Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

鹿殺し&ナイロン

2010-06-28 01:49:09 | stage
今週末は、観劇2本。

土曜日は、カメラマンTさんと一緒に、劇団鹿殺しの10周年記念ロングラン公演『電車は血で走る』を観ました。
初演を観て大好きだった作品の再演。
初演の円形劇場という場所がぴったりだった舞台なだけに、東京芸術劇場小ホールでどうやるのかしら?と思っていたけれど、演出の派手さ、ビジュアルのインパクト、音楽の勢いがパワーアップしていて、華やかで賑々しい作品になっていました。
終演後、楽屋でチョビさんとうにさんにご挨拶。
鹿殺し、次は本多劇場か。どんな風に変化していくのか、していかないのか。


そして今日は、ナイロン100℃の『2番目、或いは3番目』を本多劇場にて。
ちょっとドキドキするタイトルですよね。
またまた3時間半近いお芝居だったけど、さすがナイロンの役者さんたちは芸達者な方ばかりなので、飽きずに観ることができました。
いつの時代かもどこの国が舞台なのかもわからない話であそこまで魅せるのはすごいけど、ちょっと落とし方が弱かった気も。
あと、いつもより暗さが少なかったかな。
個々の過去のエピソードとか、あの謎のニョロニョロとか、サブ要素の配置の仕方はうまいなあと思いました。
そして、今回も映像の使い方がかっこよかった。

緒川たまきさん、半ば狂っているようなエゴエゴ人間がハマッていた。相変わらずのチャーミングさ。
あのキノコヘアはずるい。文化系男子のミューズは健在でした。
あと、小出恵介さんが良くて!
声も表情も、なんかたまらんかったなあ。
前から3列目の席だったので、“キレイな顔してるなー”とまじまじ見ちゃいました。
そのキレイな顔で汚い言葉を吐くのがまたいい。



夜ご飯は、発売中の弊誌レシピより、「あじの干物と塩もみきゅうり、香味野菜まぜごはん」と「なすの肉巻き蒸し」を作りました。





ちょっとごはん作りすぎちゃったけど、なかなか美味しかったです。


ゾンビランド

2010-06-26 15:40:28 | movie
このあいだ、編集部に映画配給会社の方がいらして、「あれ、私映画担当じゃないのになぜ??」と思ったら、「映画ライターの○○さんから、caviarさんがゾンビがお好きだと伺って、新作ゾンビ映画をぜひ観ていただきたくて」とのこと! わーい、嬉しい☆
しかも、その映画とは、ずっと楽しみにしていた『ゾンビランド』でした。

で、さっそくサンプルDVD観せていただきました。

うーん、面白い!!
かなーり軽めの味だけど、ノリがよくて楽しかったなー。

人類の大半がゾンビと化してしまった世界でサバイバルの旅を繰り広げる4人の男女…っていう超オーソドックスなゾンビ映画なんだけど、映画ファンがニヤリとするような小ネタ満載で楽しませてくれます。

主人公の童貞くんが、自分なりの“ゾンビ世界で生き残るためのルール”っていうのを作っているのもまた面白い。すごくくだらないルールなんだけど。
彼によると、太ってる人は残念ながら生き残れないんだって。
でも、巨体ゾンビはいい味出してた。

ちなみに、ゾンビは、ロメロ系ではなく、ドーン(・オブ・ザ・デッド)&28日後系の疾走ゾンビです。
ロメロさんは「走ったら、ゾンビは脚もげるがな」ってインタビューで言ってましたが、私は、スリリングで痛々しい走り系ゾンビもけっこう好きなのよね。本能噴出!って感じで。
美しいのは、やっぱりロメロとかフルチのゾンビだけど。

冒頭のタイトルクレジットの、スローモーションで撮ったゾンビが素敵なの!
口からぶわーって血撒き散らして、裸のおっぱいぶるんぶるんさせて。
たまんない! 何回もプレイバックしたい!
ゾンビって、スローモーションで撮ってもイケてるんだなあ。
ほんと奴ら、憎たらしいくらいフォトジェニック。

劇場公開は7/24からだそうです。
まあ血はいっぱい出てくるけど、基本のムードがゆるゆるなので、ホラー苦手な人でも観れちゃうかも?
あと、もちろんウディ・ハレルソンのファンの方は是非。



ゾンビ観たあとのランチはこれ↓



弊誌の節約特集に載っていた「千切り野菜のぶっかけそば」に、母にもらったスプラウトをプラスしたもの。
シャキシャキして美味しかった!

