またまた『kino』にて。
こんな感じで、錆のようなグリーンに塗装してあるオープンシェルフです。かわいい。
もっと圧迫感があると思いきや、そんなことはなく、なんだか思った以上にしっくりなじんます。
最初は、古いアンティークの棚を買って自分で塗装しようかな、とも考えていたのですが、もろアンティークなものは、この部屋になじまないかも、と思い。
ナチュラルな質感のものは好きですが、正直、あんまり“ほっこり系”の部屋にはしたくないので、トガッた部分、毒、ポップさを忘れずに、うまくバランスをとりながら部屋作りをしていきたいと思ってます。なかなか難しいけど。
何はともあれ、これでやっと器買いに積極的になれる。
これまで“この器欲しい!”と思っても、置き場所がないため、なかなか手が出なかったのです。
(小さな棚に食器をむりやり押し込んでいた)
お気に入りの器を手に入れたら、きっと、もっといろんな料理が作りたくなる。幸せな連鎖。
生姜紅茶のおかげか、睡眠をたっぷりとったおかげか、あっさり風邪完治。あっけなかった。
でも、油断しないようにしないと。
たまには、最近読んだ本のことでも。
このあいだまでお風呂の中で読んでいたのが、よしながふみさんの対談集『あのひととここだけのおしゃべり』。
これが、予想に反してとても深い本だった。ただBLについてワイワイ話しているだけではなく、オタクと非オタクの考え方の違い、女子と男子の目線の違い、といったことから、女子が生きていくことの困難さについてまで、鋭く考察された一冊でありました。とくに、三浦しをんさんとの2つの対談は面白い。
「結婚って、要は“番う”だけでしょ?」とバッサリ言い切ってしまう三浦さんがすごい。
しばらくしたら、また読み返してみたい本です。
次のお風呂本は、阿川佐和子さんの食エッセイ『残るは食欲』。料理がしたくなる本です。荒井良二さんの挿画も良い。
これもすぐ読み終わってしまった。次はどうしよう。
通勤&移動中本は、穂村弘『本当はちがうんだ日記』をもう少しで読み終えるところ。この人の書くもの、最初は独特のナヨッと感が鼻についてイラつくんですが、だんだんクセになってくるから不思議。身につまされる部分もかなり多くて、読みながら深くうなづいてしまう。
同時進行で、遅ればせながら皆川博子『死の泉』も読んでいます。こういう、ドロドロした暗黒ムード漂う歴史ものは好き。
さらに同時に、これまた大変遅ればせながらの宮部みゆき『理由』なんかも読んでいて、ヨーロッパものと日本もの、気分によって手に取っています。
でも、このところ夜寒くなってくるにつれ、小川洋子が読みたくなって、ベッドの中で『沈黙博物館』を読み返して、その冷たくて透き通った心地よい空気にひたったりも。その合間に、岡尾美代子『おやすみ モーフィ』をパラパラめくって目から暖をとったり。
なかなか一冊に集中した読書ができないのがお恥ずかしい。
漫画で最近買ったのは、カネコアツシ『B.Q.』(文庫版)、鈴木志保『ちびのこ日記』、南Q太『ピンクペッパー』、東村アキコ『ママはテンパリスト』、本秀康『本本』(これは漫画じゃないか)など。
カネコアツシはやっぱ、すごいわ~。あの、スパーンとキレイにオチをつけていく技、お見事!かっこいい!
『ちびのこ日記』は、ちょっと私には可愛すぎました。淡々とした切なさは良いんだけど。
「あいあい あげまちゅよーぅ」とか「くだちゃい くだちゃい くだちゃいなー」とか、ちょっと鳥肌が…。ごめんなちゃい。
「あ、やばいな」と思いつつも、ちょうど風邪薬を切らしていたので、紅茶に大量のすりおろし生姜を入れて飲み、マスクをして早めに就寝。生姜紅茶は、一口飲んだだけで汗がじわりと出てきて気持ちいい。寝ている間もたくさん汗かきました。
今朝もまだちょっと熱っぽく、頭がふわふわしていましたが、体調は悪くない。
むしろ、そのふわふわが、なんか気持ちいい。
近所で薬を買って飲み、原宿へ。
で、今日はカネック氏とハイバイ観劇。
オムニバス公演である2プログラムを、お昼と夜に一気見です。
SF、落語、フランス演劇、いつもの演目、と全部で4つの短編作品を観たのですが、どれも新しいアイディアが詰まっていて全く毛色が違うもので、しょーもなさに笑ったり、ズドーンと重さを感じたり、シュールさにワクワクしたり、と楽しませていただきました。主宰の岩井秀人さんならではの、“うざった面白い”台詞回しがクセになります。
特にお気に入りだったのが「落語」で、これは、一人で何役も演じ分けるという落語の決まりごとを演劇に取り入れたもの。
風俗店での出来事を描いた下ネタたっぷりの芝居で、相当笑いました。
ひとり二役H、すごくしんどそうだったなー。
今日は、久しぶりのキラキラ倶楽部(※スワロフスキーを使ったデコ愛好会です。ちなみに部員は2名)の部活動。
といっても、お仕事なんですが。誌面で使う作品作りです。
部長がうちに来てくださり、昼から夜まで6時間近くぶっ通しで、ちまちま作業。ひたすらスワロを一粒一粒貼り付けていく。
さすがに目がチカチカして、肩がバッキバキ!
