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緑色蛍光たんぱく質、生命解明の研究で広く活用(読売新聞コラム)

2008年12月09日 | 可視化技術
 スウェーデン・ストックホルムで10日、ノーベル化学賞の授賞式に臨む米・ボストン大名誉教授下村脩さん(80)が発見した緑色蛍光たんぱく質は、生命解明の研究で幅広く活用されている。

 愛知県岡崎市にある自然科学研究機構基礎生物学、生理学両研究所では、約50ある研究室のほとんどで蛍光たんぱく質が使われている。1990年代半ばから、細胞や遺伝子に組み込んで動物のがん細胞識別に活用されるなど、身近な存在だけに、受賞を知った時には「なぜ、今頃ノーベル賞なの」と驚く研究者も多かったという。

生理学研究所の小泉周(あまね)准教授(36)は「蛍光たんぱく質は、様々な色を遺伝子に組み込むことができるようになった。将来は動物実験で神経細胞をそれぞれ色分けし、その働きを調べたい」と話している。


[読売新聞 2008年12月09日]
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20081209-OYT1T00832.htm