Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

SHORT SHORTS FILM FESTIVAL

2006-02-28 23:13:53 | movie
午後、「SHORT SHORTS FILM FESTIVAL 2006」のプレス試写会に行ってきました。
有楽町、ニッポン放送ビル地下の「FANTASTIC THEATER」なるスペースにて。
今までまったく知らなかったけど、ここでは、毎週火曜、水曜、木曜に新進気鋭の映像作家の作品をレイトショー上映してるんだとか。今後チェックしてみよう。

「SHORT SHORTS~」は、日本で唯一アカデミー賞公認のショートフィルム映画祭。
ここでグランプリをとると、アカデミー賞の選考候補に入れてもらえるそう。
去年もうちの雑誌でちょっと取りあげ、実行委員長の別所哲也さんにインタビューもさせてもらい、当日も何プログラムか楽しませていただきました。メキシコの作品が、映像も美しく、ほのぼのしたギャグも面白く、素晴らしかった。
他の国内のショートフィルム系映画祭と比べても、質が高く、バラエティに富んだ作品が揃っているという印象が強かったです。あらゆる国の作品が一挙に観られるのも嬉しい。

今日の試写会では、今年のプログラムの一部を見せてもらいました。予告編だけ上映された、韓国俳優のユ・ジテの監督作品というのが、意外に(失礼?)面白そうでしたよ。
鍼灸師の盲目の男が、患者の女性の挑発的な言葉を聞いて妄想が広がっちゃって・・・みたいなお話? 映像だけ見ると、CGのお花畑が広がったり、周囲の人が突然踊りだしたり、とけっこうポップでした。

あと、メル・ギブソンが若かりし頃出演したショートフィルムなんかも上映されるらしい。なぜ今メルギブ?って感じだけど、予告を観たら、80年代青春映画のような懐かしさムンムンなムードで、ちょっと面白そうだった。

今年の開催は6月。
まだ詳しいプログラム内容は発表されていないけれど、またいくつか観に行きたいなあ。


※写真は、まったく関係ない、我が家のバラです。オレンジがきれい☆

半神半獣に萌えた『ナルニア国物語 第1章 ライオンと魔女』

2006-02-26 20:25:01 | movie
六本木ヴァージンシネマで先行ロードショーがあるというので、
昨日観てきました、『ナルニア国物語』。

原作ファン、ファンタジーファンとしては、待ちに待った公開だったのだけど、
感想は、正直“そこそこ”って感じでした。

何かいまいち盛り上がりに欠けるし、世界も広がりが足りない、映像の特殊効果も驚かされるものがない。世界観が狭いんですよ。
原作に忠実にしたのかもしれないけど、映画なりのアレンジとかエピソードをもっと加えてほしかった。小説では許せるけれど、映画にすると違和感の生じる話の唐突さも気になる。普通の少年ピーターが、あんな申し訳程度の剣の練習で兵隊を率いて戦うようになれるわけないし。もうちょっとフォローが必要だったのでは。

せっかくの魔法アイテムを活かしきれてないのも不満。
どこにいても助けを呼べる角笛、どんな傷も癒す薬、念じれば必ず当たる弓矢など、登場したときは「わぁ☆」と興奮させられるのに、結局使うのは1回のみ!一応使ってみました、って感じで・・。弓矢といえば、女の子たちが戦いに全然参加しないのにも不満ありでした。

それから、驚いたのが、徹底して画面から血を排除していること。たぶん血らしきものが見えるのは、エドマンドの唇の傷とピーターの額の小さな傷くらい。あとは、オオカミにかみつかれようが、剣が刺さろうが血は出ない(または傷口を隠している)。気づかなければサラッと観れてしまうんだろうけど、ついつい気になってしまった。ディズニー映画だから血はNGなの??

と、不満点ばかり出していてもなんなので、良かった点をいくつか。

なんといってもこの作品に大きく貢献しているのが、末娘のルーシー。小生意気で好奇心たっぷりの目、くったくのない笑顔と発言、つやつやさらさらの髪の毛、すでに二重顎気味のふっくらした輪郭・・・愛されキャラの素質十分。キュートです。彼女の魅力がこの作品をひっぱっていたと言っても過言ではないでしょう。

新鮮だったのは、サイクロプス(一つ目怪人)とかドワーフ(小人)など、ファンタジー世界ではおなじみの架空のキャラクターに混じって、リアルな動物たち(人間の言葉話すけど)が世界を闊歩しているという点。両者がいっしょくたになって戦っているのは、ちょっと不思議な光景でした。動物たちは意外に良かった。とくにビーバーさんは、夫婦仲が良くて、観ていて癒されました。

