Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

飴色のはらもつ虫と化した娘

2006-11-29 00:59:27 | daily life

『タンゴ・冬の終わりに』で聞いた『蛹化(むし)の女』が頭の中ぐるぐる回ってて忘れられなくて、戸川純のCD借りてみました。いま販売中のCDには入っていないみたいだったので、TSUTAYAでレンタル。

メロディーは、パッハベルの『カノン』なんですが、

「月光の白き林で
木の根掘れば蝉の蛹のいくつも出てきし
ああ
それはあなたを思い過ぎて変り果てた私の姿
月光も凍てつく森で
樹液すする私は虫の女」

歌詞がすげー素敵。
こんな詩を書いてみたいものです。

ちなみに、舞台の冒頭で爆音で流れた激しい曲は『パンク蛹化の女』だった。


レント

2006-11-27 19:53:48 | stage
アップし忘れてましたが、ちょっと前の週末、新宿の厚生年金会館に『RENT』を観に行ってきました。
ブロードウェイ・ミュージカルの来日公演です。
このところ来日公演が多くてミュージカルファンとしては嬉しい限りです。もちろん本場で見たいけど、そうそう行けるもんでもないし。
来年は『ヘアスプレー』が来日するのよね☆

レント、映画が好きでDVDも買ったのだけど、やっぱり舞台版も観たいな、と思って行ってきました。
時間の流れが映画版とかなり違ってびっくり。はじまりの1日にかなりの内容が詰め込まれていて、ちょっとせわしない感じ。だから「映画版うまくアレンジしてたなー」と思ってしまった。
舞台自体の演出は、この間同じ劇場で観た『Tommy』のほうが好きだったな。

しかし、やっぱり曲はいいです。
特に『La Vie Boheme』はテンション上がります。
観客の熱狂っぷりも相当なもので、びっくりしてしまいました。『Seasons of Love』のイントロが流れたとたん、歓声。最後はスタンディング・オベーション&手拍子。

ただね、字幕がひどかったよ・・・。
信じれないはしょり方をしていたし、誤訳もあったような・・・。
そりゃあ、来ている人の大半は映画観てるだろうから話はわかってる
けど、だからっておざなりにしていいのか。

新ブログはじめました。

2006-11-26 18:24:59 | daily life
『チェコ AtoZ』発売に先立ち、母とチェコ関連情報を発信していくブログを立ち上げました。

旅のこと、本づくりのことはもちろん、最新のチェコ関連のイベントなども紹介していけるといいな、と思っています。
どのくらい更新できるかわかりませんが、よかったら覗いてみてください。
どうぞよろしくお願いします。

『チェコ AtoZ ブログ』

タンゴ・冬の終わりに

2006-11-26 17:40:09 | stage

シアターコクーンで、蜷川演出の『タンゴ・冬の終わりに』観ました。

寒く寂しく美しい舞台だった。
幕が開くと、舞台の上は、廃墟のようになったとある映画館の客席。 80人もの群集が興奮して奇声をあげながら私たち観客を一心に見つめている。群集使いは蜷川の十八番ですが、やはり圧巻。バックに流れる戸川純の『蛹化の女』がまたかなり印象的で。

場面転換はなく、最後までその古びた映画館の客席が舞台となるのですが、その背後に、寂しい日本海の冷たい風とか、海の上を飛ぶカモメ、舞い落ちる雪、枯れた町の様子が透けて見えるようで、見事な演出でした。
役を演じる自分と素の自分、狂気と正気、妄想と現実、過去と現在、他人と自分・・・さまざまな境界を行き来する作品だったので、その舞台には、日常の中にありながら非日常的空間である映画館が、他のどんな場所よりぴったりだと思った。
照明と美術も相変わらず美しくて。今回も、美術・中越司、照明・原田保、衣装・小峰リリーのゴールデントリオです。劇場の非常口でひらひらと舞うぼろきれのようなカーテンと、そこから差し込む血のような夕陽の赤が目に焼きつきます。

クライマックスは、劇場の壁が崩れ落ち、、桜吹雪(雪)が勢いよく吹き込み、孔雀の羽根が舞うというダイナミックな演出。そして、今回はこちらの客席を使った演出は抑えていたので、それだけに、最後秋山菜津子さんが境界を越えてこちら側に降りて来た時は、ゾクリとしました。

