Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

裏切りのサーカス

2012-05-26 20:16:18 | movie
ご無沙汰してます。
自宅のノートパソコンの調子がずっと悪かったので、ついにMacBook Air購入しました!
11インチにするか13インチにするか悩みに悩み、アップルストアに3回行って両方触りまくって検討した結果、11インチにしました。
13インチだと、結局持ち運ばない気がして。
ソファで膝の上に乗せてても苦にならないサイズ&軽さ、快適です☆
起動がはやいのも嬉しい。


最近映画の感想ばっかりになってしまっていますが、
今月観たオススメ映画の感想です。


『裏切りのサーカス』
実際に英国のスパイだったという経歴を持つ作家ジャン・ル・カレの小説『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』の映画化作品。
監督は、『200歳のエリ』のトーマス・アルフレッドソン。

いろいろな人物が絡み合う複雑なストーリーなのですが、一言で言ってしまうと、
「英国諜報部の幹部に潜んでいるKGBのスパイ“もぐら”は誰だ!?」というお話です。

これが想像していた以上に素晴らしい作品で、くすんだ色味の中描かれる東西冷戦下の世界にどっぷり浸りました。
そう、映像の色味や美術、衣装、音楽がものすごく良かったんです! とにかく洒落てる!
諜報部のインテリアも、みんなが着ているスーツも、車も、タイプライターなどの小道具も、細かいところがいちいち素敵。
なんでも、1970年代の英国を再現するために、ポール・スミスがクリエイティブ・サポートとして参加したんだとか。
激渋~い世界観が、男たちのドラマを盛り上げて、ワンシーンワンシーン、その撮り方のかっこよさにシビレっぱなし。

あと、これまた渋い男たちの顔、顔、顔!
主演のゲーリー・オールドマンはじめ、出演者がみんなイイ顔してるんですよね~。

最後は、私号泣しちゃったんですが、周りの誰も泣いていなかった…。

アクション系のスパイ映画とは違った、静かで孤独感漂うスパイ映画。
ストーリーは、一度では追いきれない部分があったので、DVDが出たらもう一回観たいなー。




GW & 最近の映画

2012-05-07 20:15:03 | movie
今年のゴールデンウィークも遠出せず、東京でのんびり過ごしていました。
それと、部屋の片付けとか、地震ではがれた壁紙の修復とか、家のことでやり損ねていたことをやったりも。

ヒカリエ、東急プラザ表参道原宿、三井アウトレットパーク木更津、と話題のニューオープンスポットにも行ってきましたが、人の多さに驚き、早々に退散。
ゴールデンウィークの人出ナメてた!


連休前から連休中にかけて、映画いろいろ観たので、軽くレビューを。

『バトルシップ』

あまり期待しておらず、「一応観とくか」くらいの気持ちで行ったのですが、面白くてビックリした!
冒頭から“あ、コレ、笑える映画なんだ”といい意味で期待を裏切られ、手に汗握りつつも、時々投入される脱力ネタを楽しみながら観ました。
いや、ほんと興奮した!
このメカのデザインには全く惹かれないのだけど、そんな私が観てもこれだけ面白いって、どういうこと!?と驚いちゃいました。
我らがアサノも大活躍でかっこよかった!


『ジョン・カーター』

こちらも『バトルシップ』のテイラー・キッチュが主演。
彼の肉体美を味わいたい人は、こっちのほうがいいかも。衣装がほぼ半裸なんで。
『アバター』のパクリ映画なのかしらと思ったら違いました。
(というか、原作が1917年に発売されたSF小説の古典『火星のプリンセス』で、『アバター』もこの小説を参考にしてるらしい)
観ていると喉がイガイガしてくるような砂砂した異世界で繰り広げられる物語。

とにかく見所は、火星のペット、ウーラです。
ブルドッグとカエルを交配させたような生物なのですが、めっちゃ俊足で、主人公にまとわりつく様がラブリーすぎる!
戦い方の迫力もハンパないです。

プリンセスは、登場したときは“ごっついなー、かわいくないなー…”と思ったんですが、男まさりなくせして、時々“オンナ”な部分がだだ漏れるところがちょっと可愛いなと思いました。


『ドライヴ』

すごく変わった映画!
ストーリーはちょっと?が残る部分もあったけれど、
とにかくこだわり抜かれた映像、画面構成が素晴らしい作品でした。
光の使い方は、もうフェチの領域。
それと、言葉を使わない、目線や間合いで登場人物の感情や空気を伝える演出が面白い。
この監督がこれからどんな映画を撮っていくのか楽しみでワクワクしてます。

映画を観た後、原作も読んだのですが、ラブストーリーの要素はほとんどなく、そのあたりかなり妄想を広げて作った作品なんだなと。
原作を読むと、映画ではわからないドライバーのバックグラウンドがわかりますよ。


『REC3(レック3) ジェネシス』

大好きなRECシリーズの最新作。
今回は、(おそらく)1&2のアパート事件と同時に発生した、ある結婚式場での事件を描いています。
結婚式をあげた直後にゾンビ発生!ってことで、花嫁はいきなり花婿とバラバラになっちゃうし、親戚がどんどんゾンビ化してくし、と、おめでたい席から一転の悲劇が繰り広げられていきます。

主人公の花嫁さんが、手足が細くて顔が小さくて目が大きくて、可愛いかった~。
ウェディングドレス動きにくそうだったけど(さすがに途中で裂くんだけど、その裂き方が微妙…)。
ただ、ゾンビ状況の中で最初から最後まで純愛を貫こうとする様を見るのは意外に疲れるなってことに気付きました。
極限状況の中で相手の本性がわかっちゃった→で、そんな中で新たな出会いが…みたいな展開のほうが惹かれるのかも。または、パートナーがゾンビ化、か。

1と2ほどの濃い世界観はなかったけれど、ところどころシャレが効いているところもあって、楽しめました。
ちなみに、トレードマークだったPOV映像は、最初の数分間だけです。
1と2も観直したくなったな。
“オカルト展開がちょっと…”って人もいるみたいですが、私は意外と好き。



『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』

シリーズ3作目。
1と2は、そこまでグッとくる感じではなかったのですが、今回格段にパワーアップしていて、すごく良かった!
マイティのキャラクターもグッと深まっていたし、舞台となる栃木の人々の感じとあいまって、やるせなくてゾワゾワした。
あと、イックとトムが出てきたときの、何ともいえない安心感!
そこからの、レペゼン埼玉ラッパーとレペゼン日光ラッパーのコラボ、アガッた~。

『ムカデ人間』の先頭こと北村昭博さんや美保純さんなど、キャスティングも魅力的でした。


『ホーリー・マウンテン』&『エル・トポ』

渋谷のシネマヴェーラで、「妄執、異形の人々 海外篇」という素晴らしい特集が組まれていたので、実は観たことがなかった『ホーリー・マウンテン』と大昔に観て記憶が薄れていた『エル・トポ』、とホドロフスキー監督の作品2本観てきました。
『ホーリー・マウンテン』最高! 特に前半。
ゴージャスでエロチックで下品で、素敵なお金のかけ方しているな~と感動。
宗教的なものと俗っぽいものを組み合わせるところは、どこかシュヴァンクマイエルと似ているなと思いました。
しかし、先に『ホーリー・マウンテン』観ちゃったので、『エル・トポ』が地味に見えてしまった…。