そしてそして、私が強烈なセックス・アピールを感じてしまったキャラクターが一人いまして。
それが、裸にマフラー一丁で登場する、フォーン(半神半獣)のタムナスさん。

上半身は人間っぽいですが、腰から下にはヤギの脚が生えてます。
顔にはちょいヤギ風なあごひげ、背中にはタテガミのような毛がもっさり、腕やみぞおちにもふわふわの毛が。
なんか、いいです! 若くて柔らかそうな肌と薄い色のもさもさ毛のコンビネーション・・・。いや、まず顔が好みなんですけどね。優しい目がなんとも。
弱気そうなのに、暖炉の火に照らされて笛を吹く顔がなんともセクシー。タムナスさんになら、騙されてもいい!
ルーシーと一緒のシーンは、何だかとってもドキドキ、クラクラしましたよ。
恋に落ちちゃうんじゃないかと思って。
演じているジェームズ・マカヴォイ、要チェック!と思ったんだけど、
出演している他の映画のスチールみたら、あんましかっこよくない!
彼には是非、半神半獣を演じ続けてもらいたいものです。

ちょっと落胆しつつも、そこそこ楽しんだナルニアでした。
やっぱり各所で泣いてしまったし。

以前テレビで観た、BBC製作のドラマ版がDVDで出ているので、またそっちも観たいなあ。けっこう名作だった覚えが。


帰りにTSUTAYAに寄ったら、タッシェンの25周年セールでホッパーの画集が1900円になっていたので、即購入。他に、長田弘『アメリカの61の風景』、トルーマン・カポーティ『冷血』(新訳・ハードカバー版)を買いました。

携帯変えました。

2006-02-25 23:43:46 | daily life
昨日はauのデザイン・プロジェクト携帯「neon」の発売日だったので、
出社前に恵比寿のauショップへ。
予約してなかったから、買えるかちょっと不安だったけど、無事買えました、水色。
ショップでは、右も左も同じく「neon」に機種変中の人たちばかりだったけど、男性には黒が人気のようでした。

さっそくパカパカ開いたり閉じたりしてみると、
表面にピンク色のライトで文字やグラフィックが浮かび上がる。
しかも、閉じるたびに違うパターンが。
水色とピンクのコンビネーションがキュートです。

平らで大きめボタンが並んだ文字盤のデザインも好き。
ボタンは慣れないせいか、ちょっと押し辛いけど、別に不自由はしない感じです。

『スター・ウォーズ』熱も落ち着いたので、そろそろ、ストラップも新しくしたいな。



ちなみに、待受画面は、大好きなチャールズ・アダムスの絵をネットで探して、パソコンで縮小したもの。この携帯にぴったりハマッてます。


ショック! ニンテンドーDS

2006-02-25 02:45:27 | daily life
帰宅するなり、母の怒りの声が。

な、なんと、DS Lite、2日に出るのはホワイトだけで、
ブルーとネイビーの発売は11日に延期されたというではありませんか!

ひどいよ、任天堂・・・。
ネイビー狙いだったのにさ。
生産間に合わないってどういうことよ?
色違うだけじゃん・・・。

空き巣入られてから、ずっと待ってたというのに、もう9日間多く待てというの?
長いよ、9日間は。
2日は早朝から近くのゲームショップに並ぼうと思ってたのに、このニュースを聞いて、ちょっと萎え気味。
どおおしよおかなあ。
いっそホワイト買っちまう?
いやいや、あとで後悔するのはイヤだ。
うーむ・・・。

青山でかまくら。

2006-02-23 00:46:56 | daily life
メガネに関するページを作っているので、
今日は会社に行く前に、恵比寿&表参道のメガネ屋さんを何件かロケハン。
いろいろ試しがけしていたら、つい欲しくなって、一個伊達メガネを作っちゃいました。
茶色で、つるがべっ甲調のセルフレーム。
ノーズパッドを調整してもらって、受け取るのは1週間後。楽しみ。

表参道を歩いていたら、何やら人がやたらと振り返っているスポットが。
「雪だ・・・」というつぶやきが聞こえ、何かと思ったら、
表参道ヒルズ裏の新潟館?のような建物の前に、なんと“かまくら”が出現していました。

湯沢からやってきたみたいだけど、どうやって運んだのだろう・・・。
今日はあったかいから、溶けるの早そうだ。

ラリー・マクマートリー熱再燃?

