goo blog サービス終了のお知らせ 

Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

マイベストムービー2012

2012-12-25 02:14:22 | movie

今年も終わりに近づいてきたので、今年観た映画のマイベスト発表でもやってみようかと。 
ただ、ひとつのものさしでベストを考えるのは早い段階で断念し、
特に印象深かった映画を、勝手にカテゴリー分けしてベストを作ってみました。 

ちなみに、今年観た映画の一覧(漏れあるかも…)はいちばん下に書いておきますね。 

では、発表~!
 

◯美しさ&インパクトともナンバーワン!の今年ベスト
『オー、ウィリー』
(「『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選」)
今月観に行った「『グレートラビット』と世界のアニメーション傑作選」そして「変態(メタモルフォーゼ)アニメーションナイト」というふたつのアニメーション短編集上映によって、私の中のアニメーション愛が再び爆発!
どちらもアニメーションのインディーズレーベル「CALF」による特集上映ですが、そのセレクションがほんとに素晴らしくて! 世界にはまだまだたくさんの面白いアニメーションが存在しているんだ!と興奮しました。

その中でもとくに衝撃的だったのが、羊毛で作られた人形アニメーション『オー、ウィリー』。
泣きたくなるような優しい光の中で、太った男が体中のうぶ毛をふるふると風にそよがせ、哀しみ、おののき、救われていく物語。
ウール製の男が、母親の豊かな乳房をしゃぶり、肩を震わせて泣き、夜にそっと口笛を吹き、獣の胸に抱かれる…そんな美しさが存在するなんて、誰が想像したでしょう。
観たこともない美しさを目の当たりにして、アニメーションというものの可能性の底知れなさに身震いしました。

ちなみに、この作品、来年1/13に開催される「世界のインディペンデント・アニメーション2013」でも上映されるようです。
しかも、監督のエマ・ドゥ・スワーフさん(fromベルギー)も来日されるみたい!


◯ベスト・テンション↑↑ムービー
『バトルシップ』
観た映画を思い返していて、なんかちょっと悔しいけど、いちばんテンション上がったのは、やっぱりこれでした。あの、おじいちゃんたちがドヤ顔で出てくるとこ! 


◯ベスト・お帰りなさいムービー
『フランケン・ウィニー』
私たちの大好きなティム・バートンが帰ってきたぞー!ってことで。
バートン印の愛おしいものたちで溢れかえった映像に、思わず涙。
アニメーションがスムーズすぎて、CGにも見えちゃうのがちょっと残念ではあったけど。
シーモンキーのグッズを作ってほしいなあ。


◯ベスト・タイトルバック
1位『ドラゴンタトゥーの女』
2位『007 スカイフォール』
あ、二本ともダニエル・クレイグ主演だ。
タイトルのとこだけもう一度観たい。


◯ベスト・邦画
1位『キツツキと雨』
2位『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』
3位『桐島、部活やめるってよ』


◯ベスト・おしゃれムービー
『裏切りのサーカス』
激シブな男の世界! シビれまくり。
ファッションも、諜報部のインテリアも、全体の色味も、すべてがかっこいい! 


◯ベスト・ぽちゃかわファッションムービー
『テイク・ディス・ワルツ』
ミシェル・ウィリアムズのぶーたれ顔とファッションが可愛くて!
唐突に登場する3Pにもビックリ!


◯ベスト・ホラームービー
『ムカデ人間2』
続編でこういう展開を持ってくるというのがまずスゴい。1より全然好き。
「ホラー映画が人に悪影響を与えるっていうなら、その究極形を見せてやる!」って言わんばかりの、主人公の強烈キャラクター!
3はいったいどうなっちゃうのか、何人つながるのか、恐れおののきながら待ちます。


◯ベスト・監督の次回作が楽しみムービー
『ドライヴ』
光の使い方が印象的な映画でした。
変な作品だったので、これから監督がどういう作品を撮っていくのか、気になる。


◯ベスト・実話に基づくムービー
『アルゴ』
助かるんだとわかっていても、空港のシーンはハラハラして汗かきました。
 

◯ベスト・誰も愛さないなら私が愛す!ムービー
『ピラニア リターンズ』
ふざけすぎ、と不評のようですが、私は好きでしたよ。


◯ベスト・オチにびっくりムービー
『トールマン』
前作『マーターズ』に続き、普段見えている世界の裏側の存在を描いた作品。 
タイトルから、都市伝説ホラーかと思っていたのに。 


◯ベスト・おばあちゃん
『ポエトリー アグネスの詩』


◯ベスト・おっさん
『トロールハンター』


◯ベスト・ガールズ
『カリフォルニア・ドールズ』


◯ベスト・トロール
『ホビット』

◯ベスト・アンドロイド
『プロメテウス』


◯ベスト・ウーマン
『ザ・ウーマン』


◯ベスト・トムクルーズ

『ロック・オブ・エイジズ』

 

