Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

グラインドハウス通勤

2007-08-31 18:55:04 | daily life
グラインドハウス熱を引きずっている今日このごろ。

移動中は、さっそくiPodに入れた『プラネット・テラー』と『デス・プルーフ』のサントラを聴いています。
『プラネット~』のテーマ曲は何度聴いてもかっこいい! チェリーの勇姿が脳内に蘇ります。
そして、『デス~』の「Hold Tight」(Dave Dee, Dozy, Beaky, Mick & Tich)を聴くと、ジャングル・ジュリアの車内に瞬時にトリップ! ヘッドバング&トウバングせずにはいられない。

それで今日発売の『別冊映画秘宝 グラインドハウス映画入門』を通勤電車で熱心に読んでいたら、こんな時に限って、ちょうど電車にボスが乗ってきて、「また、おまえは・・・」とため息をつかれる。
ゾンビ好きは上司にもカミングアウト済みなのですがね。なかなか理解してもらえません。

しかし、ついに! 仕事でゾンビを取り上げる機会が訪れたのです!
もちろん、小さなコーナーですが、嬉しすぎて嬉しすぎてどうしよう。
私、ここんとこ会社に甘え過ぎだな・・・。おねだりし過ぎかも。
でもやっぱり、こんな時がいちばん楽しい。
ダメな社会人です。


グラインドハウス!!!

2007-08-29 16:55:46 | movie
そして『グラインドハウス』ですが、もう楽しすぎて、立ち上がって「ブラボー!」と叫びたくなったくらい!
相当テンションあがりますよ、これは。
フェイク予告編をはさんで2本立てという企画も素晴らしく、できることならこの形式の上映をもっとやってほしかった。


『マチェーテ』の予告編に続いて上映される1本目は、ロドリゲス監督の『プラネット・テラー』。
冒頭のポールダンスからこちらの興奮度は上がりっぱなし。
もう無駄なものは全部省いていて、テンポ良過ぎ、見どころだらけなゾンビ映画。このジャンルのファンでなければ「?」って思う部分もあったかもしれませんが、ファンからすると、絶妙なはしょりっぷりで、テンションを崩さない編集は見事。
切断された片脚にライフルをはめたゴーゴーダンサー・チェリーが格好良すぎて悶絶。ダンスを踊るようにライフルぶっぱなす姿はもちろん、ライフル脚でカツカツと全身使って歩く姿がすごくいいの!
彼女の元カレ・エル・レイも、イケメン&彼女想いな上にナイフ&銃さばきの達人で、壁も走るぜ!、と文句の付けようのない、いい男。抱かれたい男ナンバー1に躍り出ました。

ブルース・ウィリスの皮膚がウィルスですごいことになるわ、タランティーノの○○がぐちゃぐちゃになるわ、トム・サビーニが指食いちぎられるわ、で、もう何かときめきっぱなしで胸いっぱい。

音楽がまたかっこいいのだけど、ロドリゲス本人が作ってるのよねー。すごい。さっそくサントラ買いました。


フェイク予告編3本(どれも本編制作熱望!特にイーライ・ロス)に続いては『デス・プルーフ』上映。
ラス・メイヤー的女性礼賛映画。そこにスラッシャー要素が加わるもんだから、もうたまらない。
だらだらとしたガールズトークから後半のはっちゃけっぷりへのつながりが、タランティーノの真骨頂という感じ。もちろん、脚フェチ全開なカメラワークも。
女の子のバカ話の内容がまたいいのよ。ジャングル・ジュリアもバタフライもアバナシーも、みんな可愛い。とくに、男顔負けのカーアクションをみせるゾーイ・ベル、最高! ほんとにスタントマンなんですね、彼女。
そしてそして、こちらが心配になるくらいハイテンション演技なカート・ラッセル! 後半の腰抜け芝居が相当笑えます。


両作とも、ガールズパワー!女の子万歳!なノリなので、ぜひぜひ女子の皆さんに観ていただきたい。『デス・プルーフ』のラストは、最高に気分上がりますよ。

一緒に観に行ったホラー映画友達も、その後しばらく興奮が冷めず「面白かったよー」と100回くらいつぶやいていました。ほんと、そのくらい面白かった。

単品上映も行きます!このグラインドハウス式上映じゃないと意味ないとは思ってますが。
2作品、微妙にキャストがかぶっているところがあって、その辺りも連続上映ならではの楽しみなのになあ。