2006-02-21 23:40:08 | daily life
今月号の『CUT』(おなじみの「誰も観てない映画」特集)を読んで、
『ブロークバック・マウンテン』を観たい理由がひとつ増えました。

今までは単純に“ヒース・レジャー”と“カウボーイ”っていうキーワードで観たいと思ってたんだけど、記事を読んだら、ラリー・マクマートリーが脚本&製作で参加してるではないですか! これは俄然楽しみになってきました。

ラリー・マクマートリーは、私が大好きな名画『ラスト・ショー』の原作&脚本を書いた人。本人も映画の舞台となったテキサスのアーチャーシティに住んでいることもあって、スモールタウンの荒涼とした寂しさとやるせなさの描写が素晴らしい。母親が好きで、原作本と、こちらも映画化された『HUD』を貸してもらって読みました。ピュリツァー賞受賞作の『Lonesome Dove』はまだ読んだことがないのだけれど。

前にABC青山本店で「駒沢敏器が選ぶアメリカ本」みたいなフェアをやっていたとき、マクマートリーのアメリカ紀行本『Roads』を見つけて買ったんだけど、なんせ原書なものでそのままになってる。
これを機にちょびちょび読んでみようかな。
アマゾンとかで検索すると、山ほど著書が出てくるんだけど、日本語にはほとんど訳されてない。映画公開に合わせてどっと翻訳してくんないかしら。

『ブロークバック~』、試写会で観た知人の評判はいまいち・・・。
期待し過ぎない程度に楽しみにしとこうと思ってます。


ちなみに、他に『CUT』に載っていて特に観たいと思った映画は、
ソフィアの『マリー・アントワネット』、
あの名作のリメイク『ポセイドン』(潜水おばちゃんは出てくるのだろうか)、
ガエルが悪役やるという『The King』、
『君とボクの虹色の世界』、『エコール』、
マイク・ミルズの『Thumbsucker』(もうここ2年くらい待ってる気が)、
ギリアムの『ローズ・イン・タイドランド』(原作は途中で挫折したが)、
黒沢清の『LOFT』
あたりでしょうか。
もちろん『インディ・ジョーンズ4』も観たいけど、まだまだ先だなあ。

答えのない問いかけだらけ『ミュンヘン』

2006-02-20 22:43:34 | daily life
それで、土曜の夜、やっと観ました『ミュンヘン』。

思ったとおり、頭が重くなる、というか、大きな問いかけを残す映画なので、観終わった後、すっきり感も達成感もない。感動!という感じでもない。
大きくて重い石を“はいっ”って手渡されたような、そんな後味??
「正義って何?」「平和って何?」という決して答えの出ない問いが始終頭をぐるぐると巡る。

しかし、全編通して重~い映画かというと、そうでもなく、さすがスピルバーグ、エンターテイメント性も忘れておりません。
まず、冒頭のテロリストたちが選手村に進入するシーンの演出がお見事。何か嫌なことが起きるぞ、という予感をムズムズを掻き立てます。続く、ミュンヘンオリンピック事件を伝えるニュース映像は、どこまでが本物で、どれが映画のために作られたものなのか、わかりませんでした。撮影のヤヌス・カミンスキーの技なんでしょうか。
暗殺チームが任務を遂行していく場面は、『スパイ大作戦』に近いドキドキ感がある。でも、みんな暗殺のプロではないので、どこかぎこちない。そこがリアルでよかったです。加えて、残虐描写もリアル。女の人の首に開いた穴から血が噴出したり、選手の顔面を弾が削り取ったり・・・。隣の席の女性は、何回も手で口を覆ってました。

そして、上手いと思ったのが、チームの面々のキャラクター作り。
リーダーの手料理を食べながら、チームのミーティングが行われる場面では、暗殺者とは思えない温和な風貌の面々に完全に惹き込まれ、「この人たち、きっと作戦途中でひとりずつ消えていってしまうんだろうなあ・・・」と想像するだけで泣きそうに。

役者たちの顔がまたいいんですよ。ずるいくらい。
程よい色男具合のエリック・バナ、『アメリ』の恋人・マチュー・カソヴィッツ(胸毛濃くてビックリ!)、青い目が印象的なダニエル・クレイグ(新ジェームズ・ボンド!)、パイプの似合う紳士キアラン・ハインズ、地味だけど“いると安心キャラ”ハンス・ジシュラー。
脇役では、ジェフリー・ラッシュがやっぱりうまい!地味で嫌なおやじで終わってしまいそうな、モサドの管理係役に、言葉で説明できないような複雑な人間味をプラスしていました。情報屋のルイ役の人の顔もやらしくてよかったなー。
そして、ちょっと驚いたのが、首相役が『セックス アンド ザ シティ』のミランダの家政婦の人!顔のしわしわと英語の訛り具合が素敵でした。

