Diary of Caviargirl

ホラー、ゾンビ、チェコ、虫、ヤドカリ、コマ撮り、ピンクな物事…キャビアガールの好奇心日記。

ハイテンション

2006-08-31 23:32:27 | movie

気づいてみれば、私にしては大変珍しいことに、ここ1ヶ月映画館に行ってない!
ギャー!ってことで、今日は会社を早めに抜け出して、歌舞伎町の映画広場(?)に駆け込んだ。

レイトショーで『ハイテンション』鑑賞。
客いないと思ったのに、行ったら階段にけっこう並んでいてびっくり。
ほとんど男性一人客だけど、カップル(「えー、見れるかなあ」と彼女がくねくねしている)とか映画ヲタ風男子二人組(「『バス男』最高だよね~」と話している。うん、私も好きだよ、バス男)の姿も。

『ハイテンション』は、女友達の実家で勉強をするためにど田舎にやってきた女子大生マリーが主人公。やってきたその夜に、家に殺人おじさんが侵入。友達の家族を片っ端から殺していく・・・というフランス発ホラーです。何の前触れもなしに、ある日突然訪れる死の恐怖が描かれます。

「あなたは何分耐えられるか?」とかなんとか、ポスターでは煽っているけれど、別にそこまで残虐描写が矢継ぎ早にって感じではありません。
前半は逆にじりじりとした心理的圧迫のほうが強い。
全編通してこれだけ緊張感を保てるというのは、すごいです。これがハイテンションということ?
最後にはどんでんがえし、というか「えっ?」という展開が。
しかしこれ、いまいちつじつまが合っていない気がするんだけどなあ・・・。

怪優・フィリップ・ナオンが殺人鬼を演じていますが、やっぱり上手い!一見普通のおじさん風だけど、どこか狂ってるという絶妙なさじ加減。それが怖い。

特殊メイクは、『サンゲリア』の人がやっているそう。
個人的には、ガラスが刺さって腫れた脚がいちばん痛そうでした。

監督は、なんと弱冠25歳(おない年じゃん!)のアレクサンドル・アジャ。
流行りのPV風スタイリッシュ映像ホラーの向こうを張って、淡々と不気味に人殺しの恐怖をリアルに映し出していく作品でした。光のハレーションを入れた撮り方とか、『悪魔のいけにえ』はじめ、70年代ホラーを意識したような演出が随所に。
若手がこういうホラーを作るのはいいことではないでしょうか。
映像のかっこよさ重視のホラーばかりではつまらんしね。それも好きだけど。


観るものたくさん。

2006-08-26 01:34:00 | movie



最近けっこうまたDVD買いました。
『リブ・フリーキー!ダイ・フリーキー!』は、マンソン・ファミリーによるシャロン・テート虐殺事件をパペット・ミュージカル・アニメにしてしまったという、恐るべき作品。
グリーンデイの人とかアーシア・アルジェントとかが声やったりしてます。
そうとう悪趣味度高いし、作りが粗いのがまた不気味で、気分が落ちてる時に観たらヤバそうです。

『シャイニング』(TV版)は、690円がさらに10%OFFという破格で売られていたので購入。TV版は、ダニー役のコートランド・ミードくんが最高にかわいくて好きなのです。

『ファイナル・デッドーコースター』公開前に予習で観ておこうと買った『ファイナル・デスティネーション』(レンタルしようと思ったら、ツタヤで取り扱ってなかった)。死神の書いたシナリオ通りに死に引き寄せられていく若者たちの物語。日常のあらゆる物事が死につながっていく、というのが恐ろしいです。『デッドコースター』も見なきゃ。『ファイナル・デッドコースター』、”2枚で2500円”キャンペーン対象商品だったので、もう1枚は、激渋いチョイスで『ハッド』を買ってみました。まだ観てませんが、ラリー・マクマートリー原作で気になってた作品です。

『スポンジ・ボブ・スクエアパンツ ザ・ムービー』ももちろん購入。パッケージ組み立てるとボブ人形になるみたいです。先着特典のドアサイン(?)とバッジももらいました。


レンタルもいろいろしてます。
おとといからついにレンタル開始になった米TVドラマ『デスパレートな妻たち』、さっそく1巻借りて観ました。なかなか面白い。主役の女性陣がかわいらしいです。少々淡々とした進みながら、キャラクターの魅力と、見え隠れする謎でひっぱられます。

