Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

ジャーロ

2010-09-26 13:19:31 | movie
『バイオ・ハザード4』の感想も書いてなかったですが、考えてみると、あんまり書くことない…。
私は3D映画大好き人間なので、ミラ・ジョボビッチとゾンビが3Dで見れたら、それだけでけっこう楽しめちゃうんですが、映画自体はペラペラ、ゾンビもペラペラなので、特にオススメはしないかな。
ゾンビがあまりにも射撃の的に成り下がっているので、ちょっと悲しくなります。
結局、この監督、嫁(ミラ)をかっこよく撮れればそれでいいのね、と。
ゾンビアクションというより、ガンアクション的な味わいでした。

あと、アンブレラ社が何をしたいのかも、もうよくわからなくなっているので、何となぜ戦わなくてはいけないのかも、なんかぼんやーりしてきたような。
あ、あと、今回「おおっ、『ポセイドン・アドベンチャー』へのオマージュきたか?!」ってシーンがあったんですが、とんだ肩透かしでした…。みなさま期待せぬように。

思いっきり続きそうな展開でしたが、ミラは次出ないとか言っているらしいし、どうなるんだろう。


さて、話は変わって、ダリオ・アルジェント監督の新作『ジャーロ』。
シアターNのモーニングショーで観てきました。

謎を解きながら真犯人を追い詰めていく、っていう謎解きスリラー的な物語なのかなと思いきや、謎が素人の思いつきで一瞬で解けてしまう、けっこうトンデモなスリラーでした。
でもいいの、トンデモでも、アルジェント作品ならば許しちゃう。

私はとても好きでした、この作品。
キャストもエイドリアン・ブロディ、エマニュエル・セニエと豪華だし、なんかこう、イタリアを舞台にしたゴージャスな血まみれ劇を予想していたんだけど、なんだろうこの、そこはかとなく漂うチープムード。
『ジャーロ』というタイトルの元、原点回帰したってことなのかしら。
(「ジャーロ」とは、1970年代を中心に製作されたイタリア産スリラー映画のことで、アルジェントもその代表的な作家。ちなみに元々は小説のジャンルを示す言葉だったみたいですね)
いい意味で、自主映画っぽい荒っぽさやはしょり感、こけおどし感を感じました。
はしょりにはしょったスピード感、なかなかのもんですよ。
これは、“ぽかーん”となりながら楽しむのがよいと思います。
あ、でも、イタリアの街の撮り方は、さすが素晴らしかったです。
こういう、都市の撮り方とか、場所と物語を絡めるのが上手い監督さんは好き。

モルダー的な猟奇殺人専門警部を演じたエイドリアン・ブロディ。
渋い低い声がセクシーでとても良かった。ギョロ目なルックスもアルジェントの世界に合っていた気がするし。
ブロディ、ヴィンチェンゾ・ナタリ監督の新作にも出ているみたいだし、面白い監督と続けて仕事してますね。これからの出演作も期待。

ブロディの顔もいいけど、なんといっても、殺人鬼“イエロー”の顔が良い!
こういう顔の人、どこから探してくるんだろう。

残酷描写は『サスペリア・テルザ』よりは控えめだけど、けっこうキツイのもあり。

いや、アルジェント、これからもどんどん突っ走っていってほしいわ。
もっと突っ走っちゃってもいいよ。全然愛せると思うよ。


大阪出張

2010-09-20 18:00:55 | daily life
先週は、大阪のクライアントさんとの打ち合わせがあり、日帰り出張してきました。
去年まで、私、出張経験ゼロだったのですが、今年はもう4回目。

大阪、デヴィッド・リンチの「DARKENED ROOM」展を見たくて、近々行けないものかとちょうど思っていたところだったので、なんともナイスタイミングでした。

打ち合わせは午後からだったので、少し早めに大阪入りして、心斎橋のコム・デ・ギャルソンのアートスペース「six」へ。



展示はアートワーク&映像のこじんまりとしたものだったけど、あのドキュメンタリーなんかで見たことのある、キャンバスにいろんなものを塗りたくり練りこんだような作品が生で見られてちょっと感動。
ぐっちゃりしてました。
映像は、公式サイトで公開した短篇作品などのよう。

リンチ、映画のほうは何か進んでいる企画があるのかなあ。
このあいだ『インランド・エンパイア』をDVDで観ようと思ったんだけど、やっぱり恐くて勇気出ず…。
映画館で観たインパクトが強すぎて、DVD買ったものの、まだ一度も観返せていないのです。
でも、すごく好きなんだ、『インランド・エンパイア』。


それから、まだ少し時間があったので、近場で甘いものでも食べようと、iPhoneで適当に検索。
こういうとき、iPhoneって便利! 
ネットでお店探して、住所を地図に貼り付ければ、現在地からの行き方がすぐわかっちゃう。
iPhoneの地図見やすいので、地図見るのが苦手な私でも楽々たどり着けます。

で、行ったのが、西大橋の「ミキフルーツカフェ」という果物屋さんがやっている喫茶店。



フルーツジュースやパフェ、ワッフルの種類が豊富で迷う。
桃やらバナナやらイチヂクやらマンゴーやら、どれもひどく魅力的で、一瞬パフェとワッフル両方頼んじまうか?という暴力的な思いが胸をよぎったけれど、なんとか抑えて、桃&イチヂクワッフルとバナナジュースを注文。



ワッフルはちょっと甘めで、軽めの食感。
しっかりした厚みのあるワッフルも美味しいけど、こういうおやつ感覚の薄めワッフルも好き。
さすが、桃もイチヂクも甘くて美味でした。至福。

途中、地元の人らしきおばちゃんが入ってきて、「いつもの」って言って何かのジュースをサクッと飲んで帰っていった。


打ち合わせを終えて、帰りに新大阪の駅で、以前お友達が気になると話していた「面白い恋人」という、すごいネーミングセンスのお土産を買う。
吉本が出しているお菓子なのかな?