◯今年のワースト!
『バイオハザード5 リトリビューション』


<今年観た映画リスト>
 『哀しき獣』『フライトナイト/恐怖の夜』『ゾンビ大陸アフリカン』『セルビアン・フィルム』『ドラゴン・タトゥーの女』『ポエトリー アグネスの詩』『キツツキと雨』『TIME/タイム』『ゾンビアス』『ヤング・アダルト』『ヒューゴの不思議な発明』『シェイム』『トロール・ハンター』『ヘルプ』『ドライヴ』『コーマン帝国』『ジョン・カーター』『バトルシップ』『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』『裏切りのサーカス』『テルマエ・ロマエ』『REC/レック3 ジェネシス』『ムサン日記~白い犬』『映画紙兎ロペ~つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』『ダークシャドウ』『ザ・マペッツ』『サニー 永遠の仲間たち』『メン・イン・ブラック3』『ラブド・ワンズ』『ベルフラワー』『アタック・ザ・ブロック』『アメイジング・スパイダーマン』『ヘルタースケルター』『シャーク・ナイト』『ムカデ人間2』『ピラニア リターンズ』『3D SEX&禅』『ダークナイト ライジング』『トガニ』『遊星からの物体X ファーストコンタクト』『トータルリコール』『桐島、部活やめるってよ』『テイク・ディス・ワルツ』『やがて哀しき復讐者』『アベンジャーズ』『籠の中の乙女』『プロメテウス』『リヴィッド』『バイオハザード5 リトリビューション』『ロック・オブ・エイジズ』『アイアン・スカイ』『インブレッド』『アウトレイジ ビヨンド』『劇場版TIGER&BUNNY -Beginning-』『劇場版 魔法少女まどか☆マギカ 前編』『カラー・ミー・ブラッド・レッド』『血の魔術師』『ゴッドファーザー・オブ・ゴア』『夜明けのゾンビ』『レッド・ステイト』『ザ・ウーマン』『アルゴ』『カリフォルニア・ドールズ』『ザ・レイド』『トールマン』『悪の教典』『007 スカイフォール』『フランケン・ウィニー』『ホビット』『レ・ミゼラブル』


シアターN最後の日

2012-12-11 01:08:42 | movie

もう12月…仕事でもプライベートでもやるべきこと&やりたいことが山盛りでそわそわしてます。
このままいくとブログ更新せずに年越ししちゃいそう…それはちと悲しい…ということで、なんとか気合い入れて更新です。

前回のブログ記事を読んでくださった脚本のアサダアツシさんにお声がけいただいて、
アサダさんのUstream番組「映画の話で帰れない二人」に出演させていただきました。
シアターN閉館日前日の12/1に、シアターNで観た映画とホラー映画についてしゃべらせていただきましたよ。
アーカイブで観ることもできますので、もしご興味ある方いらしたら、ぜひ↓
http://www.ustream.tv/recorded/27408404 
面白いしゃべりをする自信がなかったので、ビジュアルで何とかこうにかキャッチを作ろうと胸元盛ってます。すみません。(親に怒られそう)

アサダさんとは、いままでツイッター上で1回レスをいただいたことがあるくらいで、全くの初対面。
この番組、初対面の人たちが会って10分そこそこで映画の話で盛り上がれるのか、という実験でもあるみたいです。 
いままでのゲストも、森下くるみさん、花くまゆうさくさんから一級建築士の方、ゲーム業界の方まで様々。幅広い職業の人たちの偏愛映画の話が聞けます。 
まだ私は全然勉強不足ですが、いつか映画やホラー映画のことを仕事につなげていきたい、と改めて思いました。




そして、シアターN渋谷の最終日、もちろん行って参りました。
朝10時頃から劇場前に並び、『トールマン』の最終回の整理番号1番ゲット!
開館時間までには、階段下まで行列ができていました。
最近はめったに日曜日に撮影が入ることなどないのですが、ちょうどこの日ピンポイントで午前中から夕方撮影が入ってしまったので、整理番号をもらったら、即行スタジオへGO!
夜の開場時間に合わせて戻ってきました。
戻ってくると、劇場前は人で溢れていて、『カルフォルニア・ドールズ』の最終回はどうやら立ち見が出ている模様。

『トールマン』最終回の上映前には、支配人より「これが正真正銘の最後の上映です」という短い挨拶があり、上映開始。私、この時点ですでに涙目。
『トールマン』は初日に一度観ていたので2回目の鑑賞だったのですが、ラストに向かうにつれてそれまで見えなかった裏側の世界が立ち上がってくるという物語の性質上、1回目とはまた違った目線で楽しむことができました。
最後のジョデルちゃんに、また涙。

