チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

4月21日、沖縄南部地区からの遺骨混りの土砂調達問題について、防衛省・厚労省交渉 /// 当時の日本軍大尉のお孫さんも、「祖父はまだ沖縄の大地に眠っているのです」と必死の訴え

2021年04月21日 | 沖縄日記・辺野古

 今日(4月21日・水)は、衆議院議員会館で、沖縄南部地区の遺骨混りの土砂を辺野古埋立に使うことに抗議する防衛省・厚労省交渉を行った。

 交渉の詳しい内容は沖縄に戻ってから報告する。ただ、今日の交渉には沖縄で戦死された4名のご遺族の方が参加されたので、そのことだけ書いておきたい。

 特にYさんは、沖縄で戦死された祖父の遺影を防衛省・厚労省の担当者に示しながら、涙ながらに訴えられた(以下は、Yさんの発言そのままではなく、前後を変えるなど、構成しなおしたものです)

「私は、旧日本帝国陸軍第32軍24師団のO大尉の孫です。今回の防衛局の計画を知り、いても立ってもおられず、沖縄に行って砕石場を確認してきました。これは人間の行為ではありません。そう思うと、血が逆流してしまって、気持ちを落ち着かせるために摩文仁から那覇まで5時間かけて歩きました。それでも身体の震えが止まりませんでした。

 祖父は、まだ、沖縄の大地から戻っていないのです。私の祖父は、まだ沖縄にいるのです。祖父は、死んでこいと言われて沖縄に派遣され、ちゃんと死んだのです。それなのに、戦争で殺され、砕石業者に殺され、そして辺野古の海に放り込まれようとしているのです。何故、3回も殺されなければならないのですか?

 今回の問題については、自衛官の皆さんも、そのご家族の方々も注目されていると思います。防衛省はその点も考えなければなりません。

 ただ、私は軍人の孫という立場ですから、実は、つらいのです。当時、日本軍は沖縄の住民を守らなかったと言われているからです。それでも、沖縄の皆さんに苦渋を押し付けたにもかかわらず、沖縄の人たちの愛と抱擁に守られて、祖父はまだ沖縄の大地に眠っているのです。

 今日の防衛省・厚労省の方々の答弁はとても納得できません。何故、同じ答弁しかできないのですか!」

 

 Yさんの渾身の訴えに会場は静まり返った。防衛省や厚労省の役人たちは、うつむいてじっと聞いていたが、少しは心に染みたのだろうか?

 

 衆議院第1議員会館の大講堂。300人収容だが、半分ほどに入場制限。入れない人は、別室でモニターで見ていただいた。

 (Yさんは、沖縄戦で戦死された祖父(大尉)の遺影を示しながら訴えられた)

 

 

 

 

 

 

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