マッサージとポルトガル料理。

2007-08-28 23:50:14 | daily life
昨晩は、母がマッサージの予約をしてくれたので、1年ぶりに青山のマミーズ・タッチへ。
全身もみほぐしていただき、リフレッシュ。若干寝不足気味だったので、途中かなり意識が飛んでました。
私、ここ5ヶ月間程、ほぼ毎晩自分で全身マッサージしているのですが、なかなかあそこまでの力を込めて丁寧にはできないので、たまにプロの手にゆだねるのもいいものですねー。やっぱり人にやってもらうほうが癒されるんでしょうね。
昨日は、その後会社に戻らなくて大丈夫だったので、気分良く帰宅。


そして本日は、会社の先輩&お世話になっている会社の方と、女子3人でポルトガル料理屋さん『ヴィラモウラ』でご飯会。
おいしいスパークリングワインをいただきながら、ソーセージやら、タラとジャガイモのコロッケやら、貝が盛り盛りのカタプラーナ(ブイヤベースみたいなもの。最後にご飯を入れてリゾットにする)やらをお腹いっぱい食べました。
他にも惹かれるメニューがたくさんあったので、また行きたい!

女子3人集まれば、もちろん恋愛話が中心になるわけですが、先輩たち曰く、モテたいなら、男子の前で「ゾンビ」「虫」「Rolly」の3ワードは口にしちゃダメだそうです。
「スイーツ大好き☆」と同じ口調で「ゾンビ大好き☆」って言っちゃダメだそうです。
それって、モテるためには、私の全アイデンティティを否定しろってことですか?!
私からそれをとったら、何が残るんだ?
私の場合、その3つの話題に対する反応で人を好きになったりするんで、けっこうバロメーター的キーワードだったんだけど。
モテは難しいですね。

明日はまた女子ご飯で、インド料理です。

シュヴァンクマイエル展開催中!

2007-08-27 18:50:47 | Czech
そして土曜日の夜は、ラフォーレミュージアムへ。
ヤン・シュヴァンクマイエル展のオープニング・レセプションに行ってきました。

すっかりおなじみのバドバービールをいただき、会場を回る。
エヴァさんの絵をこんなに見たのは初めて。色使いも構図もモチーフも素敵。
『悦楽共犯者』のSM人形とか、『アリス』のミニ劇場とか、『ファウスト』の人形とか、オテサーネク人形とか、大きな立体ものもいくつかあり、見応え十分。かなり楽しめますよ。もちろん映画観たことない人も楽しめるはず。
葉山での展覧会に行った人も、展示内容がけっこう違うので、是非行ってみてください。


写真うまく撮れてなくてゴメンナサイ。
遠かった・・・。

日曜日は、家で写真整理作業した後、ついに『グラインドハウス』USAバージョン観に行ってきました。
最高だったよ・・・。
というわけで、感想は改めて。しかし、USAバージョン公開は今週金曜日まで。行こうか迷ってる人は、行くべし!

エレンディラ

2007-08-27 14:10:14 | stage
土曜日は、お昼から埼玉へ。
蜷川演出の『エレンディラ』を観てきました。

全3幕4時間の大作でお腹いっぱい!観終わった後、心地よい疲労感が。
いやー、よかった。
最初ちょっとのれない部分もあったんだけど、だんだん引き込まれていって、3幕は号泣しながら観てました。

祖母とふたり暮らす美少女エレンディラ。
ある日、彼女の火の不始末で、ふたりの屋敷が炎上。
その借りを返させるために、祖母はエレンディラを娼婦に仕立て、客をとりながら砂漠中を放浪する。
彼女はたちまち評判となり、男たちが列をなしておしよせ、その周りにはパレードが出来上がる。
そんな彼女の噂をきいてやってきた青年ウリセスは、彼女と一目で恋に落ちるのだが・・・。

というお話。

なんといっても、“白鯨のような”と形容される、非情な巨体おばあちゃんがいい。瑳川哲朗さんが演じる彼女は、はちゃめちゃなんだけど、愛する者を亡くした女の悲しみがじっとりとにじんでいて泣かせる。
眠りながら、過去の幸せだった時代を語るおばあちゃんの滑稽さと哀しさ。最高です。