さあ、これからお芝居観に行ってきます。


落とし卵のトースト

2010-06-21 02:30:53 | food


朝食に、落とし卵のトーストを作りました。
以前「天然生活」朝ごはん特集の表紙の写真になっていたやつ。
金井美恵子さんの、子どもの頃好きだった朝ごはんだそうです。
この特集、まだ他にもいろいろ作ってみたいレシピがあるんだ。
今度は、野菜の丸ごと煮を作ろうかな。

丸くくり抜こうと思ったけど、抜き型がなかったので、パンプキン型で代用。
『ハロウィン2』へのオマージュということに。



夜ご飯は、またかって感じですが、蒸し野菜。
オリーブオイル、塩、コショウでシンプルに。
人参は母が持ってきてくれたものです。
甘くて美味しかった。
あとは、蕎麦と納豆ともずく。
最近、もずくとめかぶを食べまくってます。
ぬるぬるした食べ物大好き。



ハロウィン2

2010-06-20 02:58:52 | movie
まだ先週観た映画の感想も書いてないですが、ひとまず今日観た『ハロウィン2』の感想を。
ロブ・ゾンビ版『ハロウィン』の続編です。
ロメロ監督の新作を観た翌週に、ゾンビ監督の新作が観られるなんて…こんな幸せ、許されるんでしょうか。


シアターNにて、初日の初回を鑑賞。
映画館は、ホラーファン男子の熱気でむんむん!
あまりの熱気に(?)ロビーで待っているときに汗だくになりました。
かなり人入っている感じでしたよ。

で、今回の2は、よりロブ・ゾンビ節が炸裂していて、個人的には1よりもっと楽しめました!
もちろん1も好きだったんですが、ちょっと丁寧に描きすぎて冗長になっている部分があったような気もして。まあ、そのあたりのしつこさも好きなんだけど。
オリジナルへの愛ゆえなんでしょうか。

今作は、とにかく恐かった!
ゾンビ監督の暴力描写とか人体崩壊描写はほんとうに容赦なくて、冒頭の手術シーンから、顔しかめまくって観てました。
でもそれって、別に死をもてあそんでるとか、軽く扱っているわけでは決してないと思う。
むしろ、死とか命とか、その重さがズシンと響いてきた。
映画を観てこういうこと感じることってあまりないんだけど。

暴力がもたらす痛み、苦しみ、精神的ダメージがじわじわと身に迫ってくる。
暴力を受けた被害者たちのリアクションがまた凄まじい。
血をだらだらと流しながら、とりつかれたようにひたすら“FUCK FUCK FUCK...”とつぶやいたり。
あのあたりの演出、ハンパなかったです。
あと、顔面崩壊描写への執着っぷりもいやーな感じ。
恐かったです、ほんとに。


あと、大きな見せ場のひとつが、ハロウィンパーティ(ライブ?)のシーン!
監督の、往年のホラー映画へのオマージュ満載。
って、私もそんなに知識がないから細かくはわからないんだけど。

コスプレパーティなんだけど、主人公のローリーは、女友達と『ロッキー・ホラー・ショー』のコスプレをして参加するのです!
(ローリーという名前は『ロッキー~』と縁があるのかしら?)
ローリーはマジェンタで、友だちはフランケン・フルターとコロンビア。
しかも衣装もメイクも相当レベルの高いコス。あれ、いきなりはできないと思う!
というわけで、後半ローリーは、メイドの格好をしたまま血まみれで逃げ惑うわけです。
そのあたりも、正直、いい!

あと、前作で大きなトラウマを抱えたローリーは、友だちの家でジャンクな生活を送っているんですが、その暮らしっぷりも面白かったな。
アメリカの若い人は、心を病んでああいった方向に走る人、けっこういるのでしょうか。

今回は、幻想シーンがけっこう多くて、そこでゴスっぽいテイストもかなり盛り込まれていたので、そっち系好きな人も楽しめるかも。

いやしかし、少年時代のマイケルは、やっぱり1の子がいいなー。
あの白くてふてぶてしい面構えは、かなり独特でインパクト強かった。

まあとにかく、次のゾンビ監督の作品に期待!!
個人的には、『マーダーライドショー』みたいな悪趣味俗悪テーマパークのような作品がまた観たい!


