Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

テキサス・チェーンソー ビギニング

2006-11-16 01:35:56 | movie

『テキサス・チェーンソー ビギニング』観ました。
覚悟はしていたけれど、かなりエグ味たっぷりなホラー。
個人的には、『ホステル』より描写はキツく感じたかな。
『ホステル』は、ホラー映画あまり観ない人にも薦めたくなる何かがあるけど、今作は薦めません。全編ひたすらスプラッターなので。
最初の出産シーンからして気持ち悪いもの。
精肉工場の中も、殺人一家の家も、全体的に不潔感が漂うのが、残酷描写をより怖く見せてるんでしょうね。

“ビギニング”とはいっても、レザーフェイスの生い立ちが語られるのは冒頭ほんの10分くらい。あっという間に、おなじみのあの姿になっちゃう。もう少し少年時代のエピソードがあってもよかったのではないかな。
さらに、ああいう一家を作り上げてしまった土地とか時代の怖さみたいなものも絶対あると思うので、そこがもう少し見たかったです。

怖いけど、会いたくないけど、やっぱりレザーフェイスはかっこいいですね。
チェーンソーを持って田舎道を歩く姿は、もう完成された美フォルム。
逃げる女を追って家の外に猛スピードで飛び出していくとこにも、シビれました。
モンスターじゃなくて人間だけど、一言もしゃべらないし、いったい何を考えているのかわからない。幼稚で粗野で内気で暴力的。彼を突き動かしているのは、いったい何なんでしょうか。
レザーフェイスがミシンの前で皮マスクを縫っている(手縫い!)シーンは、『バットマン リターンズ』でキャットウーマンがラバースーツを縫うあの名シーンを彷彿とさせました。

そして、レザーフェイスの代わりにしゃべりまくるホイト(偽)保安官。演じるリー・アーメイは笑えるほど憎たらしくて、これまた名演技でした。

そうそう、殺人一家になぶりものにされる若者の一人として、『トゥルー・コーリング』のルークが出てます!かっこいい!トゥルーのときとはガラリと変わって、けっこうバカな青年役です。


Snakes on a Plane!

2006-11-14 22:44:52 | movie

ちょっと仕事に余裕が出てきたので、仕事帰り、久しぶりに六本木ヒルズ・ヴァージンシネマへ。
『スネーク・フライト』観てきました。
飛行機の中にヘビがばら撒かれる恐怖を描いた、サミュエル・L・ジャクソン主演のパニック映画です。
前フリがちょっとダルかったけど、(なぜか、ドノヴァン・フランケンレイターの歌をバックにしたサーフシーンから始まる)、酸素マスクと共にヘビが客室に大量投下されてからは、“Snakes on a Plane”という原題の通りヘビづくしです。

”アホだな~”と単純に楽しめるんだけど、この手の映画のお決まりセオリーの中に、予想を裏切る行動とかが仕込まれてて、なかなかあなどれない映画でした。そして、ヘビが意外に思ったより怖くてビックリしました。
飛びかかるタイミングと素早さがコワイ。しかも、女性の胸とか男性の股間とか、目玉とか、痛そうな部分に噛み付いてたし。あの長い牙がまたねー。
ヘビ毒で顔が崩れたり、逃げ惑う人に踏まれてヒールが耳に刺さったり、子供の手が毒で腫れあがったり、とイタイ描写もけっこうありました。
ヘビにはもちろん全く詳しくないものの、「サンゴヘビ」だけはちゃんとわかりましたよ。一応。赤白黒の縞のやつ。

なんだか、サミュエルの顔がヘビっぽいんですよねー。
FBIの捜査官役ですが、最後は堪忍袋の緒がキレて、観客の期待通り(?)“マザーファッカー”連発しだすのが唐突で面白かったです。


監督はデヴィッド・エリス。『デッド・コースター』の監督だそうな。

エンドクレジットで、映画とリンクした内容の曲のPVが流れるんですが、あれは一般から公募した曲らしいですね。不思議な試みだ。


ガチャポン戦果。

2006-11-13 00:36:58 | daily life

明日がチェコ本の校了なので、本日は一日父のデザイン事務所で作業。
けっこう直しました。
日曜日なのに、父、アシスタントさん、編集の方にも出てきていただいて、恐縮。

