●●さんの結婚式が終り、夜の宴会まで少し時間があったので、読谷に最近建てられたという「恨の碑」を訪ねました。
瀬名波の住宅地の横の丘を少し登った墓地の一角、琉球石灰岩の壁面を利用した金城実さんのレリーフと、安里英子さんが書かれた碑文(日本語と韓国語)がありました。後ろ手に縛られ処刑のために連行される男性と足元にすがる母親らを描いたレリーフが、強烈な迫力で迫ってきます。
戦争当時、朝鮮半島から沖縄に多くの「日本軍軍夫」「性奴隷」らが強制連行されてきました。その数は、1万人を超えるのではないかと言われています。
しかし、沖縄でも、彼らの問題については、従来、ほとんと取り上げられてきませんでした。慶良間の「集団自決」の記録などを読んでも、時々、朝鮮人軍夫のことが出てくるのですが、詳しい記述が全くないのが気になっていました。
そうした中で、2006年5月、「沖縄人としての謝罪と、これからの韓国・朝鮮と沖縄の共生のための誓いを込めた」碑が建てられました。全く同じ碑が、韓国にも建てられているそうです。