そして、今日から、ホラーの巨匠たちが短編で競演するTVシリーズ『マスターズ・オブ・ホラー』のレンタルが開始!わーい☆
全部観るつもりだけど、ひとまずアルジェント&ラッキー・マッキーの巻と、トビー・フーパー&ジョン・マクノートンの巻を借りました。
楽しみ~。


愛を望むのであれば私たちの足を組んでください。

2006-08-26 01:03:17 | daily life

今日は、お昼からスタジオにこもって、夜までメイクページの撮影。
メイク撮影はけっこう好きなんです。メイクもモデルちゃんも可愛いんだもの。
例のごとく今日もスタッフは女だらけで、「かわいい~☆」連発しながら、みんなでキャピキャピと撮影してました。

そして、一緒にお仕事したコスメライターさんが、夏休みにサイパンに行ってきたということで、噂のボージョボー人形をいただきました!



足を結んだりすると願いが叶うっていう、あれです。
日本で見たやつは、ひとりのみだったのに、これはふたり組!
向こうではふたり組のほうが主流だそうです。
説明書きには、
「私たちはボージョボー兄妹です。ずいぶん昔から私たちは、今日までボージョボーのツルに密かに生きてきました」と書いてあります。
とりあえず足を結んでみようかな~(愛を見つけられるらしい)。
写真だと、妹が兄をげんこで殴っているみたいに見えますね。
ちなみに、結びやすくするためか。妹のスカートにはスリットが入っています。


チェコ旅行 ~カフェ・ルーヴル~

2006-08-23 23:57:34 | travel

旅行中、私と母がいちばん気に入ったカフェがここ、『カフェ・ルーヴル』。


外観も昔の社交場、といった趣で素敵です。
1902年にオープンしたという歴史あるカフェで、カフカやチャペック、アインシュタインも通ったそう。



内装は、ピンクの壁とレトロな形の照明がキュート。
壁には、オーソン・ウェルズなど、映画スターのモノクロ写真が。
奥には、ビリヤードスペースなんかもありました。

おばさまたちが優雅におしゃべりしていたり、渋いおじさんが壁際の席でコーヒー&シガレットで新聞読んでいたり、お洒落業界の人たち(想像)が打ち合わせをしていたり、ちょっとギャルっぽい女の子が一人でお茶飲んでいたり―客層はさまざま。


私たちは、デザートとサマー・アイスティーを注文。



チョコレートサンデー☆
バニラアイスがちょっとシャリシャリしてて美味い!
クリームも軽めで上品な味。
上に差してあるウェハースまで、隙なくおいしかったです。



そして、バナナクレープ!
たっぷりな感じだけど、すぐ食べてしまいました。

フードメニューもたくさんあったから、ご飯食べに来たかった。
今度訪れることがあったら、ぜひ夕食をここで食べたい。

チェコはレストランもカフェも夜遅くまでやっていていいな。
ここも11時半までやっているみたいです。


ゾンビ姓を名乗りたいの。

2006-08-22 19:25:50 | movie
ロブ・ゾンビの『デビルズ・リジェクト』、編集部に試写状が届いているのを発見。日本公開決まったようでよかったよかった。

というわけで、急に前作『マーダー・ライド・ショー』が観たくなり(もちろん劇場で一度観たんだけど)、渋谷TSUTAYAに駆け込みました。
見直してみたら、あら、意外と残酷シーンは少なかったね。
全体に漂う、あの禍々しいムードのせいで、もっとゴアゴアな感じだったと思い込んでいたのです。
脳みそ丸出しとか、皮をはがれた死体とか怖いけど、何よりこわいのが、あの暴力的で排他的で汚れた空気感。

主人公の父親と警官が、納屋の中の惨殺現場を発見するところが好き。歌とスローモーションがマッチ。
後半、突然ゾンビが出てくる急な展開も好きなんです。
そして、ロブ・ゾンビの奥さんシェリ・ムーン・ゾンビが可愛いー!あの乾いた笑い声がたまらない。
結婚してゾンビ姓になったってのが羨ましいなあ。他に誰かいないかな、姓が「ゾンビ」のイケメン男性。

今回見直して気付いたのは、地下のDr.サタンの住処への入り口が、もろチェコのコストニツェ(骸骨教会)だということ。絶対行ってますね、ゾンビ氏なら。
そして、後半のオーティスの白塗り姿が、漫画『デトロイト・メタル・シティ』のクラウザーさんに見えて仕方ありませんでした。