エレンディラを演じる美波ちゃんは、後半に向かってエレンディラのインディオの血が騒ぎ、強さを見せていくにつれ、ハマっていく感じ。
ウリセスを演じる中川晃教は、あの声で「エレンディラ!僕の永遠!」とか叫ばれると、それだけで泣けてしまう。すごくクセのあるしゃべりかたなんだけど、嫌いじゃないんだよなー。

ワユ族、翼、海、ダイヤモンド、魂・・・様々なイメージが響きあいながら、美しく悲しい物語を紡いでいきます。スピリチュアルな要素の使い方も上手い。
最後の娼館のシーン、めちゃくちゃ良かった。
ウリセスがほんとうは存在していなかったのか、と思わせたり、それまで観てきたものの真偽が曖昧になって、頭の中でぶわーっとイマジネーションが広がっていく感じが心地よかったです。

原作も読んでみよう。

10000枚の写真

2007-08-24 22:36:51 | Czech

帰り道で『働きマン』4巻、『SOIL』6巻、萩尾望都『11人いる!』新装版を購入して、今日は早めに帰宅。
頭を切り替えて、家でチェコ写真のセレクトです。
母がざっと見たところ、今回、ふたり合わせて1万枚以上の写真を撮ってきたみたいだそう。
撮りまくったもんなー。1回のインタビューで400枚以上撮ったこともあった。「考える前に撮れ!」みたいな感じでシャッター押してましたからね。

セレクト中の写真から1枚だけご紹介。
念願のアンティークマーケット(プラハ)に行ったときの写真で、このおやじの店に可愛いものがけっこうあったので買い物したのです。そしたら・・・


このおやじが、私の耳元でひそっと「You are very nice!」って囁いてきて、“グッド☆”って感じで親指立てるもんだから、“あれ、私、もしかしてチェコでモテたりすんのかしら?”「Thank you. Thank you☆」と喜んでいたら、
今度は母に、「Your daughter is wonderful! She looks like Michiko!!」
(「あなたの娘さんは素晴らしい!美智子に似てるよ!」)
・・・だってさ・・・。そこなの?! ショッキングですよ?!

美智子様に似てるって・・・。
喜ぶべきか否か、ものすごーく微妙。
相当ウケましたけどね。
に、似てます、私??


物欲にはかなわない。

2007-08-24 15:26:18 | daily life
相変わらず物欲まみれの日々でございます。

このあいだブレスレット買ったばかりだというのに、またアクセサリー買ってしまった。前日に、ちゃんとその金額分、取材費精算しましたけどね。
今度はセミオーダー。“こんなのあったらいな”を実現するチャンスだったんだもの。話のネタにもなりそうだし。
ちなみに、“話のネタになる”“とっかかりになる”ってのは、私のファッションの重要要素だったりします。私の場合、ツッコまれてナンボの人生なので。もちろん、意識的に変な格好してるわけじゃないですよ。
とくにアクセサリーは、自分の趣味とか考え方とか今の気分とか、そういうことを表せるようなものを選んでいるつもりです。

と言ってる間に、また欲しいネックレスを見つけてしまったよ。
どうしよう。どうしよう。誰か止めてください。


チェコから帰ってきて以来、あまり友達とゆっくりご飯を食べる時間がなかったのですが、昨日は、先輩美女お二人と肉焼いてきました。新宿の「幸永」にて。
久しぶりの焼き肉とガールズトーク、楽しかった!
来週もいくつか素敵な女子との会合があって、楽しみ。

遅ればせながら、デスノート。

2007-08-23 16:31:23 | movie
写真は、いただきもののマンゴー。
ものすごく美味い!
舌のしびれる感じがたまらないです。
残った皮はヤドカリに。ヤドカリとマンゴーって相性よさそう。南国つながりで。


話は変わって、
このあいだ、勢いで『デスノート』の後編を借りて観ました。
原作好きだったから前編は劇場に行ったけど、後編は「まあ、いいや・・・」と結局行かなかった。
で、別に期待もしていなかったのですが、心の中で各所にツッコミを入れつつも(オープニングクレジットからいきなりレッチリにはビビりました)、けっこう楽しんで観れました。ラストのLが切ない。