上映が終わった後も、たくさんの人が立ち去ることなく劇場を出たところで溜まり、撮影をし、もう明日から見ることができない劇場の様子を目に焼き付け、スタッフの一挙一動を見守っていました。
観客が全て外に出て、スタッフが勢揃いしたところで、支配人から閉館の挨拶が。
「シアターN渋谷、閉館です!」の言葉に、観客から盛大な拍手と「ありがとうございました!」の声が巻き起こり、私は泣くつもりなかったのに、こみ上げてこみ上げて…気づいたら、恥ずかしいほどに涙ぼろぼろ。
いつもと変わらぬ優しい笑顔を浮かべた支配人(落ち着き系イケメン)が、「もう、ほんとになんにもないですよ~」「明日には、もうサッパリ忘れちゃってください!」と観客を見送ってくださいました。

映画館にこんな感情を抱いたのははじめてでした。
もうシアターNに行くことはできなくなったけれど、私たちはシアターNを失ったわけではない。観た映画と共にずっと記憶の中に残り続けるのだと思います。

 


ありがとう、シアターN

2012-11-07 23:00:13 | movie

 

私の大好きな、愛すべき映画館「シアターN渋谷」が、来月12/2にその7年の歴史に幕を下ろし、閉館することになりました。

先週土曜日、最後の上映作品『トールマン』を観てきて、作品自体も、パスカル・ロジェ監督らしい多重構造が魅力のとても面白い作品だったのですが、
今日は、シアターNとの思い出を、ホームページに掲載された7年間の全上映作品リストを見ながら書きたいと思います。

シアターNは、もともと別のミニシアター「ユーロスペース」だった場所を日販(仕事でも大変お世話になっている大手出版取次会社)が買い取り、2005年にオープンした映画館。
ホラーや音楽系映画の良作を中心とした独自のラインナップが魅力で、日本では公開が難しいだろうと思われるホラー映画も、“シアターNならやってくれる!”とホラーファンから大変信頼度の高い、一部では“ホラーファンの聖地”とも呼ばれているシアターです。

オープン当初は、まだユーロスペース気分が抜けずに訪れていましたが、いまや言われないとユーロスペースだったと思い出さないほど、あの場所とシアターNはしっくりなじんでいます。

上映作品リストを見ると、私が最初にシアターNを訪れたのは意外に遅くて、たぶん2006年の『デビルズ・リジェクト』の時だと思います。
(しかも、ブログを見ると、楽しみなあまり前のめって公開の1週間前に間違って劇場に行っちゃってる…)
それから現在までにあの場所で観た作品は、これまた意外に少なくて、
おそらく45本くらい。

最初は、私にとってその他多数の映画館と同じ存在だったシアターN。
しかし、たくさんの黒Tシャツ&メガネ姿の男性客にまみれて、私のツボを突きまくるホラー映画を楽しむうちに、私の中で唯一無二の、心のホームグラウンド的存在になっていったのです。

私は、実はホラー映画好きだと自覚したのは社会人になってからで、本格的に観はじめたのもそれから。
なので、シアターNは、素晴らしい作品セレクションを通して私のこの趣味を育ててくれた存在でもあります。

また、とてもこじんまりとしたミニシアターながら、映画本のライブラリ設置、上映作品レビュー記事の掲示、関連本の販売、毛布の貸し出し、単品上映だけでなく映画祭や特集上映の実施、曜日ごとの割引デーの設定、そしてオリジナルな面白割引(ちなみに『トールマン』は、名前が「とおる」の人は1000円で観られます)…と観客が映画を楽しめるような仕掛けをきちんと考えてくださっている劇場でした。
 

2006年から現在に至るまで、たくさんの思い出ができました。

『パルス』のモーニングショーでは、観客ひとりの貸し切り状態で観ました。
客が男性だらけだったとき、女性だからと気を遣われたのか、ほぼ満席でも隣に誰も座ってくれなくて、ちょっと切ない気持ちになりました。
『ハロウィン2』のツイッターキャンペーンでは、『マーダーライドショー』のポスターが当たりました。
『セルビアン・フィルム』を見終わるタイミングで好きなひとが劇場前まで迎えに来てくれて、映画の凄惨さと現実の幸せ感のギャップにくらくらしました。
『悪魔のいけにえ』をはじめてスクリーンで観て震えました。
たくさんの場面を(恐ろしさのあまり)薄目で観ました。
『血の魔術師』を、パンを食べながら観て、ちょっと気分が悪くなりました。
ホラー映画のTシャツ、いろいろ買いました。
公開初日に行ったときの、関係者と思われる人たちが観客を見守っている感じが、なんだか好きでした。


デートでも行きましたが、相手を自分の部屋に初めて迎え入れるような、なんともいえないこそばゆい気分になり…デートはシネコンで、シアターNにはひとりで訪れるのが合っていたような気がします。
『孤独のグルメ』の五郎さんばりに「ここは…前のほうで迫力満点に観るべきか、それとも右ブロックに座って斜めから攻めべきるか…」なんて悩んだり、「うん、いいぞ、面白い! こういうの好きだな。骨太でゴア描写に手を抜いていなくて」とか頭の中でつぶやきながら観たり。
まさに「シアターNで映画を観る時はね 誰にも邪魔されず 自由で なんていうか、救われてなきゃあ だめなんだ」という感じ。