父が土曜日にエッシャー展に行き、さっそくガチャポンやってきてくれました。見事、お目当てのものをゲット。

右が狙ってた「滝(部分)習作」で、左がドラゴン。
なかなか良い出来です。

ちなみに下のは、また別のガチャポンで、「だまし絵ファスナーマスコット」。
赤蟻、可愛いです☆
他のも欲しい。特に悪魔の形のやつ。


芝居デー。

2006-11-13 00:25:03 | stage
土曜日朝3時過ぎに、本業のほうも無事入稿終了。

帰ってお風呂入って寝て、午後2時からシアターV赤坂に「弾丸MAMAER」という劇団の公演『節穴に、ふたつのみだら』を観に行く。
責め絵師を題材にしたお話と聞いていたので、ハードなものかと思いきや、これが何とも素敵な愛の形を描いた作品で、観終わった後は、幸せな気持ちになれました。この劇団の作品を観るのは3回目でしたが、今回のがいちばん好きかも。この劇団の脚本&演出も担当している主宰の方は、まだお若いんですが、いつも脚本がとてもしっかりしていて、感心させられます。
緊縛にも少々興味があるので、楽しませていただきました。

その後池袋に移動して、今度はサンシャイン劇場で大人計画の『ウーマンリブ先生』を観る。席は、前から8列目のど真ん中。わーい☆
“下ネタが激しくて、ひくかも”という前評判を聞いていたので、ちょっと構えてましたが、いやいや全然ひきません。ちゃんと笑いに落とし込んでくれていたので。
死体踊り、女の立ちション、クドカン流血・・・エグめのユーモアと、役者さんたちの達者な演技で退屈するスキは全く無く、楽しんできました。
物語も、とりとめのないようで、最後には全てつながって納まる。

平岩紙さんの、化粧の濃い小生意気な女子大生役が可愛くて可愛くて・・・。そして、今回出ずっぱりの松尾スズキさんは、相変わらず色気たっぷりなんですが、胸毛が濃くてびっくりしました。中学生の頃の私だったら、相当惚れてしまいそうな胸毛っぷりでした(※中学生の頃、私は胸毛フェチでした)

「ウーマンは、マンよりも、ウーの分だけ知的です(?)」の歌が、まだ頭ん中ぐるぐる回ってます。

CODAN Shinonomeの夜。

2006-11-11 00:49:08 | art
先日夜、ちょっとだけ仕事を抜け出して、キャナルコート東雲内のギャラリーでやっている「元デザイナー/マルティ・ギセ、スペインの先端デザイン」展に行ってきました。
ギセの作品は、本で以前少しだけ見たことがあり、とても好きだったので、paramondさんのブログで展覧会があると知り、“これは行かねば!”と思ったわけです。もうちょっとで終了してしまうので、今日しか行けない、と急いで行って参りました。
ギセはカンペールのお店のビジュアルで有名ですが、食材を使った遊び溢れる実験的作品も大好きです。

展覧会はこじんまりしていたけど、可愛らしいお部屋に迷い込んだようなエキシビションでした。展示物も、花の種入りキャンディー(舐めた後、種をそこらへんに吐き出すと、いつか花が・・・)とか、アイディアがとってもキュートなんです。落書き風のイラストも良いです。

しかし、この日、それ以上に圧倒されてしまったのが、キャナルコートのあるCODAN Shinonomeの景色。


建物は洒落たデザインで清潔感があって、植木もキレイに整えられていて、敷地内にコンビニも病院も塾もあって・・・完結した小さなコミュニティ。
角田光代の『空中庭園』とか浅野いにおの『ひかりのまち』の世界かしら。
面白い場所ですね。裏側に抑え込まれたいろんな感情がぼうっと光っているようなところに思えました。
考えすぎでしょうけど、そう考えさせる空気がある場所だと思いました。





住宅地と、最寄り駅「辰巳」駅は橋でつながれているんですが、夜に見る大きな川は怖い。黒い水がうねうねと揺れていて。気分が落ちているときは、きっと私なんか引きずりこまれてしまうと思う。
リバーサイドは怖いです。恩田陸の『月の裏側』をちょっと思い出す。