でも、がんばった結果、ふたり合わせてデコ作品6つ完成&作りかけが3つ程。
今回は、最新ツールを導入しただけあって、かなりハイペースで進みました。
女子の部活動にスイーツは付きものですが、今日は、部長がこんな可愛いケーキをお土産に持ってきてくださいました。
なんてキュートなんでしょう!「マーヤ」っていう名前のケーキだそうです。中にはイチゴとフルーツのソースが。
“そんな目で見つめられると…お姉さん困っちゃう!”と思いつつも、顔までパクリといただきました。
お昼ごはんにはポトフを作り、パンと、部長にいただいた「パテ屋」のパテといっしょに食べました。
疲れつつも、やっぱり楽しい部活動。
撮影日に向けて、また素材を買い足して作業せねば!
『遭難、』より『偏路』より好きかも。
“明るい人格障害者”を自称する女が、貧しい新聞屋一家に仕掛ける、身ひとつの“無差別テロ”のお話。
病んだ人祭り、なお芝居でしたが、その中でも、いちばん自分が陥る可能性が高いかも、と思わせる“病み”を持っていたのが、旦那に浮気される妻の役。
束縛しない女って、あんなに怖いんだ!
病んでるほうがトレンディだとか、人のイタさを引き出すのが快感だとか、絶望してる様がたまらないとか、トラウマなしに明るく自己破綻しているのがかっこいいとか―そういわれると確かにある、人の心の歪みをユーモア交えてみせる語り口が見事。
ただ、登場人物たちのイタさがどんどん噴出していく途中までの展開が素晴らしかっただけに、ラストはちょっと尻つぼみな印象もあり。あそこからどう落とし込むかは、確かに難しいだろうなあ。
永作博美さんの可愛らしさは、まさにモンスター級。あれで38歳・・・。
他の役者さんも皆素晴らしかったです。広岡由里子さんの底知れなさも、近藤公園さんの気持ち悪さも、前田亜希さんの生意気さも。
本谷作品常連の吉本菜穂子さんも、相変わらずキュート。痛々しいコメディエンヌ、最高です。
そしてそして、梶原善さん! 私、一時期彼にハマっていた時期がありまして(三谷幸喜作品に夢中だった頃)、ちょっと前まで語学留学で姿を見られないのを寂しく思っていたのですが、やっぱり素敵な役者さんでした。
どうにもこうにも憎めない、臆病者のダメおやじ役を好演していらっしゃって。
あ、あと、要所要所で壁が取り払われる、新聞屋のセットと、その使い方も、とても良かったです。
このあいだ観た『東京残酷警察』の挿入歌がとても気になっていて、いろいろ検索したところ、「母檸檬」という女子二人のユニットによる曲だということが判明。
さっそくAmazonでCD購入。
昭和耽美スタイルの、めちゃくちゃアングラ臭が漂うバンドで、かっちょいいです。
メンバーの方の写真を見ると、赤襦袢におかっぱ頭に眼帯。
ド暗黒で退廃的な詩も音も良い。
なんか元気でます。気分上がります。
そういえば、以前買った『世界のサブカルチャー』という本にも、彼女たちに関する記事が載っていました。
「おばあさんに齧られて、私の足は義足です
お兄様に舐められて、私のお目ゝはものもらひ
本當にやるの? えゝやってしまふわ
あの男が私を片輪にした あの男が私を鬼にした
夜が明けるその前に 地獄へ堕ちるその前に
赤い電球ぶらさげて 出かけませう
殺しませう 石榴は血の味罪の味
我我は片輪の檸檬也 二人で一つの檸檬也」
(アルバム『愛孕哀歌』より「助清」)
そうそう、今日は『映画秘宝』の発売日。
ロメロの新作『ダイアリー・オブ・ザ・デッド』情報、若山トミー版『子連れ狼』DVD発売記念特集(小池一夫のインタビューが面白い。トミーのエピソード、かっこよすぎ)と、読みどころ満載だったのですが、その中に、先日金沢でお会いしたクリスピン・グローヴァーのインタビューも載っておりました。