仕事で落ち込んだときも、プライベートで泣きそうな気分になったときも、シアターNでホラー映画を観ることで、元気をもらえました。
ホームページの今後のラインナップを見るだけで、いつもワクワクさせてもらえました。
シアターNに行って、自分が心から“好き”と思える作品に出合うことで、本当の自分を取り戻せる気がしました。

今年の誕生日をシアターNで過ごせてよかった。

支配人のインタビューを読むと、デジタル化への移行による新たなフォーマットの導入がネックになり、閉館に踏み切ったとのこと。
私のN好きを知っているお友達には「caviarさんが買い取ればいいじゃん! イニシャルもNなんだし!」なんて言われました。ほんと、できることなら買い取りたいです。
 

閉館までに、もう1回でも訪れることができればと思っています。

素敵な思い出、素敵な作品を、ほんとうにありがとうございました。
心からの感謝を、愛するNに。




裏切りのサーカス

2012-05-26 20:16:18 | movie
ご無沙汰してます。
自宅のノートパソコンの調子がずっと悪かったので、ついにMacBook Air購入しました!
11インチにするか13インチにするか悩みに悩み、アップルストアに3回行って両方触りまくって検討した結果、11インチにしました。
13インチだと、結局持ち運ばない気がして。
ソファで膝の上に乗せてても苦にならないサイズ&軽さ、快適です☆
起動がはやいのも嬉しい。


最近映画の感想ばっかりになってしまっていますが、
今月観たオススメ映画の感想です。


『裏切りのサーカス』
実際に英国のスパイだったという経歴を持つ作家ジャン・ル・カレの小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の映画化作品。
監督は、『200歳のエリ』のトーマス・アルフレッドソン。

いろいろな人物が絡み合う複雑なストーリーなのですが、一言で言ってしまうと、
「英国諜報部の幹部に潜んでいるKGBのスパイ“もぐら”は誰だ!?」というお話です。

これが想像していた以上に素晴らしい作品で、くすんだ色味の中描かれる東西冷戦下の世界にどっぷり浸りました。
そう、映像の色味や美術、衣装、音楽がものすごく良かったんです! とにかく洒落てる!
諜報部のインテリアも、みんなが着ているスーツも、車も、タイプライターなどの小道具も、細かいところがいちいち素敵。
なんでも、1970年代の英国を再現するために、ポール・スミスがクリエイティブ・サポートとして参加したんだとか。
激渋~い世界観が、男たちのドラマを盛り上げて、ワンシーンワンシーン、その撮り方のかっこよさにシビレっぱなし。

あと、これまた渋い男たちの顔、顔、顔!
主演のゲーリー・オールドマンはじめ、出演者がみんなイイ顔してるんですよね~。

最後は、私号泣しちゃったんですが、周りの誰も泣いていなかった…。

アクション系のスパイ映画とは違った、静かで孤独感漂うスパイ映画。
ストーリーは、一度では追いきれない部分があったので、DVDが出たらもう一回観たいなー。




GW & 最近の映画

2012-05-07 20:15:03 | movie
今年のゴールデンウィークも遠出せず、東京でのんびり過ごしていました。
それと、部屋の片付けとか、地震ではがれた壁紙の修復とか、家のことでやり損ねていたことをやったりも。

ヒカリエ、東急プラザ表参道原宿、三井アウトレットパーク木更津、と話題のニューオープンスポットにも行ってきましたが、人の多さに驚き、早々に退散。
ゴールデンウィークの人出ナメてた!


連休前から連休中にかけて、映画いろいろ観たので、軽くレビューを。

『バトルシップ』

あまり期待しておらず、「一応観とくか」くらいの気持ちで行ったのですが、面白くてビックリした!
冒頭から“あ、コレ、笑える映画なんだ”といい意味で期待を裏切られ、手に汗握りつつも、時々投入される脱力ネタを楽しみながら観ました。
いや、ほんと興奮した!
このメカのデザインには全く惹かれないのだけど、そんな私が観てもこれだけ面白いって、どういうこと!?と驚いちゃいました。
我らがアサノも大活躍でかっこよかった!


『ジョン・カーター』

こちらも『バトルシップ』のテイラー・キッチュが主演。
彼の肉体美を味わいたい人は、こっちのほうがいいかも。衣装がほぼ半裸なんで。
『アバター』のパクリ映画なのかしらと思ったら違いました。
(というか、原作が1917年に発売されたSF小説の古典『火星のプリンセス』で、『アバター』もこの小説を参考にしてるらしい)
観ていると喉がイガイガしてくるような砂砂した異世界で繰り広げられる物語。

とにかく見所は、火星のペット、ウーラです。
ブルドッグとカエルを交配させたような生物なのですが、めっちゃ俊足で、主人公にまとわりつく様がラブリーすぎる!
戦い方の迫力もハンパないです。

プリンセスは、登場したときは“ごっついなー、かわいくないなー…”と思ったんですが、男まさりなくせして、時々“オンナ”な部分がだだ漏れるところがちょっと可愛いなと思いました。


