今日(5月18日・水)は、那覇・泊埠頭から船で名護に向かった。1日に2便、那覇から名護・本部へ「ジンベエ・マリン」が航行するようになったのだ。名護まで1時間15分、6月末までは割引期間中で500円、7月以降は1000円となるが、65歳以上は割引価格で500円だ。
名護からは路線バスで辺野古も近い。船は早くて快適、何よりも安いので、那覇から辺野古や塩川・安和に行く新ルートとすることをお勧めする。
今日、辺野古に来たのは、5月21日(土)は沖縄平和市民連絡会の総会で講演、また26日(木)には名護でヘリ基地反対協の学習会(午後6時半~、港区公民館)でも講演するので、辺野古弾薬庫の第4ゲート内側の工事の状況を確認するためだ。
(名護漁港に着いたジンベエ・マリン)
名護十字路から路線バスに乗り、第2ゲートで降りる。第4ゲート内側の工事はずいぶん進んでいた。谷底には、単管やぐらで広い仮設スペースが造成されている。
この部分の工事は「シュワブ(R2)造成追加工事」(その1)、同(その2)だが、設計図書の図面は大部分が黒塗りされたため、詳細はほとんど分からない。今まで、シュワブの工事の設計図書を数多く公文書公開請求してきたが、これほどの黒塗りはなかった。防衛局にとって、どうしても隠さなければならないことがあるのだろうか?
分かる範囲では、掘削・盛土等の土工が大部分で、他に管路工による雨水排水工事、そして一帯は湿地帯なので、約2000㎡の範囲で平均深さ5mまでセメント安定処理による地盤改良工事が行われる。
しかし、セメント安定処理による地盤改良工事で危惧されるのは、発ガン性物質で土壌汚染対策法で定められた特定有害物質である六価クロムが溶出するリスクがあることだ。今回の工事の特記仕様書でも六価クロム溶出試験が義務づけられているが、大浦湾への影響が危惧される。
また、3000㎡以上の土地の形質変更は土壌汚染対策法に基づき、知事への届出が必要である。県に確認すると、この箇所については2017年度に提出されているというが、5年も前の届出で内容に変更はないのだろうか? 特記仕様書(下参照)では、「基準値を超えた場合、工法等の変更を行う」とされているが、知事への届は必要がないのだろうか?
大浦湾に赤土が流出していることが問題となっているが、さらに深刻な問題があるのだ。
(「シュワブ(R2)造成追加工事」(その2)の特記仕様書)
(中層混合処理工法の概要図)
(弾薬庫側は、国道に沿って道路が造成されている。)
(第2ゲートから第4ゲートにかけての山林も、ほとんど伐採されて裸になってしまった。)
(第4ゲート前には10数名が集まった。しばらくすると、工事車両を入れるために機動隊が駆けつけてきた。)
その後、シュワブの工事用ゲート前へ。12時と15時の搬入に抗議するための座り込みに参加する。昼休みの後、メインゲート前の集会で指名されたので、第4ゲート内側の工事の概要と、設計変更申請不承認後の国と県の係争の状況等について説明した。
帰途は、島ぐるみのバスに載せてもらって那覇に戻った。