それによると、彼はチェコに別荘を持っており、そこに日本庭園を造りたいのだとか。チェコで日本庭園…そういえば、私たちもチェコでお邪魔したな、日本庭園造っちゃった方のおうち。
その人は、たしか高価な石をいくつも日本から取り寄せたりしていて、「ど、どんだけ金持ちなんだ?!」ってびっくりした覚えがあります。
チェコのクリスピン宅も見てみたい。できることなら取材したいなあ。
珍しく、朝から焼いたリンゴが食べたい気分だったので、リンゴのソテーを作ってみた。
といっても、バターでソテーして、シナモンシュガーかけてちょっと溶かすだけ。
さらにハチミツかけて食べたら美味かった。なんか秋の朝ごはんって感じだわー。
ああ、生クリームほしい。
それから掃除などを済ませ、渋谷イメージフォーラムに、クエイ兄弟の新作『ピアノチューナー・オブ・アースクエイク』を観に行きました。
その前に時間があったので、大好きなインテリアショップ『kino』と『オルネ・ド・フォイユ』に立ち寄ってお買い物。
『kino』では、きのこ型のアクセサリーケースを購入。アメリカのアンティークみたいです。ひとつここで大物を買おうか迷っているのだけど、決定は先に延ばすことに。
(写真の大きなきのこ2つは、渋谷パルコの『A2 COLLECTION』で見つけたもの)
『オルネ・ド・フォイユ』では、素敵なルームシューズを発見してしまった。ストラップシューズ型がツボです。ピンクのゴムもかわいらしい。しかも、内側がフェイクファーっぽく起毛してて、とってもあったかです。
そして劇場に戻って『ピアノチューナー~』観たわけですが…うーむ、眠くなるの覚悟で行ったのだけど、やっぱりちょっと寝た。
私、実は、昔から『ストリート・オブ・クロコダイル』(クエイ兄弟の代表作)があまり好きではありませんでした。
中学生の頃、世界のストップモーション・アニメーションのビデオを観まくっていたときに観ていたのですが、なんだかピンとこず。いま観たら、けっこういいじゃん、って思うのかもしれないですけどね。
でも、なんだかんだ、やっぱり気になる存在ではあったわけです、双子のコマ撮り師たちは。
今作は、テリー・ギリアムが製作総指揮を務めた、実写メインの作品。
幻想的なストーリーと、霧と光に彩られた映像、その完成された世界観はすごくて、かなりクオリティの高い作品だとは思うんだけど。
ナンセンスな設定と、人を煙にまくような台詞回しで、観ているこちらの脳内にも靄が立ちこめてきてしまい…。
お得意の人形を使ったアニメーション部分は、とても良かったです。
しかし、あえてなんでしょうが、あまりにもアニメーション部分が少なく、どうしてももったいないと思わずにはいられませんでした。
突如差し込まれるイメージとかで、とても気になるものがいくつかあったのですが、一瞬で消えてしまったりして。そういう意味でも、まさに夢のような映画でした。
これは、ほんとうにピタリと趣味が合う人じゃないと、なかなか楽しめないかもしれません。
っていっても、この作品を否定しているわけでは決してないので、誤解なきよう。
あそこまで濃厚な空気を、最初から最後まで一切薄めることなく表現しきった彼らの世界作りの腕に、深く感服しました。
“オートマトン”(自動装置、自動人形)という言葉が、呪文のように、いまも脳内を漂っています。
いまクエイ兄弟のプロフィールを見ていて初めて知ったのですが、映画『フリーダ』のガイコツアニメのシークエンスは、彼らが撮ったんですね!