『ドライヴ』

すごく変わった映画!
ストーリーはちょっと?が残る部分もあったけれど、
とにかくこだわり抜かれた映像、画面構成が素晴らしい作品でした。
光の使い方は、もうフェチの領域。
それと、言葉を使わない、目線や間合いで登場人物の感情や空気を伝える演出が面白い。
この監督がこれからどんな映画を撮っていくのか楽しみでワクワクしてます。

映画を観た後、原作も読んだのですが、ラブストーリーの要素はほとんどなく、そのあたりかなり妄想を広げて作った作品なんだなと。
原作を読むと、映画ではわからないドライバーのバックグラウンドがわかりますよ。


『REC3(レック3) ジェネシス』

大好きなRECシリーズの最新作。
今回は、(おそらく)1&2のアパート事件と同時に発生した、ある結婚式場での事件を描いています。
結婚式をあげた直後にゾンビ発生!ってことで、花嫁はいきなり花婿とバラバラになっちゃうし、親戚がどんどんゾンビ化してくし、と、おめでたい席から一転の悲劇が繰り広げられていきます。

主人公の花嫁さんが、手足が細くて顔が小さくて目が大きくて、可愛いかった~。
ウェディングドレス動きにくそうだったけど(さすがに途中で裂くんだけど、その裂き方が微妙…)。
ただ、ゾンビ状況の中で最初から最後まで純愛を貫こうとする様を見るのは意外に疲れるなってことに気付きました。
極限状況の中で相手の本性がわかっちゃった→で、そんな中で新たな出会いが…みたいな展開のほうが惹かれるのかも。または、パートナーがゾンビ化、か。

1と2ほどの濃い世界観はなかったけれど、ところどころシャレが効いているところもあって、楽しめました。
ちなみに、トレードマークだったPOV映像は、最初の数分間だけです。
1と2も観直したくなったな。
“オカルト展開がちょっと…”って人もいるみたいですが、私は意外と好き。



『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

シリーズ3作目。
1と2は、そこまでグッとくる感じではなかったのですが、今回格段にパワーアップしていて、すごく良かった!
マイティのキャラクターもグッと深まっていたし、舞台となる栃木の人々の感じとあいまって、やるせなくてゾワゾワした。
あと、イックとトムが出てきたときの、何ともいえない安心感!
そこからの、レペゼン埼玉ラッパーとレペゼン日光ラッパーのコラボ、アガッた~。

『ムカデ人間』の先頭こと北村昭博さんや美保純さんなど、キャスティングも魅力的でした。


『ホーリー・マウンテン』&『エル・トポ』

渋谷のシネマヴェーラで、「妄執、異形の人々 海外篇」という素晴らしい特集が組まれていたので、実は観たことがなかった『ホーリー・マウンテン』と大昔に観て記憶が薄れていた『エル・トポ』、とホドロフスキー監督の作品2本観てきました。
『ホーリー・マウンテン』最高! 特に前半。
ゴージャスでエロチックで下品で、素敵なお金のかけ方しているな~と感動。
宗教的なものと俗っぽいものを組み合わせるところは、どこかシュヴァンクマイエルと似ているなと思いました。
しかし、先に『ホーリー・マウンテン』観ちゃったので、『エル・トポ』が地味に見えてしまった…。



ゾンビ・ウィークエンド

2012-02-15 19:39:23 | movie
今年に入ってから、ゾンビ色の薄い生活を送っていたのですが、
このあいだの週末はゾンビにたくさん触れられました☆


土曜日は『キツツキと雨』を新宿で鑑賞。
ゾンビ映画ではありませんが、ゾンビ映画の監督(小栗旬)と、ひょんなことからその撮影に協力するはめになる木こりさん(役所広司)のお話。
前から良いという評判は聞いていたのですが、ほんとうにいい映画でした。
なかなか周りに自分の意見を言えない弱気な監督の姿に、雑誌撮影時の自分の姿を重ねてしまい、胸が痛くなったり。
「やるの?やらないの?」「OK?OKじゃないの?」ってスタッフに迫られて“うぅっ…”ってなるとことか、すごくよくわかる。
あと、「コレやると撮影が上手くいかない」っていう変なジンクスに囚われてるとこも。

しかし、こういう物語の中にゾンビはほんといい感じでハマりますねえ。
他のモンスターと違い人型なので顔をメイクするだけで即効でらしく見える、そんなに演技力もいらず素人でもできる、大量にいたほうが見栄えがする、どこか間抜けで可愛い…ホラー映画以外でもいい“素材”として機能する、ゾンビの魅力を再確認しました。


