チョイさんの沖縄日記

辺野古や高江の問題等に関する日々の備忘録
 

どこまで卑劣なのか!奪われた「表現の自由」の場---防衛局、工事用ゲート前にフェンス設置 // 道路法違反の疑いも!

2018年07月16日 | 沖縄日記・辺野古

 7月15日(日)未明、防衛局は突然、キャンプ・シュワブの工事用ゲート前に巨大なフェンスを設置した。道路側にも、おもりとなる水タンクを付けた「交通規制材」を並べている。通行できる歩道幅はもう1mもない。

 この場所は、2014年以来、県民や全国の支援者が座りこみ、新基地建設に抗議していた場所である。防衛局はその場所をフェンスで囲い込み、人々が集まることができないようにしたのだ。なんという姑息で、卑劣なやり方だろう。

 16日(月・休)、朝から現場に行った。巨大なフェンスがゲート前に並び、風景は一変してしまった。「歩行者専用通路 立ち止まらず速やかに通行してください」と掲示されているが、ガードマンが立ち並んでいることもあり、車椅子が通る幅もない。

 「歩行者通路」としながら、ガードマンが立ち並んで歩行の邪魔になっている。

 フェンスの内側。全長約42mのフェンスのうち、向こう側の半分は大きなコンクリートブロックに固定され、動かすことはできない。手前側は、袋を置いているだけで固定されていないので、動かすことは一応可能だが、工事車両が来るたびに、手間暇かけて動かすのだろうか? 歩道側の「交通規制材」は重くて人力では動かないが、フォークリフトでも持ってきてその都度移動させるのか? それにしてもご苦労なことだ。

 以前、ここには「敷鉄板」と「可動式仮設ゲート」が設置されていた。上の写真の左側に見える「敷鉄板」は、「車両の泥落し」と「舗装面の保護」を理由として設置された。これらの構造物に対して沖縄総合事務局は、2014年7月、道路法に基づき、「道路占用許可」を出した(国の行為だから、道路法の特例で、道路管理者の「同意」ということになっているが)。占用許可申請の目的は、「シュワブ関連工事による路面損傷防止対策のため」とされていた。ただ、以前には、占用許可範囲を超えて構造物を設置し、市民らの指摘であわてて撤去せざるを得なくなった経過などもある。

 公衆用の道路を、国といっても好き勝手に占用できるのではない。道路法では、「道路の敷地外に余地がないためにやむを得ないもの」とされている(33条)。今回のような、市民らの座りこみを規制するためのフェンスの設置は、道路占用の条件を満たさず違法である。

 

 

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