駅から橋を渡り、キャナルコートに吸い込まれていく人々とすれ違いながら、川の向こうにキラキラと寂しげに光る住宅郡を見ながら、無性に切なく孤独な気持ちに迷いこんでしまいました。
昼間来たら、きっと違うことを感じたんだろうなー。

スーパーエッシャー展

2006-11-10 21:20:59 | art

カルチャー担当たるもの、美術館にも足を運ばねばなりません。
ほんとはもっと行きたいけど、つい映画を優先させてしまうので、ここのところあまり行っていませんでした・・・。

ということで、今日はBunkamuraで明日から開催の『スーパーエッシャー展』のプレスプレビューに行ってきました。
エッシャーは、子供の頃からファン。中学生時代、美術の版画の授業か何かで、エッシャーのカマキリの絵の一部をパクったことも(もちろん気持ちだけで、パクれるわけもないのだけど)。彼の描く昆虫が好きなのです。

会場で、音声ガイドは断ろうとしたのだけど、聞いてみたら、今回はガイドにニンテンドーDSを採用しているそうで、面白そうだったので借りてみることに。絵の前に来たタイミングでタッチペンで画面をタッチすると、各絵の解説がヘッドホンから流れます。音声もクリアで聞きやすいんだけど、やっぱり私音声ガイドというものが苦手なので、途中で外してしまいました。

プレビューだったので、すいていて、じっくり絵に近づいて見れたのが嬉しかったー!
彫刻刀で彫り込まれた細い1線1線を見ていたら、なんだかボゥっと恍惚とした心持ちに・・・。気の遠くなるような細かい作業の痕を見ると、M的幸せ物質が脳内に分泌されます。

エッシャー展は今までも何回か行っているけれど、今回はエッシャーが使っていた道具の展示などもあって、面白かったです。

物販コーナーでは、ラッピングペーパーを購入。
Tシャツとかクリアファイルとかキーホルダーとか、他にもいろいろ売ってました。
そして、なんとガチャポンも設置されていたので、1回だけチャレンジ。300円。「だまし絵フィギュアコレクション」(by ユージン)です。エッシャーの絵の一部分を立体にした、っていう素敵な試み。



そんで、この“でんぐりでんぐり”さんが出たのだけど、ほんとうは、苔を描いたような“滝(部分)”が欲しかったなぁ。これも可愛いけどね。
周りで行きそうな人がいたら、回してきてくれるよう頼んでみよう。


ニューコーウィーク。

2006-11-08 17:55:48 | daily life
チェコ本の入稿無事終了☆
と思ったら、本業の雑誌の入稿がもう目の前。
というか、明日明後日です・・・。
冬休みの予定を考えながら、ニヤニヤ現実逃避する日々。
がしがし書かなきゃ!

昨日は、2週間ぶりくらいに7時間以上寝たから、
起きたら気分爽快!
のはずが、逆に肩がこって頭痛が・・・。
あららー。
エキセドリンに望みを託しました。

今数えてみたら、今月は、これから6本芝居を観る予定が入っています。
なんかすごいペースだなあ。
映画も観たいの溜まってるなあ。
バタリアン5が終わっちゃうよー!

いよいよ、

2006-11-06 01:33:01 | daily life
明日がチェコ本の入稿です。
今日は、父のデザイン事務所で作業。
作業のお供は、『タダシ・ヤナギ』のケーキ。
担当編集の方も来てくださり、みんなで最終修正を行いました。
無事入稿できますように・・・。


写真は、チェコのカフェでの1枚。
このとき書いているメモが、いま役に立っています。

磨いて、使って、手入れして・・・

2006-11-04 21:44:49 | daily life

本日は、“一族の集い”が横浜・中華街で行われました。
『華勝楼』に、祖父、叔母、従姉の家族など総勢8名集合して、お昼ご飯。



ふかひれスープ、実は私そんなに好きじゃないんだけど、今日のはとろりとして具が
多くて美味しかった。

蟹爪の揚げ物とか、北京ダックとか、お腹いっぱい食べました。


デザートの杏仁豆腐も、いつもと違うタイプのクリーミー&フルーツたっぷりのもので美味しかったです。


今日“110歳まで生きる”宣言をしたおじいちゃんは、相変わらず名言(迷言?)が多く、シャッターチャンスを逃さないようにするのが大変でした(デジカメの動画で記録)。
特に一同爆笑(失礼!)だったのが、おじいちゃんが80歳になった記念に考えたという詩(?)。

