いや、ひどいよ、ほんと。とても原作に思い入れがあって作ったとは思えない。
「ちょっと豪華メンバーで実写化してみようか」って軽いノリで作ったのかなあ。脚本もありえない。みんなが争っている原因があれって、ありえないです。
ふざけるなら、もっととことんふざけてくれないと。ゆるく作るならもっと徹底してくれないと。笑いとばせもしないよ。中途半端で顔がひきつります。何年前のセンスで作った映画だよ、と言いたい。
最初映画化の話を聞いたとき、「なんでおやじがCG?! コマ撮りにしないとダメでしょう!」なんて思ってたけど、そんなこと言う気も失せるレベルでした。
(おやじ、引きのショットだとちょっと可愛いんだけど。でも、お腹の膨らみの形がぜんぜんなってないです。大切なとこなのに)
割り切れば意外に楽しめる、っていう人も多いみたいだけど、私は駄目。
観にきている小さな子供たちに、これを鬼太郎原体験として記憶してほしくないです。
強いていえば、ネズミ男役の大泉洋さんの芸達者ぶりだけが見所でしょうか。コミック調でありながらも驚くくらい違和感のないあの演技は確かにすごかった。
あ、明日から3日間、都内の某ホテルにひとり籠もります。
地上からちょっぴり離れてプチトリップ。夜景眺めながらアダルトに物思いにふけってみたい。