チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

6月30日、本部塩川港からの辺野古埋立土砂搬送について、沖縄県北部土木事務所長と交渉 /// 県は、辺野古側の土砂仮置き工事発注について、「重大な疑義」とする質問書を防衛局に提出!(県の照会文書掲載)

2023年07月01日 | 辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋

 本部町島ぐるみ会議は、辺野古への土砂海上搬送が続いている本部塩川港の問題について、沖縄県北部土木事務所と毎月、交渉を続けている。2021年4月に北部土木事務所が、土砂搬送を加速させるベルトコンベア設置を許可して以来だから、もう2年以上にもなる。

 昨日(6月30日・金)、の交渉では、私たちはまず、以前に防衛局が地元住民に「ダンプトラックは1日に160台」と約束していたにもかかわらず、最近では多い時には1日に1000台を超えるダンプトラックが使われている問題について追及した。

 この点については、私たちは6月に2回、県の土木建築部長・公室長等との面談を重ね、部長らも、「本部町とも協議し、調整しながら、どういう対応が可能か検討していきたい」と表明した。しかし、昨日、北部土木事務所長は、「適切に対応するよう防衛局に申入れを行ってまいります」、「防衛局に申入れを行うよう指示があり、引き続き防衛局に申入れを行っていく予定です」という答弁に終始した。1日に160台を守らせるのであれば、土砂搬送を加速させるベルトコンベア設置をこれ以上、許可してはならない。

 

 また、この間、大きな問題となっている防衛局の違法工事発注についても、「本年5月末時点で、辺野古側埋立は必要土量(319万㎥)の95%の土砂が投入された。残りは、約15万㎥にすぎず、現在のペースでは7月中には辺野古側埋立は完了する。それにもかかわらず、防衛局は、現在、辺野古側に約100万㎥もの土砂を仮置きする工事を発注している。これは設計変更申請の内容を先取りするものであり、知事が不承認としている現状で施工することは違法である。この面からも、7月分のベルトコンベア設置のための港湾施設用地使用許可を出さないこと」と追及した。

 (この問題については、たとえば6月19日のブログを参照されたい)

 この点について県の土木建築部長は、6月15日、19日の私たちの申入れを受け、6月30日に防衛局に対して、今回防衛局が発注した辺野古側への土砂仮置き工事について、「重大な疑義がある」として、文書による照会を行った。そこでは、「疑義が払拭されるまでの間、造成工事に係る入札手続きその他の手続きの中断を検討すること」と指示している。

 本部町島ぐるみ会議は事業開始以来、連日、現場でのカウント作業を続けている。その集計では、6月末時点で、すでに辺野古側へは98%ほどの土砂が投入されており、7月中旬までには、辺野古側の土砂投入は完了する。しかし防衛局は、数字を過小に発表し、「まだ承認を得た埋立工事の範囲」と称して、さらに土砂搬送を続ける可能性もある。北部土木事務所は、7月分のベルトコンベア設置許可を出してはならない。それは、防衛局の違法工事に加担することとなる。

 昨日の交渉では、北部土木事務所長は、私たちの質問には具体的には答えず、「港湾関係法令に則り判断を行ってまいります」という答弁を続けるだけだった。「辺野古側の100%の土砂投入が終っても、違法な土砂搬送のためにベルトコンベア設置を認めるのですか?」と聞いても、この回答文を繰り返すだけである。

 

 県の照会文書に対する防衛局からの回答期限は7月12日である。私たちはその後、再度、知事公室長、土建部長らとの面談を行うこととなっている。

 防衛局の違法工事を許さないためにも、県の毅然とした対応が望まれる。 

           (6月30日 北部土木事務所交渉(Nさん撮影))

 

 沖縄県土建部長が防衛局に出した照会文書を下に添付する(別紙として17問の質問がある)。

この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今日(6月28日・水)、糸... | トップ | 辺野古側の埋立は7月中旬に... »
最新の画像もっと見る

辺野古/ 本部塩川港・安和桟橋」カテゴリの最新記事