今日劇場では、ツイッターでつぶやくとその場でロブ・ゾンビグッズが当たるというキャンペーンもやっていて、私もつぶやいてみたら、『マーダーライドショー』のポスターが当たったよ!
やった!
ポスターの筒を抱えながら一日渋谷をうろうろしていたよ。





虫講座

2010-06-16 21:42:27 | daily life
仕事が大詰めで、なかなか更新できてませんが、
『SATC2』『告白』『サバイバル・オブ・ザ・デッド』のレビュー、いずれアップするつもりです。
ひとまず、みなさま『サバイバル~』ぜひ、観に行ってくださいまし!
でも、ゾンビ&ロメロファンの人以外はちょっと面食らうかも。

『ヒーローショー』と『アウトレイジ』が観たいな~。
あと、今週末からの『ハロウィン2』と『ザ・ウォーカー』も!
どれだけ行けるかな。


それと、母がgooでブログ始めてます!
鈴木海花の「虫目で歩けば」
よろしければ覗いてみてください。
相変わらず面白く美しい虫写真満載です。
ちなみに、最近、母が忙しいときは、父が観察のリサーチに行ったりと有能な助手として動いているらしい。

そんな母、7月には朝日カルチャーセンター新宿教室で3回の講座を行う予定だそう。
女性目線のゆるゆる虫道な講座、ご興味のある方はぜひぜひ☆

1回目:『虫目とは?』2010年7月3日(土)13:00~15:30
*虫目とは?
*虫目のたのしみとは?
*虫目になる法
*虫観察がより楽しくなる基礎知識
*都内でたのしめる虫目スポット紹介
*虫目歩きの七つ道具
*虫をめぐりさまざまな楽しみについて(虫グッズ集めなど)   

2回目:「いっしょに虫目体験」 7月10日(土)13:00~15:00(雨天の場合11日)
*前回のレクチャーをもとに、目黒自然教育園を虫目で歩く体験。

3回目:「見つけた虫を記録、発信する法」7月17日(土)13:00~14:30
*写真、スケッチな、エッセイなど自分にあった記録法を見つけよ
*「ほぼ日手帳」をつかった著者の虫目記録法を紹介
*虫の観察を、わかりやすく面白いブログとして発信するいくつかのコツ
*虫の写真の撮り方いろいろ(虫写真にもスタイリングを!)
*最終回には受講生のみなさんが見つけた虫も紹介してください。
*毎回講座終了後、講師といっしょに「蟲愛づるお茶会」も。

虫話に花を咲かせましょう!

講座申し込みは、朝日カルチャーセンターHPへ。



アウェーインザライフ

2010-06-07 01:02:40 | stage
ずっと楽しみにしていたプロペラ犬×筋肉少女帯のお芝居『アウェーインザライフ』、観てきました! 赤坂BLITZにて。

水野美紀さんやソニンさん出演の、各々内に“アウェー”を抱えたガールズバンドの成功と挫折の物語。

先月稽古場をちらっとだけ見せていただいたりしていたのだけど、まさかこんなすごいものが作られていたなんて!!
超楽しかったですっ!!!
お芝居も、歌も、生バンドの演奏も、自虐ネタたっぷりの笑いもすべて全力投球の、エネルギーに満ち満ち満ち溢れた舞台。
あらゆるものがギュギュッと詰め込まれた、その濃度にくらくらしてくる。
これを一日2回とかやるの、大変だー! できるの??

赤坂BLITZで演劇をやってしまおうというアウェー感丸出しの自分たちを、楽器も演奏できないけれど畑違いのロックをやってしまおうという自分たちを笑ってみせつつ(そして時には自分自身のプライベートもネタにしつつ!)、でもそれでいいじゃないか、と前向きに締めくくってみせる。
でも、そういう健康的な前向きさを出しつつも、ベースには、自虐精神だったり、生き辛いけど仕方ないっていう開き直りだったり、暗いものも渦巻いている感じが好きでした。


筋肉少女帯の曲の使われた方も絶妙。
お芝居に合わせて少しだけ歌詞を変えてあるものの、シーンシーンにばっちりハマッてました。
さすがライブハウスの音響とファンキー末吉さん率いる生バンドの演奏だけあって、歌シーンは座っているのがもどかしくなるほどアドレナリン出た。
使われていた筋肉少女帯の曲では「人間嫌いの歌」がいちばん好きかな。
♪人間ってやだな 人が大嫌いさ
恋して愛して もどかしくって どいつもこいつも 俺も♪


下手したら、芝居と笑いと演奏とメッセージ性、すべてバラバラになってしまいそうなところを、全てのテンションをラストに向けて盛り上げ、大団円まできっちり落とし込んだのは、河原雅彦さんの演出の力でしょう。
とびきりの派手さと、こまかーい小ネタが上手く同居してメリハリがついてる感じは、河原演出ならでは。
あと、ときどき挟み込まれるドギツイ下ネタも。


前から2列目の通路側だったため、オープニングの通路を使ったお芝居では、ソニンちゃんに思いっきり肩をつかまれ揺さぶられました。
得した~☆
ソニンちゃん、かわいかった。歌うまいし。動きもかっこいい。
水野美紀さん、ソニンさんと動ける美しい女優さんがふたりいると、舞台が引き締まりますね。
水野さん、真顔のときの美しさと変顔とのギャップがすさまじかった。