「親からもらったこの体
磨いて 使って 手入れして(中略)
いつの間にやら80歳
まだまだいけるよ もう10年
人の手借りずに もう10年」

というようなもの(内容は、かなりうろ覚えです。まだまだ続きがありました)。
本の執筆計画も立てているようだし、会社のTシャツも作ろうとしてるみたいだし、常にビッグなことをたくさん考えている彼は、ほんとすごいと思います。

今日の集合写真担当カメラマンは、従姉の娘・K(10歳)。


従姉が昨日、某学園祭のイベントの景品でもらったというチェキで撮影です。
ステキな写真に仕上がりました。


帰りに、「目玉のおやじストラップ 横浜限定バージョン」を発見して購入。


おやじがパンダに笹をあげようとしたら、うっかり自分が食べられそうになっちゃった―という設定かな。
このあいだは深大寺限定バージョンを買ったけど、他にもあるのかしら?


ホステル

2006-11-04 02:18:29 | movie

今日は昼から所沢でイラストレーターの方の取材。

夕方東京に戻ってきて、楽しみにしていた『ホステル』を観にいってきました。
R18のスプラッター・ホラーで、渋谷シアターNでは、今日まで“嘔吐バック・キャンペーン”なるものを実施していました。劇場の扉にタイマーが貼り付けられていて、そのタイマーが0になる前に気分が悪くなって退場した人は、お金返してもらえる、と、そんなキャンペーンです。
もちろん私は退場しませんでしたが。

いや、しかし面白かった!!
やっぱりセンスいいわ、イーライ・ロス。パチパチ。ブラボー。
このあいだ前作『キャビン・フィーバー』を観返していたんだけど、1回目の印象より、よく出来ていて、何だか感心してしまった。
でも、まだ荒削りなところはあったわけですが、『ホステル』は、そのあたりぐっとレベルが上がっていました。伏線をちゃんと貼っていて、そのつながりのつけ方も上手い。売春宿と殺戮の館を対比させていたりして、おおっ、何かすごくちゃんとした映画だわ、とびっくり。幻想シーンが入り込まない、現実の怖さを描いた感じがまた良かったです。
ロスらしい演出ってものもちゃんと伝わってきて、子供たちの唐突な出現とか、不気味な人たちの描き方が独特でした。ユーモアも忘れてないし。
ちなみに、三池崇史がちょっとだけ出演してます。

そしてそして、今作はチェコ・ロケをしてるんです(設定はスロバキア)!そういえば、チェコに行った時、タクシーの運ちゃんが「あの恐ろしい『ホステル』って映画もチェコで撮ったんだよー」って言ってました。
チェスキー・クルムロフで撮ったりしたよう。私が好きな東欧の朽ち感が満載で、ロケーション見てるだけでも楽しかったー。

残酷描写ですが、「見れない!」ってほどじゃありませんでしたよ。
決定的な瞬間は見せていないし。
しかし、やっぱり怖いとこは怖い。特に「イタイー イタイー」とカタコトの日本語で叫ぶ日本人娘の目玉が・・・。ぐえー。怖いけど画面から目を逸らしたくなくて、顔を思いっきりしかめながら見てました。顔面筋のいい体操になったような・・・。

ロスの次回作、スティーヴン・キング原作の『CELL』が、相当楽しみ。


『バタリアン5』『テキサス・チェーンソー ビギニング』『ソウ3』『シー・ノー・イーヴル 肉鉤のいけにえ』(予告編見たら、面白そうだった)など、何気にホラー映画公開続くようですね。わーい。

そして、11/18からは、いよいよシュヴァンクマイエルの哲学的ホラー『ルナシー』も公開です。今日予告編を見ていたら、また見たくなっちゃいました。