伊沢修二 その2
とにかく西欧崇拝の時代だ。
海を渡ってきた“舶来もの”はなんでも価値があり、
国産のものは、なんでも野蛮でくだらないとされる。
インテリといわれる役人の中には、
日本人であること自体にコンプレックスを持ち、
「西洋人と結婚して人種改良すべき」だとか、
「漢字などやめてローマ字を採用しろ」だとかいう者もいた。
伊沢の方針も“人種改良”に近いが、
「三味線や箏など、野蛮で低俗な音楽は捨ててしまえ」
という政府を納得させるための、苦肉の策だろう。
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tea break・海中百景
photo by 和尚
とにかく西欧崇拝の時代だ。
海を渡ってきた“舶来もの”はなんでも価値があり、
国産のものは、なんでも野蛮でくだらないとされる。
インテリといわれる役人の中には、
日本人であること自体にコンプレックスを持ち、
「西洋人と結婚して人種改良すべき」だとか、
「漢字などやめてローマ字を採用しろ」だとかいう者もいた。
伊沢の方針も“人種改良”に近いが、
「三味線や箏など、野蛮で低俗な音楽は捨ててしまえ」
という政府を納得させるための、苦肉の策だろう。
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tea break・海中百景
photo by 和尚