俳優陣も良かったです。
大好きな高橋洋さんが、髪をヤンキー風金髪にし、行き場のない思いを抱えた青年を、またまたパワフルに演じています。客席の椅子の使い方が上手い。本当にそこで生活しているかのように慣れた扱い方。
そして、段田安則が上手い!哀しさのにじむ滑稽さと、絶妙なコメディセンス。
自分の妻が昔の男とタンゴを踊っている場に、コンビニのビニール袋を下げて入ってくる場面では、何だか泣きそうになりました。
他にも、鞠谷友子さんをすごく贅沢な使い方をしていてビックリさせられたし、新橋耐子さんもやっぱりいい(あの声が好き)。

そうそう、客として、蜷川作品の常連である吉田鋼太郎氏が来ていたのですが、かなりのスターオーラを放っていて、かっこよかったです。


40歳の童貞男

2006-11-24 20:02:44 | movie
劇場で観損ねたのでDVDで。
主人公がもっとキモメンなのかと思っていたら、意外に普通で。
でも、そこがリアルで良かったです。
童貞キャラをネクラで生き下手な人物にデフォルメするんじゃなくて、ウケるジョークも言えて、そこそこ社交性もある人として描いてたのが、新鮮でした。趣味を楽しみながらひとりでも充実した生活を送る彼の姿は、ひとり上手な女道まっしぐらな私には、共感ポイントが多く、それゆえイタかったり・・・。周りの人への言い訳とかもね、私も言っちゃいそうで。
というわけで、すごい面白い!ってわけじゃないんだが、いいとこ突くなー、と感じた映画でした。

そうそう、相手役がキャスリーン・キーナーっていうのもツボでした。キュートなんだけど、適度におばさんくささ、ダサさもある中年女性っぷりが見事です。
そして、主人公の同僚を演じていたポール・ラッドの顔が好きだー。


スナオに買い物。

2006-11-24 18:16:46 | daily life
最近ゆっくり買い物する時間がなかったので、昨日は久しぶりに、最愛ブランド『sunaokuwahara』のショップへ。1時間近く試着しまくってきました。
前日に抱え込んだ心の泥を振り払おうとした反動が出てしまったのか、「着てみるだけ」と言ってたダウンのブルゾンもあわせ、5点買い。支給前からボーナスを食いつぶし始めてます。
でも、着たいものがたくさんあるって幸せです。

思いっきり男の子みたいな格好をしたかったり、逆に女を主張する格好をしたかったり、このところ日々激しく揺れ動くファッション心。女心。
でも、いちばんの理想は、髪型やメイクなどヘッド部分を女らしくして、服装は男子、な気がする。
そこで、いま、何十年ぶりかで髪をのばしているところ。アメリカの青春映画に出てくるようなイモ女学生風ヘアにするのが目標です。
恐ろしくパワフルなクセ毛なため、そこに到達するためには、かなりの苦難が予想されますが、いけるとこまでいってみようと思います。

キャビアデー。

2006-11-21 23:34:38 | daily life
先月の私の誕生日頃は、家族みんな大忙しだったので、代わりに今週末、家で誕生日を祝っていただきました。


主役は、もちろんキャビア!
イラン産のセブルーガです。


あぁ、もうこの味っ!?どうしたら、こんな味になれるの?
美しすぎる塩味、体に染みました。

他のメニューは、最近好きなウォッシュタイプのチーズ、ヒラメとサヨリのお刺身、ラムスティック、マグロの山かけなど。
デザートは、サダハル・アオキのケーキ3点。


好きなものづくしで幸せな晩餐☆
プレゼントに、父からは秘密結社モチーフっぽいブレスレット、母からは個性的な色形のお花をいただきました。

日野先生。

2006-11-20 22:15:21 | daily life
土曜日は、『ソウ3』を観た後、銀座のスパンアート・ギャラリーへ。
ホラー漫画界の巨匠・日野日出志先生のサイン会に行ってきました!
画集の発売にあわせた、原画展が催されていたのです。

日野先生、思っていたより若くてかっこよくてビックリです。紺色の作務衣(?)を着て、長いグレーヘアーを後ろに束ねていらして、日野作品に出てくる「僕」とは全くかぶらないお姿。
どちらかというと幼い絵柄の漫画と、先生自身のギャップにくらり。

原画も素敵でした。夕焼けの色とか、血の滴り方とか、目の周りの影にうっとり。
参考にさせていただきます。

今日、wiiのソフト『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』『ネクロネシア』を渋谷TSUTAYAで予約してきたんですが(ちなみに本体は、近所の電器屋で無理矢理予約)、『ネクロネシア』のサイトでは、日野先生がゲームにあわせて描きおろしたデジタルコミックが読めますよ。

