上方の長歌が江戸に逆輸入されたのは
1731年2月、中村座の「無間の鐘・むけんのかね」だ。
日本一の女形、瀬川菊之丞が京で大評判を取った『けいせい満藏鑑・まくらかがみ』
の所作「無限の鐘」をひっさげ江戸に初お目見えをした。
作曲は上村作十郎という上方の三味線弾き。
遊里にも菊之丞の所作を真似た、無間の鐘遊びが大流行したほど、この狂言は大当たりした。
これがメリヤス物の嚆矢となるのだが、
何しろ辛気臭くて、あくびが出るほどゆっくりで、暗い。
この時代は依然としておっとりした時代だったのだろう。
瀬川菊之丞おおあたり、とある。
夫のために金が必要となった傾城葛城が、手水鉢を無間山中山寺の鐘に見立てて一心不乱に打つと、
天から小判が降ってくるというストーリー。
1731年2月、中村座の「無間の鐘・むけんのかね」だ。
日本一の女形、瀬川菊之丞が京で大評判を取った『けいせい満藏鑑・まくらかがみ』
の所作「無限の鐘」をひっさげ江戸に初お目見えをした。
作曲は上村作十郎という上方の三味線弾き。
遊里にも菊之丞の所作を真似た、無間の鐘遊びが大流行したほど、この狂言は大当たりした。
これがメリヤス物の嚆矢となるのだが、
何しろ辛気臭くて、あくびが出るほどゆっくりで、暗い。
この時代は依然としておっとりした時代だったのだろう。
瀬川菊之丞おおあたり、とある。
夫のために金が必要となった傾城葛城が、手水鉢を無間山中山寺の鐘に見立てて一心不乱に打つと、
天から小判が降ってくるというストーリー。