あれ、かわいいですよね~。
深川って、ほとんど行ったことなかったけど、面白い雰囲気のところだ。
着物を着た上品な奥様が連れ立って佃煮を買っていたり、店の主人がちょんまげのかぶりものしていたり…東京にはまだまだ私の知らない場所がたくさんあるなあ。
お芝居は、三味線演奏トリオのキュートな女の子たちのお話。
演芸場が舞台なので、三味線の生演奏あり、落語あり、漫才あり、と日本のエンタテイメントの美味しいとこどりな構成で、各分野のプロの技をお芝居の中で見られて、なんだか得した気分。
漫才とかコントがほんとに面白くて。びっくりした。
特に、マッチョ芸人さんのネタには笑ったなー。
それから、『Wii Music』とWiiリモコン持参で、実家へ行ってきました。自家製ぬか漬け手土産に。
そう、さっそく買ったんです、『Wii Music』!
なんか、正直なところまだ楽しみ方がちゃんとわかってなくて、簡単すぎる操作に戸惑ってます。
でも、親とジャムってみたら、楽しかった。やっぱり何人かで遊ぶのがいいみたい。
↓『ゼルダの伝説』のテーマを指揮することもできる。千秋先輩気分で。
↓『キャビアバンド』です。右で、なぜかチアリーダー姿ではじけてるのが私(楽器で“チアリーダー”ってのがあるのですよ)。左でかっこよくシタールを演奏してるのが母。
ちなみに母は、DSのRPGのやりすぎで、また指やらを少し痛めてしまい、いまゲーム自粛中らしい。そして、その反動で、ゲーム雑誌を一気に3冊買ってしまったらしい。「重かった…」って、そりゃそうだ。
来月からやりたいゲームの発売ラッシュだそうなので、それに備えてしっかり手を休めていただきたい。
夕ご飯に、母と一緒に土鍋で鯛ご飯を炊きました。
(ちなみに、家では『ほぼ日』のストアで買った土鍋を使ってます)
おこげもたっぷりできて、美味しかったです。土鍋もいいね。
家族と一緒だとやっぱり落ち着くのか、たくさん食べてしまいました。
デザートは『タカギ』のプチケーキ5種。
映画作りへの愛がパンパンに詰まっていて、はち切れんばかりです。
無理のある設定やら話の流れもかなり多く、詰めの甘さが気になりはするんですが、それを補って余りある愛。
寂れたビデオレンタルショップの店員たちが、突然の事故で中身の消えたVHSテープを復元するため、知恵を絞って有名映画を自己流リメイク。そのビデオが町で話題になってしまい、いろんな人を巻き込んでいく―というストーリー。
ミニチュアや書き割りで遠近感を出したり、廃材で衣裳を作ったり、物を糸で吊って浮遊させたり、そのリメイク製作がほんとに楽しそうで、最高にワクワクさせられる。あの、古い映像を表現するテクニックには恐れ入った!
昔、精一杯アイディアを振り絞って、Hi8カメラでコマ撮りをしたり、安っぽい特殊効果のまねごとを撮影したりしていた中高生時代を思い出して、思わず泣きました。
“切断されたエイリアンの手首が動く”っていうのをどう撮ろう、とかね、真面目に考えてましたよ。あの頃の自分。
(ちなみに、手にスライム塗りたくって、手首から上に黒い布巻いた手を黒背景の上に置くと、布巻いた部分が背景に溶け込んで、切れたエイリアンの手に見えるんですよ、微妙に。あ、指の輪郭を黒絵の具で塗ると、細く見えて、さらに気持ち悪い手になります)
いくつになっても、ああいった物作りへの初期衝動は忘れたくない。
「アナログVSデジタル」(CGと手作り特殊効果、とか、フィルムとDVとか)についても、中学生の頃から散々考えてきましたが、いくつになっても惹き付けれられるテーマです。
ジャック・ブラックは相変わらず。この人は、最近どの映画に出てもジャック・ブラックだなあ。ある意味、どの映画観ても一緒っちゃ一緒なんだけど、やっぱり芸達者なもんだから、ついつい目がいってしまいますね。
ミシェル・ゴンドリーの監督作では、『エターナル・サンシャイン』に続いて好きかも。『恋愛睡眠のすすめ』は、やろうとしていることにはものすごく共感できるし、手作り感溢れるキュートなビジュアルも私好みで大好きなんだけど、一本の映画として観たときに、とっちらかっていて、残念ながら集中して観るのが難しかったので。
あー、まだ観たい映画いろいろ残ってるなあ。
今週末も何か観に行けるだろうか。東京国際映画祭もありますね。