ソウ3

2006-11-18 22:34:31 | movie

昨晩は、映画サークル時代の先輩に誘われ、下北沢で出版飲みというものに初参加。不慣れなもので少々キョドり気味でしたが、いろんな出版社の方や書店の方と名刺交換させていただきました。
そのあとは、先輩の知人の恋愛系ライターさんに恋愛相談に乗っていただき、楽しい夜でしたー。具体的なアドバイスをたくさんいただいて・・・。


そして、今日は、おまちかねの『ソウ3』を観に六本木ヒルズへ。

↑これは、前売り券を買ったときにもらったストラップ。 

私、珍しく、ホラーを観てちょっと気分が悪くなりました・・・。
やっぱり精神的に訴えかけるゲーム設定とかガジェットを考えるのが上手いんでしょうね。冒頭の脚潰しや鎖外しの時点で、もう正視できませんでした。
このシリーズは痛いのを期待していくので、もちろん残虐な描写があることに文句はありませんが、もう少し見せ方を抑えても良かったんではないかな。そこに耐えることに意識が集中しちゃうから。
『CUT』のインタビューで、監督のダーレン・リン・バウズマンが
「『3』で最もおとなしいシーンは、『2』で最も激しいシーンと同じレベル。僕ですら撮影しながら吐きそうになってるんだ(笑)」
と語ってますが、ほんとそんな感じでした。

全体的に見て2よりは面白いのですが、残念ながら1の完成度に及ぶべくもなく・・・。脚本もヒネリが足りないし、伏線の張り方にも不満が残ります。導入のエピソードと本編が上手く絡まってないし。終わり方は2のほうがかっこよかったかな。この最後は、まだ続きますよ、ということでしょうか。それとも、絶望的なエンディングとして受け取るべきなのかしら。続けるのはかなり難しそうだけど。

1と2の舞台裏的シーンがけっこうでてくるので、ある意味ファンには嬉しい作りではあります。だから、1と2を観ていない人には何のこっちゃわからないと思うので、観る人は予習しとくべき。

今作、見どころは、何といっても、腐乱ブタ地獄です!
よくあんなの考えるなあ。


『ホステル』『テキサスチェーンソー ビギニング』『ソウ3』と公開中のホラー3本観ましたが、『ホステル』がずば抜けて面白かったです。好みもあるかと思いますが、とてもフレッシュな才能とセンスを感じたので。
ちなみに、イタい度は、1位『ソウ3』、2位『テキサスチェーンソー ビギニング』、3位『ホステル』・・・でした。あくまでも私の印象です。レイティングは、『ホステル』がR18でいちばん厳しいんですけどね。


チェコ本告知&チェコセンター情報。

2006-11-18 01:55:34 | daily life

チェコ本出版、上司の許可も得られたので(他社から出版するため)、ここでちゃんと情報をアップしておきます。
本屋さんで見かけたら、お手に取ってみてくださいませ。
よろしくお願いいたします!



『チェコ A to Z +プラハ旅日記』
キュビズム建築、絵本、ウエハース、キノコ狩り、文学、ペルニーク、マッチラベルなどなど、26のキーワードで旅するチェコ案内。
写真満載&私の手描きMAP付きです・・・。

写真・テキスト・イラスト:鈴木海花・中山珊瑚
出版社:ブルース・インターアクションズ
発売日:12月15日

現在、母とチェコ本関連ブログ立ち上げ準備中です。


それと、
最近、「チェコセンター」と検索してこのブログを見てくださっている方が多いようです。ちょうど今週取材で伺ったばかりなので、その際に聞いた情報をちょこっと。

○12/4まで、『ヤン・シュヴァンクマイエルのアリス展』を開催中。絵本の原画が展示されています。
11/20からは、内容が『鏡の国のアリス』に変わります。

○12月には、図書閲覧室も公開になるようで、建築やデザインなど様々な分野の参考資料が見られるそうです。

○12月からは、ダニエル・シュペルルの写真展、来年1月からは、彫刻家・フランチシェク・スカーラによる、写真を使用した漫画作品の展示、と展覧会の予定も目白押し。その後は、音楽コンサートの予定などもあるみたい。

○現在地下&屋外に飾られている、ボジェク・シーペックによるガラス工芸作品『ガラスの宴』は、4月まで展示予定。ソーセージやカリフラワーや蛸など食べ物をガラスで作っていて、とても面白いです。ダイナミックで毒があります。

東京都渋谷区広尾2-16-14(チェコ大使館敷地内)
tel:03-3400-8129
平日9:00~17:00(展覧会は10:00~16:00入場)
広尾駅から徒歩7,8分。