ちゃちゃ・ざ・わぁるど

日記と言うよりは”自分の中身”の記録です。
両親の闘病・介護顛末記、やめられないマンガのお話、創作小説などなど。

木枯し紋次郎~くわえた楊枝に憧れた・・・イマドキのアニメも??

2011年11月14日 06時52分27秒 | 気になるヒトビト
木枯し紋次郎 上州新田郡三日月村の貧しい農家に生まれたと言う
10歳の時 故郷を捨て その後一家は離散したと伝えられ 
天涯孤独の紋次郎が 何故 無宿渡世の世界に入ったかは定かでない
(嗚呼、芥川隆行さんのナレーションは素晴しかった!!)

いやあ・・・懐かしいですねえ。
ちゃちゃめは小学生でありながら大好きでした、紋次郎。
だってカッコいいもんなあ~クールでニヒルで”オトコマエ”やん?
「かかわりない」とか言いながら、結局悪い奴嫌な奴をやっつけちゃうわけやし。


1972年第一回放送の演出はなんと市川昆監督ですよ。
あの独特のカメラワークを駆使したオープニングの演出も市川監督ですよ。

主題歌は有名な「誰かが風の中で」、上条恒彦さんの歌ですが、
作曲はフォークシンガーというかシンガーソングライターの小室等さんです。
当時はフォークっぽい歌が時代劇の主題歌だなんて度肝を抜く出来事だったとも言われています。
ちなみに作詞の和田夏十(なっと)さんは脚本家で、何を隠そう市川監督の奥様その人です。

主役の中村敦夫さんのはまり役であり代表作であり、
ていうか紋次郎は中村さんでなきゃと言うくらいの一体感、
コロンボ役はピーターフォークしかありえない、と同じくらいのはまりようでしたよね。

もともとは演出家を目指していて、自身も俳優業をこなすようになりつつあった頃だそうです。
なんか、この作品の演出にも携わろうとしていて、
そして当初は別の俳優(田宮二郎さんだったとか)に配役をふるつもりだったけど、
なんだかんだとスタッフみんなでもめにもめた挙句「君がやれ!」という偉いさん(市川監督)の鶴的一言で
思いがけず中村さん自身が主人公をする”破目”になったのだという話です。
(中村さん自身のそんなお話をどこかで読みました)
・・・さっすが偉いさんはエライ!!
 
とにかくいろんな意味で画期的な作品で、時代の流れにも乗った偉大な作品でありました。


で、主人公の紋次郎ですが・・・

基本的には自閉的で他人に気を許さず、誰も信じない。昨日もなければ明日もない。
もちろん夢も希望も持っていないし、目指すものも愛するものも守るものや守りたいものもない。
イデオロギーもなければ生きがいもない。そして・・・だけれど絶望もない。
ただ、そういうポリシーやアイデンティティーはあるのかも知れませんが。
ある意味達観しているのか、それとも悟りきっているともいえなくないですね。

でも、時々何かを信じてみようという気になるみたいで、
少しばかり誰かのために動いたり守ろうとしたりしますが・・・
結果、その行動と思いは裏切られ「やっぱりそんなものだったのか」と再び心を閉ざして
また何も信じない日常に還っていくという感じでした。
脱サラ、無関心、シラケ世代なんていう世相を映したこの作品はまさにこの時代の鑑だったのでしょう。
でも、裏切られてもまた信じてみようと思うんですねえ、これが。
そのあたりにわずかな希望があったといえるのでしょうか。
時代背景の影響と言うのは大きく、その後同じ中村さん主演で続編というか
「新・木枯し紋次郎」が1997年に製作されましたがやっぱりイマイチでした。
安保闘争の時代だったからこその紋次郎だったのかもしれません。

ま、ちゃちゃめは単純にクールでカッコイイから好きと思ってただけでしたが!!〈小学生やし)

ところで・・・↓これを覚えておいででしょうか、皆様。

桃屋さんのノリの佃煮「江戸むらさき」の人気アニメCMでしたね。
キャラはご存知三木のり平さんのアニメ化。
いろんなシリーズ作品がありましたが、ちゃちゃめはこれだけはしっかりはっきり覚えてます。

『縞の合羽に三度笠 ニヒルな男もお昼になれば おなかの虫がぐうと鳴く・・・』
木に吊るされた娘「紋ちゃーん、たすけてー!」
のり平紋次郎「あっしにはかかわりのないこと」
娘がおにぎり(ごはんを盛ったお茶碗だったかも)と江戸むらさきを差し出して見せる
のり平紋次郎「・・・ではないようで」
『楊枝くわえた紋次郎・・・』
楊枝を飛ばして縄を切ってやる・・・落ちる娘、紋次郎が受け止めたのはおにぎりと江戸むらさき。
のり平紋次郎「ヨウジがあるのは・・これ!」

・・・オヤジギャグかい!・・・


てことでさてやっとお題の話。

パロCMはともかく、あのラストシーンの楊枝飛ばしは特に人気でした。
毎回今回は何を的にするのかな・・・と、楽しみに見たものでした。
時代考証的には、実際にその時代の楊枝は15センチくらいはあったものらしいです。
ドラマでは演出のためにさらに長い物をくわえていましたが、さほどおかしな長さでもなかったそうな。
ま、人間、なんか口にくわえるのは好きなもんですよね。
いまだにどこか紋次郎を引きずってるのかな、というアニメキャラクターがちらほらいたりします。
常にくわえ煙草のキャラはその最たるものではないですか? 「銀魂」の土方十四郎とか。

「ONE PIECE」のサンジとか。

煙草じゃないけど千本と言う忍具を常にくわえている「NARUTO」の不知火ゲンマとか。

・・・あ、中の人、サンジと同じだ(平田広明さん)。
「封神演義」の黄天化(こうてんか)なんかも・・・

ホンマは原作では煙草なんですがアニメでは大人の事情で小枝になってます。

他、アニメ化はされてないですが、石ノ森章太郎先生作品の「鉄面探偵ゲン」のゲンは
探偵業のかたわら屋台のおでん屋を営んでいたから、タコの足を常にくわえていましたわ。
(・・・なんやそら)


「ドカベン」の岩城も常に葉っぱのついた小枝をくわえていましたし、
「銀魂」の銀八先生はれろれろキャンディー、
「スケット・ダンス」のヒメコはペロキャン・・・
おお、「ぬらりひょんの孫」の天邪鬼・淡島がくわえているのはもしかして楊枝では?


くわえた物を吹き飛ばすのは紋次郎とゲンマくらいですけど。
・・・てことは紋次郎を最も引きずっているのはゲンマですか???

・・・・そらいくらなんでも牽強付会ですわね。
コメント (2)
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