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ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

少年ジャンプな日々~遊☆戯☆王

2010年10月07日 09時39分21秒 | コミック・アニメ
もうとっくに終わっているので、ネタバレしまくりってことで・・・。


日本中はもちろん、世界中に広まったカードゲームといえば・・・

・・・数ある中でも間違いなく五指にはいるであろう遊戯王カード。
そのカードゲームを生んだ作品が高橋和希先生作「遊☆戯☆王」です。

実は作品中では「マジック&ウィザーズ」という名称で登場しますが、
初めに東映さんとこでアニメ化した際に「デュエルモンスターズ」と名前を変え、
リアルでもその名で商品化され発売されました。
正式には遊戯王オフィシャルカードゲームデュエルモンスターズ(略してOCD)といいます。長っ!
今出ているのはその拡張版といったところですな。
尚、作中とリアルのカードの内容(ステータスや技など)は若干違っています。

しかし、カードゲームについては少しかじった程度(つまりデッキを持ってはいるのね・・・)
なのでここでは触れません。
・・・てか、語れるほど詳しくないんで・・・。


ですが、これだけ!!
作品中遊戯がもっともよく使った最高位の、特に女性ファンに絶大な人気を誇った
ワタシも大好きカードキャラクターを・・・刮目せよ!

実際のカード↓(他の種類のブラックマジシャンカードもありますが)



では、本題・・・。


原作の「遊☆戯☆王」はとうに連載もアニメも終了しております。
週刊少年ジャンプに1996年から2004年にかけて連載され、
テレビアニメも最初のいわゆる”無印”は1998年に放映されました。
その続編の形で放映された「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」は、
原作漫画を元にはしていますが、かなりオリジナル色も濃いものでした。


それ以降連載および放映されたものはすべて派生作品シリーズで
(今連載中のものは『遊☆戯☆王5D's』(ゆうぎおうファイブディーズ))
漫画はVジャンプというゲーム中心の雑誌で連載されています。
こちらは高橋先生はほとんど監修のみで原作・作画は他の人です。
アニメについても、現在製作・放映中のものはその派生作品とのメディアミックスで、
もともとのオリジナル作品とはまったくの別作品です。


ですので・・・ワタシが語りたいのはホントの原作、
初めのオリジナル作品「遊☆戯☆王」と、
初めてアニメ化された東映版の「遊☆戯☆王」についてでございます。

高橋先生は元ゲームデザイナーだそうです。
でも、漫画家になりたかったこどもの頃の夢を叶えたくて
ゲームデザイナーをやめて漫画の世界に飛び込んだそうで・・・。
どうりで作中に出てくるゲームは、その後いくらか実際商品化されていますが、
大変完成度が高くて素晴しいものばかり。

ワタシはたまたまアニメの第1話をリアルタイムで見て、
・・・それは前出の「地獄先生ぬ~べ~」放映終了後の流れでたまたま見ただけなのですが
東映さんであることと、主人公の遊戯の声優さんが
大好きな緒方恵美(おがためぐみ)さんだったことから、即座にファンになりました。

当時は原作とアニメ、どっちが先?――断然アニメ! でしたので
アニメを見てからコミックスを買う、を実行していました。
アニメは半年間、コミックスで言うとだいたい第7巻までで終わりましたので
後は出るたびに買う・・でとうとう38巻完結まで付き合いましたわ・・・。


「魔人探偵脳噛ネウロ」のところでお話したかと思いますが、
週刊少年ジャンプでは、連載開始時、何パターンかの展開を考えるそうです。
人気が出ると長期にわたる展開を描くことになるのでしょうが、
まだはっきりしないころはどうにでも転がれる展開で進むことがあります。
で、この遊戯王ですが・・・

主人公武藤遊戯は大人しく気弱なゲーム好きの少年です(表遊戯)。
それが、自宅の、祖父の経営するゲーム店にずっと置いてあって、
何千年もの間誰にも解けなかった「千年パズル」をといたことから不思議な力を授かり、
裏の、もうひとつの人格が現れるようになって(闇遊戯)
いじめや卑怯なことをする連中を闇のゲームで懲らしめるようになります。



最初はこの闇遊戯は、表遊戯の心に生まれたもうひとつの人格、
つまりは二重人格として描かれていました。
一人のなかにふたつの心があるというように・・・。
だから、表遊戯は闇遊戯の存在を初めは知りません。記憶が飛ぶのです。
(後に知って対話もできるようになるのですが)
そして、ゲームを使った勧善懲悪的な物語としての要素が強かったのです。

が、マジック&ウィザーズのカードゲームが登場し、
それが大ブレイクして漫画の人気もどーんと上がってくると、
そんな単純なものではなくなってきました。
千年パズルにはもっと隠された大きな謎がある・・・。
そして、それ以外にも千年アイテムと呼ばれるものが登場し、
すべて揃えるととんでもない何かが起こる、と・・・。

同時に闇遊戯は遊戯のもうひとつの人格ではなく
千年パズルに封印された、太古のある人物の魂であるということがわかっていきます。


話はどんどんふくらみ、広大なスケールのすごい展開になっていきます。
どこまで広がるのかというくらい。大河ドラマの様相を呈してくるほど。
ホントに初めからこんなところまで考えてたの?
だとしたら高橋先生のアタマの中はどーなってんの??といいたいくらい。
(実際はスタッフさん編集さんと皆で練り上げてるのだと思いますが・・・。)