シザーハンズ舞台版。

2006-08-21 13:32:28 | stage
母と、『シザーハンズ』のダンス・ミュージカルを観にいってきました。

マシュー・ボーンってもっととがった演出をする人だと勝手なイメージを持っていたら、意外にシンプルでかわいらしい舞台でした。

しかし、私はとにかく映画版を愛してしまっているので、正直、比べてしまうと、「やっぱりあの映画は素晴らしかったんだな。誰にも真似できないものだったんだな」と再確認することになってしまう。なので、舞台版のみの感想を中心に書きますね。

台詞や歌はいっさいなし、のダンスオンリーのミュージカルです。
50年代アメリカのイメージを前面に出したカラフルでポップなセットと衣装が楽しい。
町の住民たちのダンスがかなり多いのですが、この住民のキャラ設定がなかなか面白い。
特に気になったのが、熱狂的なキリスト教徒一家(映画ではおばさん一人でしたね)。息子が目の周り真っ黒のゴスパンクっていうのが面白い。悪魔的な音楽聴いてそうな感じ。彼にパンクな黒づくめファッションと両親の牧師風ファッションは妙にマッチしてる。こんな家族もいるんだろうなあ。

エドワードのルックスは、映画版に忠実。
ボディスーツが茶色で微妙に近未来っぽいテイストでしたが、あのシルエットを現物で見られるというのは、なかなか興奮するものであります。
ジョニデもセクシーでしたが、舞台版のエドワードにも性的魅力を感じました。

しかし、相手役のキムが・・・おばさんくさい・・・。
他の女の子たちに比べて際立ったルックスであるわけでもなし。
普通のチアリーダーの女の子、という意味では説得力あるのかもしれないけど。

やはり、ハイライトは、エドワードの妄想の中で植木たちが踊りだすところでしょうか。植木着ぐるみを着たダンサーたちが踊る踊る。まさにファンタジー!
あと、ポスターの中のキムが踊りだすところも好きだった。
エドワードの頭の中で繰り広げられているシーンのつくりが上手いんですね。

エドワードが植木を刈り込んでみせるところも、うまく作っていました。
シンプルなんだけど、ちゃんと刈り込んでいるように見える。
「おおっ、よく考えたな」って思いました。


しかし、映画の重い部分を省いて(または書き換えて)しまったために、それだけストーリーが軽くなってしまったのは残念。
映画を観ていないとちょっとわかりにくい部分もあったし。
全体的にコミカルでキュート、明るい印象で、映画版の屈折した明るさや滑稽さからくる哀しさはあまり感じられませんでした。

客席に雪が降るのは素敵です。こういう仕掛け、単純にとても好き。
さすがに『近松心中物語』のような半紙を切った四角い雪ではなく、もっと細かい雪でした。
雪浴びれる席に座りたかったなあ。

チェコ旅行3 ~おいしいもの~

2006-08-20 22:05:54 | travel
旅行中に食べて美味しかったものをずらりと。

まずは、ホテルの朝食から。
最初に泊まったホテル「U Zlate Studne」の朝食はブッフェスタイル。


コーンフレークとミューズリは毎日食べていました。ここでは4種類のミューズリを
好きなだけ混ぜられる。
他には、ハムやチーズなど。ポーション入りのパンのお供も豊富で、たくさんもらってきました。

次に泊まったホテル「Santini Residence」は、毎日朝食をお部屋まで運んできてくれるスタイル。


内容は似た感じですね。
ここでも、コーンフレーク&ミューズリは必ず注文してました。
かけるミルクが冷たすぎなくて、いい感じなのです。

そして、これは「U Zlate Studne」でとったルームサービス。
ダックバトンと、ソルベ。



 
チェコはジビエの国なのかしら、ダックとかウサギとかけっこうありました。
このダックバトンも美味しくて、むしゃぶりついて食べました。
ソルベも、堅さ具合がちょうど良くて、味もすっきりしてるし、ほんと美味しかった!

プラハを離れて、クトナーホラという町に行ったときに食べたスープ。


小さなホテルのレストランで頼んだジャガイモのスープ。
「きっとまた、しょっぱいんだろうなー」と思っていたら、意外や意外、程よい塩加減。
ジャガイモ自体も美味しくて、満足の一品でした。
スープとパンの食事って好きです。

そして、チェコの定番料理がこれ。


有名な「ウ・カリハ」というビアホールで食べたグラーシュ(煮込み)とクネドリーキ(蒸しパン)です。
牛肉をやわらかく煮込んだグラーシュ、やはりとても味が濃かった・・・。
バランス的に、もっとクネドリーキほしいくらい。

