはり時代を先取りしたチャーミングな女性でスミスにとって愛しい存在であったことを納得しました。
皆さんに、説教臭く説明臭くないこの水俣を観てもらい、環境公害に心が傷んだらもっと深く自分で調べてもらう、いい切っ掛けになる映画です!!! 観て下さい。
 

 

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映画『MINAMATA (原題)』公式サイト

 

 

そうそう新潟でも阿賀野川第二水俣病がありました。このドキュメント映画は、故佐藤真監督作品「阿賀に生きる」で検証できます。今、上映しているようですがー。
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2021年10月18日(月)―10月23日(土)(6日間)
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FBでの諏訪 敦彦監督の告知から転記
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