チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

県、第32軍司令部壕説明板の設置を強行!---いくつかの英文ミスも

2012年03月23日 | 沖縄・32軍司令部壕

 (23日の午後、設置が強行された説明板(沖縄タイムス 12.3.24より))

 今日(24日)は、旧暦の3月3日の「浜下り(はまうり)」の日だ。御馳走をもって浜に行き、海水に手足を浸して身を清め、健康を願う行事だ。沖縄にいたら、きっとどこかの浜へ潮干狩りにでも行ったのに---。

  朝、つれあいから電話が入った。沖縄タイムスによると、昨日、32軍司令部壕が設置されてしまったという。早く京都での所用を終え、沖縄に戻って、設置の際は現地で抗議をしようと思っていたが、こんなに早く設置されるとは思いもしなかった。

 県が検討委員会の文案から「慰安婦」「住民虐殺」を削除し、さらに「翻訳用文案」では、「捨て石」という記述までが削除されて強い批判が寄せられていたのだが、県は、いっさい聞く耳も持たずに強行してしまったのだ。しかも、19日に検討委員会委員長が再度の要望書を出し、28日には、環境生活部長が検討委員と話し合うことが決まっていたのに、いったいどういうことか!

 その上、英文にはつづりや文法の基本的なミスが複数あるとのこと。県は、説明板の設置業者に翻訳まで依頼し、完成したものを事前に確認もしなかったという。大田昌秀さんも、「いかにも直訳調の英語」と批判している。県は、多くの批判をかわすために、設置を急いだのだろうが、恥ずかしいかぎりだ。 韓国語、中国語についても、早急にチェックしなければならない。

 ただちに撤去させ、文面の訂正を求めよう!

   (沖縄タイムス 2012.3.24  この部分はWEBには掲載されていない。)

 

 以下、沖縄タイムス(2012.3.24)の記事から

 http://www.okinawatimes.co.jp/article/2012-03-24_31457/

                                 
県、32軍壕説明板を設置

県は23日、第32軍司令部壕説明板を那覇市の首里城公園内に設置した。外部の検討委員が作った文案から、「慰安婦」「住民虐殺」を削除したままの文章になっている。検討委員は文言復活を求め、県の下地寛環境生活部長と28日に協議する予定だった。協議前の設置に「信義に反する」と反発している。(阿部岳)

 23日午後、県担当者や那覇市の文化財担当者が立ち会う中、制作企業が設置した。企業側からこの日に設置したいと打診があり、県が了承した。

 協議を控えた時期の設置について、県平和・男女共同参画課は「委員が求める文言は確証がなく、復活が難しいことは変わらない。支払いの面からも、年度内に事業を完了する必要があった」と説明した。

 文案を作った検討委員会は、協議の申し入れ文書で設置時期を尋ねていたが、連絡はなかった。池田榮史委員長(琉大教授)は「話し合いでいい方向を探りたいと思っていたが、先に設置されてしまった。文言を断りなく削ったボタンのかけ違いが、ずっと続いている」と嘆いた。

 村上有慶委員は「事務的に設置して終わりたいという感覚で、沖縄戦を真摯(しんし)に伝える姿勢がみられない。問題はさらに大きくなった」と批判。「委員として、説明文に責任を持てない。抗議するとともに、書き換えを求めることになるだろう」と話した。

 説明板は横120センチ、縦90センチで、土台は琉球石灰岩製。県が本年度事業として206万円をかけて整備した。壕の地図や当時の写真も紹介。日本語文から、さらに「沖縄を『捨て石』にした」などの表現を削った英、中、韓の3カ国語の説明文もある。

 検討委員が報告した文案から「慰安婦」「住民虐殺」を削るなど県内部の調整に時間がかかり、制作企業との契約、制作が当初予定より遅れていた。

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 第32軍司令部壕の改ざん問題について、公文書公開請求で開示された文書をもとにまとめたメモが、沖縄・平和教育をすすめる会のブログに掲載されています。

 関心のある方はご覧ください。

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