日曜日の朝はフランク・ダラボン製作の話題のTVシリーズ『ウォーキング・デッド』DVD1巻を観ました。
タイトル通り、ゾンビによって文明が滅びつつある世界での人間模様を描いたTVシリーズ。
TVとは思えないスケールで、ゾンビのメイクも力が入りまくりで、大変楽しいです。
ゾンビの体数も多いので、引きの画になったとき美しい!
私、ゾンビ映画の引きの画って大好きなのです。
「ああ、世界は滅びて、ゾンビに埋め尽くされたんだ…」っていうのがうわーっと伝わってくるから。滅びゆく世界の美しさ。
そして、最初っから人間関係もドロドロしてきそうな予感たっぷりで、ストーリー面でも期待できそう。
引き続き観てみようと思います。


午後は、シアターNで『ゾンビ大陸 アフリカン』鑑賞。
乾いたアフリカの大地を、コットン100%な感じの服をまとったゾンビたちが闊歩する、超アースカラーなゾンビ映画。ゾンビたちはほぼ皆ブラックです。
ストーリーはいたってシンプル。
なんだけど、最後のオチを含め、「えっ?」って感じの展開がサラッとぶち込まれているので、たまにびっくりさせられます。
ときには、こちらがあきれるほどご都合主義で済ませる潔さが、逆に気持ちいい。

上手いなと思ったのは、登場人物たちのゾンビとの距離のとり方、間合いの計り方です。
ゾンビは、基本歩くのがのろい(ロメロ型ゾンビの場合ですが)。
だから、距離があれば、そして、一度に大量に向かってこなければ、やり過ごせる可能性が高いんですね。
そのあたりの、どう間合いをとるか、逃げるのか戦うのかという緊張感が、ゾンビ映画の面白さでもあるんです。
観ながら、「この距離だったらOKかな」「この人数だったら逃げれるかな」など、常に登場人物たちと一緒に考えさせられている自分に気づきました。
まあ、ちょっと余裕持ち過ぎなところもありましたけど(車のメンテ中は気をつけないと!)…あの状況に慣れたら、自分もあのくらい余裕もっちゃうかも?と思いました。

あと、エンドロールの、ブルキナファソのゾンビエキストラ名の大量さに、ちょっとウケた。同じ苗字の人がズラッと並んでいたのは、家族で参加とかだったのかしら。


で、締めに『アイアムアヒーロー』の8巻読みました。
花沢さんの描くゾンビは、狂い度がハンパなくて、ほんとこわい!
アフリカンゾンビより全然こわい!
やっぱ、日本のホラーって生理的嫌悪感のレベルがアメリカ映画と全然違うと思うのだけど、それは私が日本人だからなのかな。


あ、それと、最後にいっこ付けたし。
先週末高円寺で観た、福原充則さん&富岡晃一郎さんによるベッド&メイキングスの第一回公演『墓場、女子高生』にも、ある意味ゾンビなものがちらりと登場してました。
このお芝居、すごく良かったです!
女子高生たちの創作ゲームの楽しさ、歌の入るタイミングの絶妙さ、哀しさをはらんだ笑い、はかないキラメキ、女子高生たちの純粋さと凛々しさ…いろいろな瞬間にハッと胸を突かれました。
「っていう、歌!」っていうはぐらかし、私も使ってみたい。
次回公演も楽しみです。




セルビアン・フィルム

2012-01-30 20:34:42 | movie
初めての単行本入稿&校了などしております。
(『ちつ☆トレ』は、印刷所や校正さんとのやりとりは全て先輩にやっていただいていたので、今回が一応初体験)

192ページ入稿するって、やはり体力いりますね~。
初めての体験ばかりでアワアワしてますが、はやく慣れたい! ほんとに!

しかし、雑誌とは違った校正さんとのやりとりとか、面白いです。
「どんなふうな校正がお好みですか?」って聞かれたけど、全然伝えられなかった…というか、その前に、イメージわかなかった…。
校正のやり方や基準にもいろいろあるんですね。

雑誌のときは、ほぼ毎号同じパッケージ、フォーマットの中で作っていたけれど、書籍は、一冊一冊が全く別のパッケージ。
デザインも、文章の書き方も、校正のやり方も、内容やターゲットに合わせて一冊一冊変えていかねばなりません。
当たり前なんだけど、改めて気付かされる毎日です。
とか偉そうなこと言う前に、まずは早く仕事覚えなきゃなんですけどね…。


…と、近況こんな感じ。


ガラリと変わって、このあいだ観た、噂のハードゴアムービー『セルビアン・フィルム』のレビューを少し。
興味ない人は読まないで~。

今年に入って全然ホラー観てなかったので、これがホラー初めかな。
(ホラーじゃないかもですが)

セルビアの、おちぶれてしまった元カリスマポルノ男優が、高額のギャラに惹かれて怪しげな監督のポルノ映画に出演することになる。しかし、だんだんその映画の常軌を逸した内容が明らかになり、男優は降板したいと監督に申し出るが…。
というストーリー。詳しく知りたい人はネットで検索すると、その強烈な内容がわかるかと思います。
(ただ、20禁で、体調の悪い人は観るなと言われている映画なので、そういうの苦手な人は検索しないほうがいいかもです)

