ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

KAIGO.介護 巻の十四 母の特養ショートステイ⑤

2010年06月13日 13時29分27秒 | 介護な日々
2008年5月16日(金)

その日は私が付き添ってA外科病院へ向かうことになっていました。
ですので朝、母のショートステイ先・特別養護老人ホームJ苑に行くと・・・

また10日と同じ感じ・・・いや、今回はもっとひどい感じでした。

朝食はわずかに食べたそうなのですが、
あんまり眠そうだったのでもう一度ベッドに寝かせたとのこと。
でも、今日はA外科にも、送迎車を出してくれるA事業所にも予約を入れているし
少々無理してでも連れて行かなくてはなりません。
まあ、どうせ車イスだし、診察中うとうとしてても構わないし・・・
職員さんにオムツをかえてもらい、車イスに乗せていただき、
送迎車(車イスごと乗れる大きな専用ワゴン車です)に乗ってA外科へ・・・。

でも、母は起きません。ぐっすり眠っている・・・?

ところが、それがそうではないのです。

目はしっかり開いています。でも、何の反応もないのです。
手も足も動かしません。呼んでも顔も上げません。
揺すってもつついても、声をかけても、ずり落ちそうになってても
一切の反応がないのです。


いくら認知症でもここまで無反応になるものでしょうか?

幸か不幸かここは外科病院、脳外科もあります。様子がおかしいことを病院に伝えると、すぐに診てくれました。
瞳孔反射などを見ていたドクターはすぐに脳のCT撮影を行い、
更に多少脱水症状があるので点滴をしてくださいました。
その間も母はあいかわらずされるままで無反応です。
腕の骨折の方は骨もほとんどくっついて、心配ないそうですが、
脳の方はどうなっているのか、急激に萎縮でもしたのか・・・
あるいは脳内出血でもあったのか・・・

しかし、CTの結果脳にはこれといった異常はないとの診断でした。
心電図でも異常はない模様で、心機能も問題なし。
それはそれで、少しはホッとしたものの、では何故こんなに無反応なのか・・・

院長先生まで出てきて診てくださいましたが
どうやら「老人性の傾眠(けいみん)」ではないかと診断されました。

ドクターのお話だと、年をとるとこういう眠り方をする人が多々いるのだそうです。
有名ながばいばあちゃんもそうなのだと聞きましたが、
要するに丸一日か二日間眠り続け、次は同じくらい起きつづける・・・
体内時計の狂いのせいなのでしょうか?
本人にとっての1日が24時間ではなく48時間、あるいはそれ以上になることがあるのだそうです。
もしくは独特のペースが出来上がると言うような・・・。

そういえば眠すぎて起きられないとか、普段よりずっとボーっとした感じの日が
周期的に来ている気がします。

とりあえず脳に異常はないことだし、J苑には常駐のドクターもいらっしゃることですので、
兄やケアマネさん、J苑のドクターとも相談してしばらく様子を見てみようということに決めました。
10日にボーっとしていた時も翌日には復活したことですしね・・・。

しかし、本当にそうなのか・・・老人性の傾眠で片付くのか・・・。
イマイチ納得いかないというか、どうにも腑に落ちない気もしたのですが
素人の悲しさゆえ、私たちは経過を見守りドクターに指示を仰ぐしかなく、
少しのわだかまりと疑問を抱えたまま、母をまたJ苑へと<送り返しました。

その日私が引き上げた後、母の友人が来てくださったそうですが
その時も傾眠状態でなにもわからなかったそうです。

まったく・・・いったい母はどうしてしまったのか、
はたしてこの前のように翌日には起きてくれるのか・・・

心配が続きました。

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