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西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

原武太夫 その7

2010-10-15 | 長唄を作った人たち (c) y.saionji
江戸半太夫


外記節・永閑節と、硬派浄瑠璃の三味線を習徳した武太夫の関心は、
次に軟派浄瑠璃に向かった。

薩摩浄雲と双璧をなす軟派浄瑠璃といえば、杉山七郎左衛門だ。
武太夫は江戸肥前掾(杉山七郎左衛門の長男)の弟子、江戸半太夫に
入門した。

半太夫は、戸塚の修験者の子として生まれ、もとは説教・祭文の名人として
その名を馳せていた。
説教は、始めはササラを伴奏に歌っていたのだが、三味線が流行し始めると
ササラをすて、三味線に乗り換えた。
そして、三味線説教と銘打ち、説教操りに出演していたわけだ。

肥前節の流行で、歌舞伎芝居の出語りが増えて来た肥前掾は、
坂本半之丞(半太夫の前名)に目をつけた。
歌舞伎の出語りとなると、優秀なワキ、三枚目が必要なのだ。

肥前掾は半之丞を口説いた。
ちょうど説教操りにも翳りが見え始めた頃だったのだろう、
半之丞は肥前掾に入門した(1677・延宝5年頃)。


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tea b reaku・海中百景
photo by 和尚


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