西園寺由利の長唄って何だ!

長唄を知識として楽しんでもらいたい。
軽いエッセイを綴ります。

時代のテンポ・10

2021-09-06 | プライベート
上方では三味線が民間に開放されてからは
役者や戯作者、草子作者などが長歌の歌詞を書き、
検校たちが作曲をして舞台にかけることが流行り出した。
これが「芝居歌」です。

需要があるもので晴眼者の三味線弾きが次々と現れ、
作曲もするようになる。
歌舞伎で流行した長歌はやがて一般家庭にも伝搬し、町娘が長歌を習うようになる。
満を持して『大怒佐・おおぬさ』なる長歌教則本が発行されるのです。