あと、小林顕作さんの名バイプレイヤーぶりには、唸らせられました。
ちょっとしたつぶやきだったり、表情だったり、仕草だったり、演技の隙間の埋め方がめちゃくちゃ上手い。
思わず目がいってしまう、愛すべきキャラクターです。

今日のゲストの寺田恵子さんも、ロックの貫禄たっぷりでかっこよかった~!
スタイル美しー。
次は、ROLLYさんがゲストで出演される日に観る予定です。


ちなみに、パンフの表紙はこんな感じ。

黄色と紺色の2色から選べます!
ヤドクガエル風の“オー犬”だよ。
オリジナルの“オー犬”イラストを元にして父が描いたよ。

観にいかれた方は、ぜひ手にとってみてくださいませ~。
お芝居の中でも、キャストのみなさんが手に持って宣伝してくださっていて嬉しかったー。
木野花さんが手に持ってくださっている姿に感動。
あと、客席で読んでいる方を見つけると嬉しくて、ついついじーっと見ちゃいました。





鉄男 THE BULLET MAN

2010-06-05 21:54:25 | movie
初めて『鉄男』第一作目を観たのは、大学生の頃、BOX東中野でだった。
たしか、塚本監督のトークショー付きの上映。
鉄と人体の融合という強烈なイメージは、その頃の私には刺激が強すぎて、途中で吐き気をもよおしたことをよく覚えている。
でも、なんだかものすごいエネルギーを発しているその手作り感溢れるビジュアルと、新しいコマ撮り表現は、私の心にグサッと爪あとを残したんでした。

で、今回の『鉄男 THE BULLET MAN』。
のっけから、ものすごいテンションで話が進んでいき、もうスクリーンも壊れちゃいそうなパワフルさ。
もう1シーン1シーンが超濃厚なの。
体にグイグイ訴えかけてくる感じ、快感! アドレナリン出たー!
とくに、子供がひかれた後の、あのシーン。すごい。
主人公が内なる怒りと肉体の変化にさいなまれるシーンでは、自分の内側の何かも目覚めそうな、そんな錯覚にとらわれました。

変貌した鉄男のルックスは、アナログ感たっぷりで、“ああ、塚本監督、変わってないよ。初心忘れてなさすぎだよ”と嬉しくなっちゃいました。
でも、アナログを安っぽくなく、かっこよく上品に、大きなスクリーンでも見劣りしない映像に見せる絶妙な技を、監督は磨いてこられたんだなあ。

あと、寒々しい都市の撮り方が秀逸で、冷え冷えとした街と、じゅうじゅうと煙を上げる熱い鉄の対比が、なんとも美しいというか、胸に響いた。
“熱いやつ、一発ぶちこんでくれよ”という“奴”の想いに思わず共感してしまう。

でも、とことんビジュアルに懲りつつも、それだけになったり変に実験映画に転んだりすることはなく、鉄男誕生の歴史も丁寧に説明し、“奴”の葛藤も描き、伏線もきっちりと貼ってきっちり回収し、ちゃんとしたエンターテイメントになっている。
それで71分という上映時間。濃厚で物語がしっかりしていてコンパクト、素晴らしい!

桃生亜希子さんはやっぱり可愛いなー。
あと、初代鉄男のトモロヲさんが1カットだけ出ていた。

今週金曜日からスタート!

2010-06-01 21:09:34 | stage
プログラム制作のお手伝いをさせていただいた、プロペラ犬と筋肉少女帯のコラボレーション舞台『アウェーインザライフ』が、今週4日(金)から赤坂BLITZにて始まります!

私は、ちょこちょこと稽古場にお邪魔したり、取材させていただいたりで、全貌は拝見していないのですが、お話を伺っていると、なんだかえらい楽しいことになっているみたいで、今週末観に行くのが待ち遠しいです!

「ロック×エンゲキ」というワードが心にひっかかった方、常に心の中に“アウェー感”を抱えている方、筋肉少女帯ファンの方、水野美紀さんファンの方、演出の河原雅彦さんファンの方、もちろん木野花さんファンの方も!・・・ぜひぜひ観に行ってくださいまし!

日替わりのゲスト陣も超豪華なんですが、13日夜の回のゲストが、ななんとROLLYさん!!
違う日のチケット取っちゃったよ。
でも、この日も行きたい!

そして、観に行かれるみなさまは・・・えーと、プログラム・・・買って?
素晴らしいデザイナーさん方、キャスト&スタッフのみなさまのおかげで、素敵な一冊になっております。
下版当日まで入稿して、奇跡的に(?)出来上がった一冊です。印刷所さんもスゴいっ!
ちなみに、うちの父まで関わってます。

何卒よろしくDEATH!