ネットのレビューなどで、公開のけっこう前から、倫理面で相当NGな表現が続出するヤバい映画だと聞いていて、果たして自分観られるのか自信なかったのですが…、観れました(体調&気分のいい日に行きました!)。

残酷描写は、そこまで激しくなく、たぶん『ホステル』のほうがハードなんじゃないかと思うくらい。
ただ、やっぱり行われている行為を想像すると、生理的嫌悪感がこみあげてくる、という。
私は、事前にどういうことが出てくるのかチェックしてから行ったので覚悟ができていましたが、いきなりアレ見せられたら、たしかにショックでしょうね。
でも、現実のああいう世界では、もっとひどいことが行われているんじゃないかと想像してしまった…。
『マーターズ』とかもそうだけど、金持ちの異常な欲望って恐ろしい。

しかし、映画としては、映像もこだわってキレイに撮っているし、話もきちんとしていて、最後も変に難解に終わらせたりせず分かりやすくオチつけているし、意外にしっかり出来ているんです。
前半は、特に残酷描写もなく、家族の描写や、後半に向けての伏線が綴られていますし。
あと、出てくる女性たちが皆エロくて、いい!
特に、主人公の奥さんがファムケ・ヤンセン似のエロ美女で。


というわけで、別に薦めないですけど(笑)、「ここまで言われると見たくなる!」って方は、肝試し感覚でどうぞ。
私、これより『ムカデ人間2』のほうが精神的ダメージありそうだなって予感があります。観に行く勇気が出るか微妙。


年始映画2

2012-01-13 20:25:20 | movie
残りの2本レビューです。


●『ミッション:インポッシブル/ゴーストプロトコル』

周りの評判通り面白かったです!
見せ場の連続で、息つくヒマなし!
お笑い担当=サイモン・ペッグを全編にわたって登場させることで、
全体的に程よい軽さとユーモアがまぶされて、いままでの同シリーズとはひと味違う作品になっていました。

しかしやっぱりイーサンは、毎回爆風背中に受けて吹き飛ばされて、ギリギリの状況で吊るされてるな。
その2点はマストなのかしら。

あと、いつも思うけど、女諜報員の役割、けっこう大変ですよね。
怪しまれずにターゲットに近づいたり、誘惑したりっていう。
今回も、たくさん人がいるパーティの中で自分に興味を向けさせて、誘わせる、っていうめちゃ難しいミッションが…(しかも、超時間がない中で)。
そういう訓練も行われているなら、どんなもんだか知りたい。
自分の女としての魅力次第で大勢の人の運命が決まるって、コワい…。


※見終わってから、私、3を観ていないことに気付きました…。で、いそいでDVDで観ました。イーサンの奥さんのことが、ようやくわかった!


●『哀しき獣』

韓国映画今年1本目。
面白かった『チェイサー』のナ・ホンジン監督の新作です。
借金を返すため、韓国での代理殺人を請け負った、朝鮮族の男の物語。

主人公・グナムを演じたハ・ジョンウは、『チェイサー』で不気味な猟奇殺人鬼を演じた俳優さん。
今作では、なんだかガラッと印象が変わって、男らしさがアガッてました。

韓国映画って、登場人物が予想もつかない行動に出たり、「えっ?」ていう方向に話が転がっていく先の見えなさが魅力のひとつなんですが、この作品も、いろんな意味でそんな「えっ?」に満ちた作品で面白かったです。
それと、主人公が彷徨う、延辺朝鮮族自治州、ソウル、プサン、猥雑な空気をまとった街々の風景が印象的でした。

特に、前半の、主人公が、出稼ぎに出たまま音信不通の奥さんのことを探しながら、代理殺人のタイミングを計る部分が良かった。
最初、こんな殺人のノウハウもない男が、セキュリティ対策もしているターゲットのことを殺せるのか謎でしたが、主人公の行動を丁寧に追うことによって、そこに説得力が生まれてました(警察のゆるさは、ご都合主義だけど…)。
頭の中の計画では、親指をスムーズに切り落とせるのに、本番となるとなかなか切り落とせなかったり、そういう細かなところも良かったです。

それと、主人公も、彼を追う請負殺人ブローカーのミョンさんもそうなんですが、“思い立ったら一直線!”みたいに、全力で走る! 殴る! 叩く! ストレートなアクションがものすごかった。

ネット等のレビューでは、「話が複雑でわかりにくい」という感想が見られますが、たしかに、いろいろ省略しすぎててわかりづらいところも多かった。
一応予想はできる範囲だったのでいいのですが、もうちょい補ってもらえると良かったかな。
でも、日本公開版は、韓国版から分数がかなり削られているという噂もきいているので、元のバージョンだともう少し説明があったのかなとも思ったのですが。

なんだか全編にわたって、登場人物たちが寒そうで、こちらにも寒さが伝わってきた。
主人公が、寒さに震えながらコンビニですする辛ラーメン。
美味しそうだったな。
食べものを食べるシーンもなかなか魅力的な映画でした。





