銀杏坂という名の坂道

愛宕―上杉通りというと
住居表示のように何やら無味乾燥風の響きだが
この辺りを「銀杏坂」と呼ぶと急に雰囲気が変わるから不思議だ。

この名の通り、歩道には銀杏の木が植えられ、季節前には剪定作業も行われている。
高所作業車も出動、作業員が丁寧に余分な枝を払っている。

歩道には、銀杏マークも掘り込まれ、あまり注目されないが
銀杏との関係性を強調している

今この銀杏坂周辺は、マンションの建設工事が進んでいたり
つい最近完成したところもある。
通りを歩いてみると、レストランや、夜にはジャズなどの演奏をナマで聞かせるお店や
食べ物関連の店もある。

マンションの一室には「さとう宗幸」さんの事務所もあり、銀杏坂の名を一層高めているような
感じだ。

パリのシャンゼリゼ通りのように市民が何気なくお茶を飲む空間がもう少し
あってもいいのではと、銀杏の芽吹き前の季節に思った。