西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

137-鬼次拍子舞

2009-12-29 | 時系列的長唄の見方(c)y.saionji
杵屋正次郎―58「鬼次拍子舞」

再びセリフ。
男「そりゃ何だ」
女「茶々上がらんかいな」

そして、松の前が水茶屋女になった体で、
願人坊になった体の長田太郎と絡む。

『出花の花が汲んで来る(娘盛りが給仕する)
 水も漏らさぬ水茶屋の(情の深い水茶屋の)
 味な縁も今更に』

『月待ち 日待ち 代待ちを(信仰的な催し事)
 そそる山伏の錫杖を
 しゃんぐ しゃんぐと振り立てて
 さんげ さんげ ぞっこん其様に
 惚れて 惚れて 惚れぬいた
 それ様の御器量を(お前の器量を)
 今で例えて言おうなら
 難波 高島 菊本も(歌麿の描いた、美人モデルたちも)
 はだし参りの代参り(シャッポを脱いで、逃げて行くような)
 弁財天と打ち込んだ
 君の色香の蘇民書札(そみかくだ・山伏、修験者の異称)
 お茶の数さえ
 三千三百三十三杯
 うっかれ浮か浮か
 恋は曲者靡かんせ
 これどうじゃいな』

 〓 〓 〓

tea breaku・海中百景
photo by 和尚
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