年始映画1

2012-01-10 20:31:00 | movie
年始は、映画たくさん観れました☆

忘れないうちに、簡単にですが感想を。
まずは3本。


●『ミツコ感覚』

ソフトバンクのCMなどを手がける山内ケンジさんによる、初監督作品。
ハイバイの舞台等で観て大好きだった俳優さん、三浦俊輔さんと古館寛治さんが出演されているので、観てきました。
ふたりのウザい演技は、やっぱり天下一品!
イライラするのに、ついもっと見ていたくなってしまう、中毒性があります。
やっぱり舞台のほうがより笑えるけども。
あのおふたりの独特すぎる演技は、ぜひたくさんの方に体験していただきたい。

あと、登場するスナックのママの雰囲気がとてもいい感じで、こんなところだったら、スナックも行ってみたいかも?と思ってしまいました。


●『フライトナイト』

隣に引っ越して来た顔の濃いプレイボーイが実は吸血鬼だった…という85年公開映画のリメイクです。

予想以上に好き!
ユルい映画が許せない人にはちょっとアレかもですが、オリジナル版を活かしつつ、アレンジや小技をいっぱい盛って盛って、可愛らしいエンタメ作品に仕上げてました。

オリジナルから変えた部分で、特に、ラスベガスを舞台にしたところ(みんな夜の仕事をしていて、昼寝て夜起きる生活をしているから、吸血鬼も怪しまれない)と、オタク仲間の友情を盛り込んだところと、ピーター・ヴィンセントをイケメン“目バリ男子”に変えたところがお気に入り☆

ちなみに、オタク友達役は、『キックアス』のレッドミストの子だよー。
あの口元ですぐわかった。

あと、何と言っても、主人公の恋人のエイミーが可愛いいい! しかも性格もいい! 衣装もキュート!
(オリジナルのエイミーは、短髪でもうちょっとボーイッシュ。でも、なぜかエロ度はオリジナルのほうが高い気が)

2D版の上映もあるようですが、3Dの使い方もなかなか上手かったので、3D版がオススメです。タイトルの見せ方がやたら美しいですよ。

オリジナルは、実はリメイク観てからDVDで観たのですが、こちらも面白いです。
狼が人間に戻るシーンなどの特殊効果が良いです。80年代テイスト全開で。
あのころの、ああいう特殊メイクって、なんか“ヌメリ”がありますよね。
生々しい液体感が好きです。


●『タンタンの冒険』

英語発音だと、“ティンティン”。
“もう観ないかも…”と思っていたのですが、急に観る気になったので、行ってきました。
むちゃ面白いって感じでもないけど、全然合格レベルでは?
最初から最後まで、飽きることなく楽しめました。

やっぱり実写にしてほしかったな~とか思ってたけど、CGならではの、縦横無尽なカメラアングル、スピード感は魅力的かも。
(撮影監督はちゃんと、ヤヌス・カミンスキーだったんですね!)

タンタンは、ああいう風に肌の質感が加わると、ちょっと顔不気味だな…。童顔なのに、どこかおじさん、みたいな…。

脚本にエドガー・ライトが参加しているからか、
そっくり刑事さんのふたりの声は、サイモン・ペッグとニック・フロストがやってます。萌える。




2011年ベストムービーランキング

2011-12-28 20:12:58 | movie
今年も考えてみましたが、
あまり今年ブログに感想を書いてなかったので、全作品思い出せず…。

でも、ベスト1は、

『ファンタスティック Mr.FOX』

と心に決めておりました。
この作品は、LIKEっていうよりLOVE!
コマ撮りってことでひいき目になってるかもしれませんが、
愛おしくてたまんない作品。
画面の構図や色のバランスなどデザイン的な部分にも魅せられたし、
人形を引きで撮ったときの美しさにも目をみはりました。

チェコ路線でも、アードマン路線でも、ティム・バートン路線でもない、新たなストップモーションアニメ感覚にわくわくさせていただきました。
ストップモーションアニメでも、こんなに監督の色を濃く出せるんだ、と改めて感じたので、他の実写のいろんな監督さんにコマ撮りデビューしてほしいなあ、と夢みてしまった。
パク・チャヌクとかポン・ジュノとか、韓国系の監督さんが撮っても面白そう。


2位が、意外に、パン・ホーチョンの『ドリーム・ホーム』かなと思っております。
主人公の美人殺人鬼っぷりと、エグいユーモアがたまらなかったです。
暗いオチもいい。

3位以下は、細かい順位付けられず。
『冷たい熱帯魚』
『猿の惑星:創世記』
『スプライス』
『モールス』
『ミッション:8ミニッツ』
『インモータルズ』
『ピラニア3D』
あたりでしょうか。

今年は、韓国のバイオレンス系映画の名作をDVDでたくさん観たので、劇場映画より、そっちの印象が強いかも?
パク・チャヌクの復讐3部作、『殺人の追憶』、『息もできない』、『チェイサー』あたり、素晴らしかったです。
年明けは『チェイサー』の監督の新作『哀しき獣』の公開があるので、楽しみ。