土曜日の夜は、久しぶりにゆっくり自炊。
以前よく作っていた、クレソン&アボカド&らっきょうサラダ(高橋みどりさんの『伝言レシピ』より)を作ったら、やっぱり美味しかった。


他には、豚バラとキャベツの炒め物、湯豆腐(水菜&ピーラー大根入り)、鍋で炊いた梅干し混ぜご飯を。
れんこんスープも作ったのだけど、お腹いっぱいになってしまったので、翌日の朝ご飯にしました。
日曜日は、朝早めに起きて、大阪に行くお友達を見送りに新横浜駅へ。
ついでに横浜をちょっとだけぶらりとしてきました。
亡くなってしまわれた田の中勇さんのことを想いつつ、横浜限定・目玉のおやじストラップをチェックするも、すでに持っているものしか見つからず。
そのあと、六本木・森美術館で、気になっていた『医学と芸術展』を観てきた。
お目当ては、以前作品集の中で見たことのある、ジル・バルビエの蝋人形作品「老人ホーム」。バルビエさんの作品は、一度生で見てみたかったのです。
老いて老人ホームで余生を過ごす、スーパーマンやキャットウーマンなどかつてのスーパーヒーローたち。
顔や手に茶色い斑が浮き出て、リアルな老いをまとったヒーローたちの姿は衝撃的で切ない。
ただ、小道具として添えられている新聞や本が日本仕様になっていたのは、ちょっと残念。
この展覧会、アート作品と、手術道具などの実際医学の現場で使われてきた物が混在した展示だったのがとても面白く、医療グロ(手術シーンとか・・・)はちと苦手な私も、楽しんで見られました。
医療って・・・エロい。
決してそこを意識して作られたわけではないのに、昔の医療機器にそこはかとなく漂うエロティックさはなんなんでしょうね。
特に印象に残ったのが、16~18世紀にドイツあたりで作られたという、象牙製の妊婦のミニチュア模型。
体長10cm程の小さな人型模型の中に、ちっちゃな臓器や赤ちゃんが、パズルのようにはまっているの。それが全て象牙でできていて。
めちゃくちゃ可愛くて、思わず欲しくなった。
あと、ダミアン・ハーストの薬棚作品や、経口避妊薬を散りばめて作ったウェディングドレス、障害者カップルの彫像なども好きでした。
そして、最後の部屋では、ブラザーズ・クエイの映像作品「ファントム・ミュージアム」が上映されていました。
ブラザーズ・クエイは、シュヴァンクマイエルを敬愛する、アメリカの双子映像作家。
「ファントム・ミュージアム」は、今回の展覧会にも数々の展示品を提供しているウエルカム財団のコレクション(あの象牙の模型も)を、コマ撮りして動かしてみせたりしているもの。
この映像で締めるという展覧会の構成、かっこいいなーと思いました。
いままで見てきた展示作品が、夜中にひとりでに動き出している・・・そんな幻想的なイメージの中、会場を後にしました。