猫のひたい

杏子の映画日記
☆基本ネタバレはしません☆

モーヴァン

2022-07-05 22:16:37 | 日記
2002年のイギリス映画「モーヴァン」。

荒涼としたスコットランドの港町。クリスマスの朝、スーパーで働く21歳の
女性・モーヴァン(サマンサ・モートン)は、キッチンに横たわる恋人の死体を
見つける。彼のパソコンの中には、彼が書き上げた小説と遺書があった。死体
をそのままに親友のラナ(キャスリーン・マクダーモット)と1晩遊んで、再び
部屋に戻って来たモーヴァンは、「僕の小説を出版社に送ってくれ。君のため
に書いた」という彼の遺書を読み返すと、何を思ったか、著者名を自分の名前
に書き換え、出版社に送った。そして彼の預金を引き出し、ラナと一緒に休み
を取ってスペインへ旅行に行く。

スコットランドの作家アラン・ウォーナーの小説をリン・ラムジー監督が映画
化。青春映画になるのだろうか。クリスマスの朝、21歳のモーヴァンはキッ
チンに横たわる恋人の死体を見つける。どうやら手首を切って自殺したようだ
った。彼の体を愛おしそうに撫でるモーヴァン。彼のパソコンの中には彼が書
いた小説と遺書があった。そしてモーヴァンへのクリスマスプレゼントも用意
されていた。現実を受け入れられないまま、モーヴァンは同じスーパーで働く
親友のラナと合流し、バーやホームパーティーに行く。モーヴァンはラナに「
彼が出て行った」と言うが、ラナは「いつもの気まぐれでしょ。そのうち帰っ
て来るわよ」と励ます。
まず恋人の死体を見つけたモーヴァンが、警察に連絡しないことに驚く。死体
をそのままにして数日間遊び歩くのだ。帰宅して死体があったらすごく嫌だと
思うのだが。死体はどうするつもりなのかな、と思っていると、彼女はやっと
死体を処分し、血だらけの床を拭いて片付ける。警察に連絡しなかったのは現
実を受け入れられなかったからなのか、私にはわからない。物語の中でモーヴ
ァンの生い立ちとか、どんな女性なのかとかいう説明はない。観ていると余り
感情の起伏がなく、感情を表に表さないタイプだな、というのはわかってくる
のだが。
恋人の遺書にあったようにモーヴァンは彼の小説を出版社に送るが、署名を自
分の名前に書き換える。すると後日出版社から「是非お会いしたい」という手
紙が届く。モーヴァンとラナはスペイン旅行に行くが、空港の公衆電話からモ
ーヴァンは出版社に「今から休暇でスペインに行くので」と連絡をする。雪が
降っていかにも寒そうなスコットランドからスペインに舞台が移ると、一転し
て明るく暖かそうなシーンになる。スペインって冬でもあんなに暖かいのだろ
うか。とにかく太陽がまぶしいという感じ。だがどんなに騒いでも、モーヴァ
ンの気持ちは晴れることはない。
出版社の人はスペインにまで会いに来てくれ、10万ポンドの契約金を提示す
る。モーヴァンは心の中で驚き、「新人にしては破格の契約金ですよ」と言わ
れる。そして帰国すると、約束通り出版社から小切手が届いていた。予想外に
大金を手にしたモーヴァンだが、彼女はこれからどんなふうに生きていくのだ
ろう。ラストシーンの続きを観てみたいと思った。この映画、ネットのレビュ
ーを読むとあまり評判が良くないのだが、私は割とおもしろかった。「よくわ
からない」という意見もあり、確かに主人公の心情などわかりにくいシーンも
あるのだが、わかりにくいのがヨーロッパ映画のいいところだと私は思ってい
る。同じリン・ラムジー監督の映画なら「少年は残酷な弓を射る」の方がもっ
と人間関係の描写が難しいのではないかと思う。でも私は「少年は~」がとて
も好きである。