今回は鹿賀丈史の見せ場が多くて、ちょっと嬉しかった。
昔からのお友達はご存知でしょうけど、私、中学の頃、鹿賀萌え時代があったのです。『料理の鉄人』の新聞広告を透明下敷きにはさんで授業中眺めていたあの頃・・・。テレビ画面に向かって「ア~レ・キュイジーヌ!」と叫んでいたあの頃・・・。病んでたなあ。


漫画原作つながりで、昨日は『さくらん』観たんですが、つ、つまらない・・・。実がなさすぎやしないかい。
美術も何か安っぽい。チープなかわいらしさってのが蜷川実花の持ち味かもしれないけど、安っぽくて派手なだけで、正直かわいらしさも新鮮味もあまり感じられなかった。残念。趣味の問題かもしれませんが。
映画じゃなくて、同じ素材で写真集作ったほうがまだましだった気がします。

土屋アンナの演技も、子供が騒いでいるようにしか見えない。色気がないんだもの。本気で男を愛しているように見えないため、原作にあった切なさもゼロ。『下妻物語』『茶の味』のときは良かったのに。
多数登場するカメオ出演的男子の中でキュートだったのは、小栗旬と山本浩司。
小栗旬を初めてかわいいと思いました(顔が苦手なんです・・・)。

しかし、微妙に影響されて、今日は目尻に赤いシャドウ。
これ、たまにやりたくなります。

秘宝&シュヴァ情報

2007-08-21 20:40:07 | daily life
今日は『映画秘宝』の発売日☆

通勤電車でじっくり読んでいたら、『THE HILLS HAVE EYES』の日本公開やっと決定、って書いてあった!
わーい。我慢できずに輸入DVDで観ちゃったけど、スクリーンで、も一度観たい。2も連続上映らしく、嬉しいな。
そして、特集記事で『グラインドハウス』への期待が高まる高まる。
今月末限定公開のUSAバージョンも観に行く予定です。


あ、あと、ファンの方ならもうご存知かもしれませんが、チェコ情報少し。
(現在チェコブログのほうは準備中状態なので。落ち着いたらまたリニューアルして再開する予定です)

今月25日から、ラフォーレ原宿内ラフォーレミュージアムでヤン・シュヴァンクマイエル展開催です。資料を拝見したところ、平面作品あり、映画の小道具あり、とかなり面白そうな展覧会のよう。
御本人も来日され、26&27日には都内でサイン会も行われるみたいですよ。
ほんとに頻繁に来日してますね。ファンとしては嬉しい限りです。

インランド・エンパイア

2007-08-20 21:26:47 | movie
昨日は、家でチェコで買ってきた物の撮影をしてから、
ついに!『インランド・エンパイア』観てきましたよ。


デジタルビデオとデヴィッド・リンチの相性&ローラ・ダーン捨て身の顔芸に感動しつつ、3時間たっぷり楽しみました!
リンチの身軽な映像遊びっぷりに惚れ直した。

シルクに煙草の火を押し付けて、空いた穴から覗けば、そこはポーランド・・・
複数の世界、過去と現在、人格がどんどんスウィッチされて、すべてつながっているような、いないような、考えてもアホらしいような、そんな世界が広がっていきます。常に不穏な空気が渦巻いていて、その圧迫感、胸騒ぎ感がたまりませんでした。

デジタルなめちゃいけないね。可能性はこんなにあるのね。
色も構図もきれいで、光の使い方がとてつもなく美しく、もしかしたらフィルム以上にリンチの脳内を忠実に写し取っているのかも、と思えた。
ポーランドとの相性もばっちし。
スローモーションとかオーバーラップとか、下手したら安いホームビデオになっちゃいそうなデジタルエフェクトも臆することなく使ってて、すごい(あえて陳腐さを演出してるところもあるのでしょうが)。

そんなデジタル映像で映し出されるのは、ローラ・ダーンはじめ、変な顔、顔、顔。ちょっと“顔酔い”します。
世にも恐ろしい顔もいくつかあり、あるカットでは、体が凍りついて涙がにじむくらいの恐怖を感じました。『マルホランド・ドライブ』のウィンキース(だっけ?あのファミレス)の裏手にいた男に次ぐ衝撃!
もう一度観たいけど、あのカットがこわくて、ちょっと尻込みしてしまいそう。

そして、なんといっても、エンディングのパワーがすごい!
予想もしてなかった圧倒的なカタルシスと高揚感に包まれます。

今度のリンチは後味最高です。