これまた、最後は見事な展開で、納得のラストでした。
闇遊戯と表遊戯、二人は二人で一人、
常に助け合い、信頼しあい、認め合って数々のピンチを切り抜けます。
時には仲間と強い結束の力を見せながら。
また時には普段はメチャメチャ憎たらしい、最強ライバルとも手を組んで。

はい、もうすんごく面白いです。

で、アニメの方ですが・・・・

一般に知られているのはテレビ東京系で放映された先にも書きました
「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」というアニメ。
でも、ワタシはこっちは実はあまり好きじゃないんです。(個人の感想です)
絵は綺麗なんですが・・・なんのこっちゃない、声優さんがあまり好きでないの。
ていうか、東映版の方の声優さんが好きなヒト揃いだったわけで・・・
そのイメージが強いので、こっちは好かんのね。


ですんで、最初の東映版の話だけいたします。

まず声優さんですが

主人公の武藤遊戯は先に書いたとおり、緒方恵美さんです。
この方は女の子の声もたまにはなさるんですが、
それよりもクールな少年役がたいへんお上手で、本当にカッコイイのです。
表遊戯はとても心優しい少年で、ちょっと気弱なイメージ。
ところが闇遊戯は自信にあふれた強気の、ちょっと強引でクールなキャラ。
表遊戯が闇遊戯に”変身”したときのギャップが面白いのですが
その際の緒方さんの豹変振りが実に素晴しいのよ~。

遊戯の親友・城之内克也は森川智之(もりかわとしゆき)さん。
同じく本田ヒロトは置鮎龍太郎(おきあゆりゅうたろう)さん。
その1年ほど前までやってたアニメ「地獄先生ぬ~べ~」の
主人公ぬ~べ~(置鮎さん)とライバル・妖狐玉藻(森川さん)コンビの再来です。
遊戯の幼馴染でヒロインの真崎杏子(まさきあんず)にかかずゆみさん。
そして原作にはほんのちょっとしか出てこないけど、
アニメでは仲間として登場する野坂ミホに野上ゆかな(現ゆかな)さん。
この5人がレギュラーのフルメンバーです。
また、カードゲームのライバル・海馬瀬人は緑川光さん。
上から目線のタカビーでクールな役がぴったりでした。
原作では茶色い髪ですが、アニメでは何故か緑の髪に白い学生服姿です。
”緑”川さんが声だから???・・・まさかねえ~。
瀬人の弟役はなんと! あの名作「パーマン」の三輪勝恵さんですよ!
この方が一番ギャラ多かったんじゃないですか?? すごい人呼んでますね~。

そして、エジプトから千年アイテムを携えてやってきた謎の人物
シャーディは、故塩沢兼人さんですわ・・・たまらんなあ~・・・。

この東映さんの豪華キャストにはびっくりです。

ただ、絵はちょっとB級っぽかった。
まだCGがほとんど使われていなかった頃でもありますが、
カードゲーム対決のときに出るHP(ヒットポイント)の数値が
手書き文字でしたよ・・・すごいわ、別の意味で。
キャラデザインはその後「デュエルモンスターズ」の方でも手がけられた
東映系アニメでたくさんお仕事なさっている腕利きの方だったんですがな・・・。
ストーリーも原作をベースにはしていますが、
再構成の形が多く、オリジナルストーリーも多かったし・・・。

それでも、面白かった!

最後の3話ほどは原作どおりの話ですが、演出が、
失礼ながらこればかりは原作の上を行ってました。

千年アイテムを持つ少年・獏良(ばくら)によって、ある闇のゲームに引き込まれた遊戯たち、
次々に人形に魂を移し変えられて封じられてしまうのですが、
最後の一人・遊戯の魂が封じられ、獏良が勝ちを確信して高笑いしたところが・・

原作を知らない視聴者(ウチや!)ははらはらしつつ見ていて・・・
あ、遊戯の魂が封印された! 獏良が勝ち誇って・・・その時
闇遊戯登場のテーマ(というべきBGM)とともに
「そいつはどうかな?」のセリフで登場する(ちょっと違ったかも)闇遊戯の姿に
「おおお・・・そうか!こうきたか!! なるほど~!」と感動・・・!
そお、一人のなかに二人の魂。一人が封印されてももう一人いる。
しかも、こうして表遊戯と闇遊戯は初めて”対面”するのです。
(そのずーっとあとで、二人は心の中で対話できるようになるわけで。
これがきっかけといえばきっかけですな。)

実はここの場面では、原作では封じられる前に表遊戯が心の中で
自分が封じられても漠良と戦える仲間がいる、
それは「もうひとりのボクさ」とつぶやくのですが
アニメではこのシーンがないわけです。
ないがゆえに「おおお・・・・!」だったわけで。


・・・・などと書いていたらまた読みたくなって来た・・・。
38巻、気合いるんですがなあ~、読み返すの・・・!

とにかく・・・もう連載開始から14年、終わってからも6年経つのに
いまだ衰えないシリーズ人気の根源にあるこの作品、
一読の価値アリアリ・・・だと思いますわ~。

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