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#生きている

2022-07-01 22:35:51 | 日記
2020年の韓国映画「#生きている」。

ある日、ソウル近郊で謎のウイルス感染が発生し、人々がゾンビ化して街を
襲ってくる。電話も通じず、インターネットも通信不能な中、ゲームオタク
青年のオ・ジュヌ(ユ・アイン)はマンションの部屋に閉じこもり、テレビの
ニュースと窓から見える景色から情報を得て、生き残りをかけたサバイバル
生活を始める。VR機器やドローン、SNSを使いこなすデジタル派のジュヌ
だったが、やがて向かいのマンションに暮らす若い女性で、斧やロープなど
のキャンプツールを駆使するアナログ派のキム・ユビン(パク・シネ)と協力
し、絶望的な状況から抜け出そうとする。

ゾンビ映画。突っ込みどころもあるがなかなかおもしろかった。ジュヌは朝
目覚めると、テーブルの上にお金と「何か食べて」と母が書いたメモが置か
れているのを見る。早速ゲームを始めるジュヌだったが、何か様子がおかし
いのに気づき、窓から外を見下ろすと、大勢の人が悲鳴を上げて逃げ惑って
いた。驚いてテレビをつけると、謎のウイルスに感染した人々が狂暴化し人
を襲っているというニュースが放送されていた。その人々は人を食べるとも。
家族が心配になったジュヌはスマホを手に取るが、通じない。下にもマンシ
ョン内にもゾンビ化した人々がいるのを知ったジュヌは部屋から出られなく
なった。
とりあえず食料を探すジュヌ。だが何日持つかわからない。困惑する中、し
ばらくすると向かいの棟の真正面の部屋に女性がいるのを見る。声は届かな
いが、2人はドローンでロープを張って、食料の入ったバッグを行き来させ
る。その夜ジュヌは武器を持って部屋を出て、ゾンビたちからなんとか逃れ
て他の部屋に侵入する。その部屋の住人は死んでいた。ジュヌは食料をリュ
ックに詰め、レシーバーがあるのに気づく。その住人は登山が趣味だったよ
うで、写真が飾られていた。またもゾンビたちから逃れながら自室に戻った
ジュヌは、レシーバーの1つをロープを使ってユビンに送り、ようやく2人
は会話ができるようになる。
やっとスマホが通じるようになった時ジュヌは母に電話をするが、母は父の
会社に来ていた。父から「外に出るな」と言われるジュヌだったが、その直
後、両親と姉がゾンビに襲われる音声を聞いてしまうシーンは痛ましい。ユ
ビンは家族の話はしないが、恐らく亡くなっているのだろう。ジュヌとユビ
ンはレシーバーで励まし合う。ジュヌたちが家に籠るようになって20日以
上は経っているのだが、ヒゲも生えない、服も汚れないというのは不自然だ
と思った。既に水道も使えなくなっているのだ。まあでもそんな小さなこと
は気にしなくていいのだろう。
やがてジュヌとユビンは外に出て、一緒に行動することにする。奇跡的にも
生存者を見つけるが、その男に騙されてユビンが殺されそうになるシーンは
恐ろしかった。それにしてもユビンの身体能力がすごく、ジュノも驚くほど。
2人がゾンビたちを必死に蹴散らしていく様子は思わず応援したくなる。同
じ韓国のゾンビ映画でも「新感染 ファイナル・エクスプレス」は舞台のほ
とんどが列車の中だったが、本作はマンションの部屋の中だけでなく外にも
出るので、「新感染~」のような限られた空間での戦い、迫力というスリリ
ングさはないものの、結構おもしろかった。特にラストが「新感染~」のよ
うな悲しいラストでなくて良かった。


6月は私の誕生月だったので、ランチに行ってきました。フレンチのランチ
で、とてもおいしゅうございました(^o^)

前菜



お魚


お肉



デザート写っていませんがドリンクもあります

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