Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

コララインとボタンの魔女 3D

2010-03-01 00:29:00 | animation
いま担当の号もようやく撮影&取材がスタート。
また短期間で一気に駆け抜ける感じになりそうだ。
今週は気合入れていかないと。

土曜日は、久しぶりに学芸大の『POPHOT』へガレット&クレープを食べに行きました。

チーズ&タマゴ&ハムのガレットを友達と分け合って食べ、甘いクレープをひとつずつ注文したのですが、クレープのボリューム&甘さに昇天!

私はヌテラのクレープを注文。
いや、最高に美味しいんですよ!
クレープの熱でとろとろに溶けたバターとヌテラが混ざり合って、恐ろしいほど魅惑的な味になって。
しかし、一気に血糖値があがって、頭がパンチをくらったようにくらくらしました。


それから、これまた久しぶりに、新宿のVIDEO MARKETへ輸入もののホラーDVDを見に。
相変わらず欲しいものだらけの(私にとっては)楽園みたいな店。
日本公開前のホラー諸々とか、フルチのあまり他で手に入らないやつとか、いろいろ迷ったんですが、結局、安くなっていた『The Midnight Meat Train』(クライヴ・バーカーの名作を北村龍平がハリウッドで映画化したやつ)だけ買いました。

で、夜は、『コララインとボタンの魔女 3D』を六本木ヒルズで鑑賞。
私、公開前に我慢できずに輸入DVDで観てしまっていたんですが、いやー、劇場で改めて観てよかった!!
これは、劇場で、3Dで観るべき!!
CG映画ではなく、ストップモーションアニメ映画を3Dで観ることのできる幸せを噛みしめられます。
コマ撮りの愛おしさで胸がいっぱいになり、涙出そうになりました。
あのセットの緻密な作りこみ、コララインの顔や髪や体や服の表情、庭に咲き誇る植物の大量さと美しさ、ネズミのサーカス…うっとりしっぱなし。
これが一コマ一コマちまちまちまちま撮られたものだということを思うと、もうたまらなくゾクゾクしてきて、脳みそイきそうになっちゃいます。

3Dでなくとも素晴らしい作品だとは思いますが、3Dで観ることによって改めて、コマ撮り映画の未来が見えたような気がしました。
ヘンリー・セリックの、歪みまくった世界観&ビジュアルセンスの今後にも期待です。



Coraline

2009-07-27 01:21:08 | animation


ビデオマーケットの通販で、『血の魔術師』のリメイク(金沢までサインもらいにいったクリスピン・グローヴァー主演!)と、ずっと観たいと思っていたヘンリー・セリックのストップモーションアニメ『Coraline』の輸入DVD購入。

『Coraline』は、コミック作家として有名なニール・ゲイマンが書いたファンタジー小説『コララインとボタンの魔女』が原作。

古い大きな家に越してきた少女・コララインは、多忙で構ってくれない両親につい反抗してしまう毎日。
そんなある日、彼女は、謎の小さい扉を発見する。
その扉を通って向こう側へ行くと、こちら側と同じ世界が広がっていた。
しかし、「コラライン、ご飯よ~」とキッチンに立つ母親が振り向くと、なんとその目にはボタンが縫い付けられていた!
そう、そこは別世界で、彼女は、別世界の“OTHER MOTHER"だったのだ。
最初は、現実世界よりも優しく面白い別世界の人々に惹かれるコララインだったが、なんとなく不気味なものを感じ始めて…。

といったストーリー。
噂通り、歪みに歪んだファンタジー世界で、子供向けかと思ったら、けっこう怖い。
まずボタン目っていうのがかなりホラー。
「そんな痛くないよ~」とかいってボタン目勧誘してくるし。子供泣くぞ。
不気味な虫や植物もたくさんでてきて、私的には、かなり楽しかったですが。

残念ながら、コララインの顔はあまりかわいいと思えなかった…。
しかし、彼女の体の動きとか髪の毛の動き(ワイヤーが仕込まれていて、一本一本ちゃんと動く!)とか、洋服はとても良かったです。青いマニキュアとかしててかわいいの。
全体的に、いろんなもののデザインがお洒落!