このかわいいのは、エヴァさんというチェコ人の方のお家にお邪魔した時にいただいたケーキ。


チェコの伝統スイーツだそうです。
これはドライアプリコット入り。他にもレーズンとか、いろいろなドライフルーツを使って作るそう。
ちょっと粗めの舌触りの生地が素朴で美味しかったです。


旅の中でいちばんのお気に入りだった「カフェ・ルーブル」については、次項で。

ちもとのかき氷。

2006-08-19 23:55:48 | food

家の近くの和菓子屋さん『ちもと』
普段取材先への手土産などに重宝しているんですが、
ここ、夏は店内でかき氷が食べられます。
それがめちゃくちゃ美味しいと聞いて、今日の夕方、さっそく母と行ってきました。

とても小さいお店なので、喫茶席も10席ほど。
さすがに今日は暑かったし混んでいて、40分ほど待ってやっと席へ。

私は800円コースの「こしあん 全部入り」(こしあん、宇治抹茶、ミルク、白玉入り)を、母は、600円コースのシンプルな「いちご」を注文。

どーん!!


そびえたってます。
これを最初に見たときは、「こんなに食べられるかしら?」と思ったのだけど、
氷がサラサラふわふわしていて、どんどんいけちゃう。
抹茶とミルクが合わさると、何とも素敵なお味に。
そして底のほうを探ると、なめらかなこしあんと、もちもちの白玉が。
あぁ、幸せ!
キンキンに冷やした金属の器に盛って出してくれるのも心憎い。
水出しのお茶も美味しかったです。
冷たいものをたくさん食べるのが苦手で、かき氷はいつも残してしまう私ですが、今日は完食してしまいました。


『ちもと』は、東横線・都立大学駅から徒歩2,3分。
午後は特に、時間に余裕をもって行ったほうがいいかと思います。


チェコ旅行2 ~チェコ・キュビズム~

2006-08-18 23:22:47 | travel

バロック、アールヌーボー、ゴシック・・・様々な建築様式が一同に見られるプラハですが、その中でも異彩を放っているのが、チェコ・キュビズムの建築。
20世紀初頭、絵画のキュビズムに触発されてチェコで生まれた建築だそうです。

まるで折り紙のように折れ曲がったラインが建物を覆い、立体だってことを必要以上にダイナミックに表現しているデザインが面白い。角錐が連なったようなカット面は、鉱物を彷彿とさせます。
そんなチェコ・キュビズムの建物を、街歩きの中で発見しました。


「黒い聖母の家」と呼ばれる、キュビズム美術館の建物です。
1階には本屋、2階にはカフェがあります。

カフェの中はこんな感じ。


「デザインがんばってます!」と気張ってる感じはなく、思ったより地味。でも、照明や椅子、階段ホールの手すりなどディテールにらしさが。




ビール(スタロプラメン)を飲みながらプラハ・ハムなどを食べました。
パンが、白黒格子のカゴに入って出てきた。

ゆったりした雰囲気の、居心地良いカフェでした。




そしてこちらは、ヴィシェフラッドという地区にある建物。
ヨゼフ・ホホルって人が設計したものだそう。
扉も凸凹とキュビッていて、かわいいです。



これも上と同じ地区、同じ建築家のもの。
1階はレストランか何かになっているようでした。
以前『TITLE』誌のプラハ特集の表紙にもなったので、知ってる人もいるかも。


チェコ旅行1

2006-08-16 23:32:06 | travel

遅くなりましたが、少しずつチェコ旅行の写真をアップしていきます。
日にち順とかじゃなくて、思いついたままに・・・。


言うまでもなく、プラハの街は建物がみな美しい。
最初は、あまりにロマンティック&メルヘンすぎて戸惑ってしまった。


でも、こういう、建物の朽ちた部分を見たら、何だか心が落ち着きました。
人間味が垣間見えて。きれいだけじゃないんだな、と。
いい朽ち具合なんですよ。レンガの崩れ方とか窓の割れ方とか。


印象的なのは、とにかくどこも石畳だということ。
場所によって模様が違います。
でこぼこしているので、歩く時足に力が入ってしまい、ちょっと疲れました。
車で走るとガタガタします。


街のいたるところでトラムとすれ違う。
でも、路線がたくさんあって、乗りこなすのが難しそうで、私たちはほとんど地下鉄で移動していた。トラムも快適そうだったんだけど。




通りがかりのちょっとした窓とかドアが素敵。目をとめてしまう部分が多すぎます。


ホテルの近くで出会った、生物感の薄い、パペットのような犬さん。
レストランの前で誰かを待っているようでした。
観光客がからんでも、媚びない態度が頼もしい。