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サブソイラーで耕してもらう

2005年05月21日 | Weblog

私が現役時代には、野良仕事をするにも土日だけだったので、今よりはるかにできなかった。休日だからといって、必ずしも外にでて仕事ができる訳ではない。買い物に行かなければならない時もある。浮き世の義理ごとで出かけなければならないこともある。体を休めたい時だってある。しかし、今はいわば毎日が日曜日になった。毎日が日曜日ということは、裏を返せば毎日が平日とも言える。

それで、以前は畑を他人に貸していた。この地域では大規模にあたる農家だ。彼の持ってくるトラクターは、だいたいタイヤのサイズからしてものすごい違いがある。それに、農機具の種類の多いこと。収穫期には、何人も来て一斉に農産物を収穫する。積み出しは畑にトラックを入れて、大量に積み出す。

百姓のことは、多少はやっていたとは言え、それほど詳しく知っていたわけではなかったので、そういう作業を見ていて、ただただ「スゲーなー。」と思って見ていた。

しかし、自分でその土地を耕し始まって、気づいた事がある。雨がふると土が光るのだ。つまり、雨のしみ込みが悪いと言うことだ。ある人と雑談をしていたら、それは土の下の方が固く締まっているせいだと言う。トラクターなどで耕していると、ロータリーが掘り耕す部分は、ほんの浅い部分だけなので、その下の部分はトラクターの重みなどが加わって、固い層ができてしまうのだそうだ。私の畑は、大型トラクターが踏み固め、おまけに出荷用のトラックまで踏み固めていたのだ。

そういう土になってしまうと、例えばジャガイモなどは、長雨などの時に、生育に支障を来す可能性がでてくる。それに、根が深く土中に入り込む作物にも良いわけはない。

それで、気になりだした。そして、迷った。出来れば良い土地であって欲しい。しかし、私は専業農家ではないのだ。まあ、遊びみたいな百姓仕事なのだ。だから、そういうことは放っておいてもかまわないじゃないか。もう一つの迷いは、その反対で出来ることなら、良い土地にしたいということだ。所々、手仕事で深堀りをしようか。何か方法があるだろうか。少し、こだわった。

ところが、雑談というものは大切だと言うことが分かった。いろいろな人に、自分の土地に関する話をしていたところ、サブソイラーを持っている人がいて、その人は友達なので、希望とあれば深堀りを頼んでやるというのだ。せっかくのことなので、迷わず頼んだ。

その人は、すごいトラクターを持ってきた。後輪は円いものではなくて、カタピラーになっている。そして、3本の鋤のような物のついたサブソイラーで、何事もたいしたことをしていない、ただの作業をしているだけという感じで、どんどんグイグイと掘り立ててゆく。ところどころ赤土まで顔を出してきた。確かに深く掘っている。どれほどの馬力があるのだろう。

あとで、掘ったところを見た。小さいおにぎりくらいの土の塊が、あちこちに数多く顔をだしている。それをつぶしてみた。柔らかい塊もあったが、中には石のように固いものもあった。これほど締まっていたのだ。

その後、雨が降った。サブソイラーで耕した部分と、そうでない所の土の照りの違いがはっきり分かる。普通の土は、光の反射が強い。耕した部分はもちろん光らない。

もちろん、冬の間も作物はある。そこはサブソイラーは通らなかった。そういう部分があっても、全体が固い地盤をしているというのではなく、固い土壌が抜けている部分があちこちにあれば、そこから雨水は下にしみ落ちるから大丈夫なはずだ。

「百姓見聞録」というMLに、踏み固められた土の話題をだしたところ、その解決法の一つとして、セスバニアという植物を植えるという方法があるということを教えてくれた人がいる。この植物は根が2mくらい土中深く入り込み、その根が腐れば、それが水のしみ込み通る通路となるというのだ。

そういう物があることが分かった。今年は、その種を買ってみた。効果のほどを知りたいからだ。これから種を蒔く時期を迎える。今、どこへ蒔いたらよいか場所を考えている。







チップの小道

2005年05月21日 | Weblog

製材所から、木材のチップをもらった。大手の新聞に付いてくる、タウン誌にあたるタブロイド判の「あげます」コーナーで見つけたので、行ってみた。製材所ではせいぜいゴミ袋に一杯程度をもらいに来るものと思っていたのに、軽トラで行ったものだから、ちょっと面食らったようだ。

社長といろいろ話をしている間に、気に入られたのか、まる太から削り取った樹皮もくれた。ガーデニングをやる人に人気があるとか。雑草がでるのを抑えるそうだ。数袋ぶんもらった。この樹皮はブルーベリーの木の周りにぐるりと敷いた。乾燥しないようにするためだ。

そして、チップ。これは、樹皮の何倍も、つまりほぼ荷台いっぱいくれたので、庭から畑に至る小道に敷いてみた。この通路は、畑への入り口にあたるところに薔薇のアーチがある。

柿の木の下を通る小道を、チップを踏みながらひろびろとした畑に出ていくなんて、ちょっとロマンチックな気分になる。チップは木片なので、大雨が降って水が溜まったり流れたりすると、浮かんで一緒に流される欠点がある。しかし、この小道には傾斜がない。もう一つの欠点は、風に飛ばされ易い。台風の時には、多少飛ばされもしたが、周りに庭木などがあるので、それほどではなかった。

ちょっと自慢の小道だ。