初心者のクラシック

有名な曲からおすすめの曲まで、できるだけ初心者にも分かり易く紹介します。

マンドリン協奏曲 (ヴィヴァルディ作曲)

2007年06月03日 | その他の作曲家
たまには、クラシック音楽を聴いてみてはいかがですか?

今日はヴィヴァルディ:マンドリン協奏曲です。

ヴィヴァルディの協奏曲はヴァイオリンのために作曲された「四季」が有名ですが、実はこの曲も名前を知らないだけで、結構有名な曲なんですね。

というのも、この曲はダスティンホフマン主演の映画「クレイマー、クレイマー」にも使われて有名になっているようです。あと、何かのCMにも使われていたような記憶もあるんですが、そっちは何だったか忘れてしまいました。

そしてこの楽器は小さなギターみたいな可愛らしい見た目と同様に、可愛らしい音色がとても愛嬌たっぷりになごやかなメロディを聴かせてくれます。
なので、初心者でも違和感なく聴けますし、おそらく聴けば「あ~この曲ね!」というパターンの曲なんだと思います。


 第1楽章:ほどよい速度の弦楽器と共にマンドリン明るい音色が軽やかにく響き、
 さわやかな雰囲気を作り出してくれます。
 その後に続くマンドリンソロも、程よいテクニックをサラッと聴かせてくれます。
 そして最後は冒頭のフレーズを繰り返してあっさり終わります。

 第2楽章:小さな音をちょっと悲しげにつぶやくように、静かな※ピチカートに
 合わせてマンドリンが響きます。
 その後の弦楽器もマンドリンの音色をいたわるようにそうっと響かせながら
 脇役に徹します。
 ピチカートと一緒にひっそりと響くマンドリンは、少し切なく聴こえます。

 第3楽章:やや元気を取り戻したマンドンリンは、やはりピチカートと共に
 小刻みなリズムをひとつずつ聴かせてくれます。
 ソロ部分はやや駆け足気味になりますが、さわやかに通り過ぎていくような
 マンドリンの音色は爽快でもあり、可愛らしくもあります。


マンドリンというと、クラシックの中でもやはり異色の感じはありますが、やさしく響くマンドリンは、とても心地よく、さわやかな響きを聴かせてくれますから、ちょっとしたひとときに聴くとリラックスできるかもしれないですね。
演奏時間も3楽章全部聴いても10分足らずですから、初心者にもオススメの一曲です。

※ピチカート:弦楽器を弓ではなく指ではじく演奏法。


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【コレってどんな曲】
喜:☆☆☆★★
怒:★★★★★
哀:☆☆★★★
楽:☆☆☆☆★

≪おすすめシチュエーション≫
いつでもちょっとした時間で聴ける曲です。

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2 コメント

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もしかして・・・ (eyes_1975)
2007-06-03 21:40:56
「マンドリン協奏曲集」を持っています。おなじみの曲にはうとい時に聴いています。マンドリン曲をウクレレのハワイアン感覚でね。これから、梅雨のうっとうしい時期にぴったりです。クラシックとインストゥルメンタルとのコラボレーション。ヴィヴァルディの時代に斬新な作品をよく作れたのか、感心します。
第1楽章はライオンのCMで聴いたことがあります。私はスポンサーであるフジテレビ「ごきげんよう」が好きでビデオ録画し、後でゆっくり見ています。
この曲はハ長調RV425のマンドリン、弦楽合奏とチェンバロのためのではないのでしょうか。
マンドリン曲が唯一聴ける貴重なアルバムです。
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そう言えば・・・ (けい)
2007-06-03 23:51:51
ライオンのCM!?
そうだったのか!!「ごきげんよう」面白いですよね。かなり息の長い番組ですし、ちょっと懐かしい気もしますが・・・、まだまだ続くんでしょうね。
マンドリンの音色はこれからの季節にも聴きやすい曲ですよね。
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