と、頭が重くなりつつも、それなりに楽しんだんですが、私は、正直パレスチナとかイスラエルとか中東問題にあまり詳しくないので、完全にこの話、事件を理解することはできなかったです。もう少し知識があったら、もっと深く観れたのかもしれない。

美しい画に心が震える『アメリカ、家族のいる風景』

2006-02-19 20:38:14 | movie
昨日は、映画を2本はしご。

1本目は、母と銀座シネスイッチにて、ヴィム・ヴェンダース監督『アメリカ、家族のいる風景』。
サム・シェパードが脚本&主演の、ロードムービー風家族ドラマ。

とにかく画作りが美しすぎる。色も構図も。
アメリカの原風景が、ひたすら孤独に、そして美しく映し出された画面に心臓をわし摑まれて涙。
エドワード・ホッパーの絵が動きだしたような(上写真の)シーンには震えました。

空虚に光るカジノのネオン、主人公の母親が着ている花柄のガウン、スモールタウンの夜明けの空気、安ホテルの部屋の赤いブラジャー、寂れたバーに集う人々、田舎町ビュートの店の看板、壁、信号・・・
そのひとつひとつにトキめいてしまいました。

キャスティングもなかなかよくて、シェパードの顔は、性格ひねくれてそうで正直感情移入はできないんだけど、この役には合っていたと思う。ジェシカ・ラング(プライベートでもシェパードのパートナー)が田舎町のウェイトレスっていうところにもグッとくるし、息子役ガブリエル・マンははじめて見たけど、あの古い形のマイクがよく似合う顔。

ただ、覚悟はしていたけど、ストーリーのテンポにいまいちなじめないんだなあ。スローなのはいいんだけど、思わせぶりの積み重ねはイライラを招きます。とくに、サラ・ポーリー演じる娘がイライラさせるの何の。骨壷抱えてひたすら思わせぶりに主人公をみつめる、という繰り返しはちょっとつらかった。言動が何だか不思議ちゃん風だし。サラ・ポーリーは好きなんだけど。


アメリカのスモールタウンの空気をもっと味わいたくて、買ってそのままになっていた、駒沢敏器『語るに足る、ささやかな人生』を読み始めました。

キャビアでショコラ・ショー。

2006-02-18 23:56:00 | daily life
今朝は、母が、このあいだ買ったチョコレート“キャビア”を溶かしてホットチョコレートを作ってくれました。
お湯とミルクで溶いて、上にちょこっと生クリームをのせて。
んま~い!
ちゃんとキャビアの味がミルクになじんでますよ。
バレンタインにキャビア買った方&もらった方、是非お試しあれ。


合格点の低予算ゾンビ『ミート・オブ・ザ・デッド』

2006-02-17 20:40:39 | movie
アイルランド発のゾンビ映画『ミート・オブ・ザ・デッド』をDVDで観た。

ゆるそうだなー、とあまり期待しないで観たんだけど、これがけっこう面白くて。

人間が次々にゾンビ化する現象にみまわれた世界。アイルランドの田舎を舞台に、生き残った人達がゾンビだらけの村を脱出しようと奮闘する、
という、限りなくゾンビ・ベーシックなお話。ゾンビ病の原因がBSEだというのは新しいかもだけど。
ストーリーに凝らず、ただただ終末世界をサバイブする男女二人を淡々と追っているのところに、何となく好感が持てた。

車で田舎を訪れた女性が突然ゾンビ世界に巻き込まれていくという導入は、ちょっと『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』を思わせる。
「ごめんなさい。田舎は嫌いなの」と言うこのヒロイン、しかし、ただ者ではありません。
掃除機を目に突っ込んで眼球を吸いだしたりとか、しょっぱなからハードな戦い方をするのにびっくり。靴を脱いでヒールをゾンビに突き刺し、「この戦い方どうよ?」と男に自慢してみたり、こいつ、けっこうこの状況楽しんでる?
生首とかゾンビメイクとかは、チープなんだけど、許容範囲内。

田舎の人が持つ不気味さをちゃんと描いていたところも良かった。
主人公ふたりが途中で出会う夫婦(奥さんは最初からゾンビ顔)が、体中から不信オーラを漂わせた狂人スレスレの風貌で、そんな人達と行動を共にしなきゃいけないストレスがまた緊張感を高めます。

というわけで、予想に反して楽しめた映画でした。

しかし、ラストは何だか適当に締められた気がして、不満あり。
もうちょっと気のきいた展開はなかったんだろうか。