中身は、みたらし味のゴーフル。
私は、これがみたらし味なのかどうなのか、いまいちわからなかったけど。
でも、久しぶりに食べるゴーフル、美味しかった。


あと、「千房」の冷凍のお好み焼き(もち&チーズ)も買ってきて、今週末さっそく食べてみた。

もちろん普通に店で食べたほうが全然美味しいけど、でも、このお手軽感はいい。

主に食べてます

2010-09-12 22:17:58 | food
今週末も暑かったので、かき氷!
今年のかき氷、これで最後でしょうか。

土曜日、目白の和菓子屋さん「志むら」に初めて行ってみました。
商店街の中の普通の甘味処といった風情。
みんなかき氷を食べにきているようで、店内は満員。
私たちの前に、3組ほど並んでいました。

頼んだのは、やっぱり人気メニューの「生いちご」!



シロップは、いちごの果肉たっぷりのジャムのようなもの。とろっとしていて濃厚です。
片方が絶壁の山になっていて、受け皿にたっぷり入れられたシロップへ氷を落としながら食べるような感じ。
氷は若干粗め。
いちごの甘酸っぱさをお腹いっぱい味わえました。
でも、濃いーので、さすがにちょっと途中で飽きがきちゃったかな。
ミルクをトッピングしてみたんだけど、そのミルクの量がもうちょっと多いとよかったかも。このいちごの前にはミルクも存在感薄くなってしまっていたので。

お友達は、宇治金時を注文。
さすが、あずきが美味しかったです。

クリームあんみつとか、普通の甘味処的メニューもいろいろあったので、今度はそういうのを食べてみたいな。


ほんとに土曜日は食べてばっかりいて…かき氷を食べた後は、自由が丘の「嫩樹(どんきい)」でお好み焼き&もんじゃを。

チーズフォンデュお好み焼きっていうのが気になったので、注文。



豚肉入りお好み焼きの上に普通にソースを塗って、その上にチーズを塗ります。
次第にチーズが溶けてとろとろに。
これ、すごく美味しかった! いいアイディア。
家でも作ってみたいくらい。

もんじゃは、明太子&もち&チーズ入り。

美味い! あっという間に食べてしまいました。
周りを見たら、みんなもっとちまちまと時間をかけて食べてるのね。
がっつきすぎた…。

お好み焼きももんじゃも美味しかったんですが、ここのお店、暑くて!
タンクトップとスカートが汗でびしょびしょになってました。
涼しくなったら、また行こう。


この日、ほんとうは原宿の「エッグスン・シングス」でパンケーキを食べたかったのだけど、行ってみたらすごい行列!
これは並ぶ元気ないわ、と方向転換したのでした。
また後日リベンジしたいと思います。
っていうか、ほんとはハワイで食べたい!




ミックマック

2010-09-06 01:20:45 | movie
8月は体調がいまいちでしたが、なんとか回復してきました。
まだちょっと咳が出たりするので、油断はできませんが。

今週末は、映画2本鑑賞。
1本目は、大好きなジャン・ピエール・ジュネ監督の『ミックマック』。恵比寿ガーデンシネマにて。
銃撃事件に巻き込まれ、銃弾を頭に残したまま生きることになった男の、銃器製造会社への復讐物語。
とはいえ、ジュネ作品なので、普通の復讐劇ではなく、変てこな仲間たちといっしょに繰り広げる、キュートでブラックなイタズラ合戦のような味わい。

フランスの景色やインテリアはオシャレでキッチュで楽しくて、世間から外れたところで生きる仲間たちも魅力的で、ちっちゃな幸せに満ち溢れていて…とても可愛らしい映画なのですが、私、正直どうもノリきれなかった。
あの“お茶目感”についていけなかったのかな。

あとたぶん、毒はかなりあるんだけど、なんか根が“いい子”な感じがするというか。
私の好みからすると暗さが足りなかったのかも。
それと、もしかすると、いま私のいろいろな物の好みがヨーロッパからアメリカに傾いている時期なのかも。

でも、ジュネ作品の常連ドミニク・ピノンを久しぶりに見れて嬉しかったな。
あの人の顔好きだ。

あと、主人公の仲間の発明家の発明がとても素敵だった。
ラストカットに出てくる、シンプルだけれど美しい発明品の動きには、思わず涙が出てしまいました。

ビジュアルがほんとに美しく、うっとりするような映像が見られるので、もちろん観て損はないと思いますよ!
撮影監督が日本人の方でびっくり。

しかし、やっぱりジュネは『ロスト・チルドレン』だなー。
あの作品、ほんとに愛おしくてたまらない! 大好き!
マルク・キャロはどこ行っちゃったのだろう。

ちなみに、ジュネは初期の短篇もいいですよ(DVDになってます)。
『アメリ』の原型が見えます。


2本目の『バイオハザード4』の感想は次項で。
と書いてたら、K氏から熱いゾンビ論メールが届いてたんで、ひとまずそっちで思う存分語ることにしまーす。