で、メイキングを観ていて驚いたのですが、
セットなどのデザインの元となるコンセプト画を描いていたのが、上杉忠弘さん!
私はお仕事ご一緒したことないのですが、うちの雑誌でも書いていらっしゃるイラストレーターさんです。
“あれ、どこかで見たことのある絵だな”と思っていたら、上杉さんの絵だとわかり、びっくりでした。
映っていたコンセプト画、とても素敵でした。

けっこうCG使っているのかな、と思ったら、ほとんどセット組んで実際撮っているよう。
ストップモーションアニメも進化しましたね。動きもスムーズだし、仕掛けもたくさん。でも、かかっている労力は相変わらず気が遠くなるようなものなんですよね。コマ撮り中のスタッフの映像見ていたら、クラクラしてきました。
メイキングに映っていた人形とか人形の衣装とか、庭のセットとかが素晴らしくて、よだれ出そうになりました。うっとり。
あの人形触りてー!


日本公開はまだ未定なのかな。
若手人気女優さん吹き替えか何かで公開されそうですね。
(ちなみに、元のコララインの声はダコタ・ファニング嬢)


ちなみに、あまり知られていないようですが、ヘンリー・セリック監督の『モンキー・ボーン』は名作です。
あと、ニール・ゲイマンが脚本を手がけた『ミラーマスク』も傑作なので、ご興味のある方はぜひ!
両方とも、歪みまくり病みまくりな異世界が堪能できる作品です。


※追伸
チェコアニメの人形少女物語『屋根裏のポムネンカ』も8/1から公開です!
『Coraline』とあわせてみると(公開未定だけど)、両方ともストップモーションアニメの新作とはいえ、アメリカとチェコで全然違うんだな、とわかって面白いです。
キャラクターの作り方とか、動かし方、空気感、世界の作り方、基本的なデザインの考え方、全て違う。
まあ、ポムネンカは人形、コララインは人間、という大きな設定の違いがあるので、比べられませんが。
チェコの人形アニメは、キャラクターの顔の表情があまり動かないんですよね(ポムネンカは動くほうかも)。逆にコララインはとにかくくるくる表情が変わる。
もちろん一概には言えませんが、チェコアニメでは人形はあくまで人形であり、アメリカでは人形をリアルな人間に近づけようとする、そんな考え方の違いが根本にあるような気がします。




エル・ドクトール!!!

2008-02-18 18:47:37 | animation
昨晩寝る前に、スーザン・ピットの『エル・ドクトール』をさっそく観たのですが、もう素晴らしいの一言に尽きます!!

メキシコ的な陽気かつブラックな祝祭劇。幸せな魔術世界。
ピットの絵は、生命力に満ちあふれていて、ほんとうにすごい。それが動き出すんだから、そのパワーたるや。一コマ一コマから情熱がほとばしっていて、観る者を熱と高揚感で包み込む。

心臓を取り出して“穴聖人”に祈る女、腸のぐるぐる巻き手術、身体中から花が咲く子供、100人の異形赤ちゃん出産・・・こう文字で書くと、なんとも恐ろしい感じだけど、ものすごく陽気で可愛らしいアニメーションなんです。
異形赤ちゃんのシーンは、なんとなく、さくらももこの『コジコジ』を連想してしまいました。
あ、あと、馬子ちゃんの超セクシーなアンダーヘアにも注目!

布団に入ってからもしばらく、あの極彩色の洪水が瞼の裏に貼り付いて離れなかった。
気になっている方は、観ないと損です!
DVDに一緒に収録されている制作ドキュメンタリーも必見。やっぱりメキシコ行かなきゃだなあ。



今朝もまだドクトール熱が抜け切らず、魔術っぽいアイテムを身につけたくなって、ネイティヴアメリカン風の羽飾り付きピアスと、シルバーの付け爪風リングをつけて出勤。

この爪リング、ずっと昔から持っているアクセサリーですが、やっぱり可愛い。表面にひび割れ柄が彫ってあるんです。
しかし、はめてるとキーボードが打ちにくい・・・。