コロンブドール

Les Films de la Colombe d'Or 白鳩が黄金の鳩になるよう人生ドラマを語る!私家版萬日誌

ブラームス ”アガーテ六重奏曲”が聴きたくなり 弦楽六重奏曲第2番 ト長調 op.36 第1楽章

2013-11-20 | 脳裏のなかで
Brahms String Sextet in G Major, op. 36 - I 弦楽六重奏曲第2番ト長調 Op. 36 第1楽章

 古今の詩人、音楽家などの芸術家は自分の作品の中に密かに想いを寄せている人の名を忍ばせているそうです・・・
このブラームスもこの曲にその想いをたくしているそうです。何度聞いてもこのブラームス 弦楽六重奏曲第2番 ト長調 op.36 はいい曲です!!
また自分の作品の中に想いを込められるそんな才能がある芸術家たちに尊敬の念を抱きます。
しかしその芸術家たちの苦悩とどん底の生涯を追い求めたりしたいと思いませんが・・・。

では専門外の下手な解説より 「アルバン・ベルク四重奏団員 アマデウス・アンサンブル」のCD解説がわかりやすいので一部抜粋しておきます・・・。
    
「(前略)その第1楽章の小結尾(コデッタ)で、
第1ヴァイォリンと第2ヴァイオリンがA-G-A-D-H-E(DはTの音名化)の音を奏して
アガーテ(Agathe)の名を3回も呼ぶ。
その上、同じ楽章の第l主題の音名G-D-Es(S)-Bを
「アガーテ・ジーポルト」(Agathe Siebold)、「おまえのブラームス」(Dein Brahms)と
「ジーポルト・ブラームス」(Siebold Brahms)の語から由来したと考える人もいる。
いずれにしても、 この曲は、 これほどアガーテと関係しているので、
「アガーテ六重奏曲」と呼ばれることも多い。
ところで、 第1番は、 単純で民謡ふうで親しみやすく、 しかも若さにあふれて力強く、
古典派の先輩作曲家の作曲法研究の影響を示しているのに対して、
この第2番の曲は、より繊細で芸術的で個性的であって、
これ以前の曲よりもブラームス自身というものをはるかに明瞭に浮びださせている。(以下略)」
 解説 門間直美 「アルバン・ベルク四重奏団員 アマデウス・アンサンブル」EMI版CD解説から  
   弦楽六重奏曲第2番、アマデウス・アンサンブル、アルバン・ベルク四重奏団員

   ブラームス/弦楽六重奏曲第2番ト長調Op.36

蛇足ですが、
 このCDを図書館で借りて聴いてみましたらいっぺんでブラームスファンになってしまい、そのころPCに録音保存できなかったので即購入しました・・。当時クラシックCDは国内版はなんと3100円!現在では999円で輸入盤ですが購入出来るとはその当時では想像も出来ませんでした。
 是非このアルバン・ベルク四重奏団員の演奏を聴いて下さい。すべての演奏で最高です!
  (なお上記のYouTube動画の演奏団は別の演奏家でよくわかりませんが・・・)

PS なおアガーテ女史は、日本の西洋医学を伝授した医師で植物学者のあの長崎のオランダ商館医シーボルトの従兄弟の子に当たるそうです。