クラージュせたがや ~Courage Setagaya~

元はベルマーレ応援サイト「STweb」の別館で2005年7月開始も、2010年12月の韓国赴任を機に半ば休業中。

今季を象徴するような逆転負け(2-4徳島)

2006-10-15 01:12:24 | 湘南ベルマーレ(観戦記)
2006 J2第44節  2006/10/14 14:04キックオフ 平塚競技場
湘南ベルマーレ2-4徳島ヴォルティス
【入場者数】3,229人【天候】晴 21.1℃ 44%
【主審】小川 直仁【副審】二俣 敏明/長谷 忠志
【得点】04分(湘南)アジエル(9)、40分(湘南)永里源気(3)、
56分(徳島)大島康明、65分(徳島)大島康明、
70分(徳島)小林康剛、71分(徳島)小林康剛
SH:20 -16 CK: 5 - 5 FK:26 - 16
【警告】(湘南)なし
(徳島)29分大森健作、42分辻本茂輝、59分金位漫


実は天皇杯を含めると5週連続で土日にホームで試合開催される。
昇格目指してホームで盛り上がるのにいいチャンス・・・
とはならず、この徳島戦までの4試合はいずれも好天なのに
閑古鳥が鳴き続けているここ平塚競技場・・・。
来週はホームで神奈川ダービーだが、
アウェイ側の方が観客が多くなるのではないかと危惧する。


湘南のスタメンの布陣は以下の通り。
上がGK、下がFW。

         25植村慶

30須田興輔 3田村雄三 4村山祐介 21尾亦弘友希

      15北島義生 7佐藤悠介 
10アジエル              8坂本紘司  
           
      19石原直樹 14永里源気   


SUBは
GK1伊藤友彦、DF31アマリウド、MF18池田昌広、
MF24加藤望、FW29横山聡

選手交代は
78分:21尾亦→31アマリウド
78分:8坂本→18池田昌広(3バックに移行)
82分:19石原→24加藤望


徳島のスタメンの布陣は以下の通り。

         31高橋範夫

   27辻本茂輝  4井手口純  20大森健作

      16挽地祐哉  34小野雄平 
23金位漫               11片岡功二  
         32玉乃淳

      13小林康剛  18羽地登志晃


SUBは
GK1山口篤史、DF28天羽良輔、MF2アンドレ、
FW14石田祐樹、FW10大島康明

選手交代は
45分:34小野→2アンドレ
55分:16挽地→10大島康明(3トップ気味に)
80分:27辻本→14石田祐樹(そのままCBに入り4バックに)


この試合の湘南、出だしはよかった。
前半4分、敵陣右サイド深くでアジエルがボールをもって
やや切り込んでからシュート、これがゴールとなり湘南が先制。
この直後も湘南は攻勢で、すぐにでも追加点はとれそうな
勢いだったが、それを生かしきれず。
そして時間が経つにつれて徳島も決定機を得るが
これは徳島の選手のシュートミスに湘南は救われる。
前半40分、敵陣ペナルティエリアすぐ外(やや左)で石原が
粘った後シュート、GKがはじくもそのこぼれ球を
永里がゴールへ押し込んでようやく湘南は追加点を得る。

後半10分、徳島が大島を入れてきてイヤな感じがしたのは
私だけではないだろう。湘南が3点目を逃し続けていただけに。
大島出場直後、まずは湘南側が相手の裏を突いて
永里がGKと1対1になるがそのシュートはGKに弾かれる。
そのボールはメインスタンド方向に転がったが
湘南の選手は誰もルーズボールに詰めていなかった。
悠介は左サイド(メインスタンド方向)にいたが
こぼれ球を想定していなかったのか、
ボールからやや離れた位置で立っていた。
そしてそのルーズボールを拾ったのは徳島。
徳島の選手がそのボールを敵陣深くへフィード、
そのボールが敵陣中央深くでつながって最後は大島が
ペナルティエリア外からシュートして1点を返す。

後半20分、徳島のロングボールに植村がつられて
ペナルティエリア一杯まで出てくるも
その目の前で徳島の2人の選手にボールをつながれ、
最後はファーサイドへクロスを出されて
そのボールを大島が無人のゴールへ頭で押し込んで同点。

後半25分、徳島側のロングシュートからのルーズボールが
左サイドの選手にわたり、そこからのクロスを
中央で小林に頭でシュートされて逆転を許す。
そして後半26分には後方からのロングボールの
処理を植村がミスし、そのルーズボールを
小林が無人のゴールへ足で流し込んで駄目押しの4点目を得る。

湘南側は4失点目の後にようやく動いて
3バックに移行して反攻に出るが
徳島は湘南よりは試合運びが巧いようで
(4バックになってもいた)
さすがにこの時間帯での2点のリードは失わなかった。
最初はよいよいだったが一旦いい流れを失ったら
もう取り戻せない、今季を象徴するような試合だった。
そして徳島戦2年連続で負け越すに至ってしまった。
(2年とも1勝1分2敗)しかも今年の徳島は目下最下位なんだが・・・



2-0が2-4になったこの試合の決め手となったのは、
選手では、お互いのGKとFWの差、
チーム(含む監督)では修正・状況対応能力の差、ではないか。

石原以外も止められたOR外しているのを見ると、
相手GKが不運にもよく利いていた、コースをよく消していた、といえる。
(後半、アジエルのドリブルシュートの時の飛び出しのタイミングなど)
高橋がああも出来がよくなければ、大島の1点目の前に勝負はついていた。
しかし、石原は他の試合でもよく止められている
OR外しているのを見ると、石原は決定力不足だと言い切れる。

相手は、前半は決定機で外していたが
後半大島が入って1点目を決めてからは立て続けに
決めるべきところで決めてきた。

植村は失点のシュートに対してはいずれもノーチャンスだったが
それらのシュートにつながるプレーに対しては
何かできなかっただろうか。
他、前半でもCKから自分が飛び出すときに
声を出していないせいか味方と交錯するなど
平時の際はともかくピンチの際の味方選手のコントロールに
課題があるように感じる。

あと、前の試合では後半のそう遅くない時間に
2トップを揃って交代させた菅野監督だが、
この試合では石原を替えたのは後半37分。
横山は関大戦を見る限り不調だったし、
満足な手駒がないのかもしれないけど、もっと早い時間に
(2-1とされた直後にでも)何かの手を打つべきだったのでは
ないだろうか。
まだ2点差のうちに、と後半の早いうちに
反撃の姿勢を打ち出した徳島とは対照的だった。
また徳島は後半ロングボールやロングシュートを
徹底してなりふりかまわず点をとりにいったのが
功を奏していた。


いつも以上の長文になって恐縮だが、
最後に2点。
まず1つ、キャプテン・佐藤悠介について。
ここまで出場停止の1試合を除き40試合フル出場で9得点。
流れの中からの得点の激増、右足の上達と
湘南では昨年より最も進歩した選手ではある。
しかし、キャプテンとして、チームの中心選手としてはどうか。
彼はチーム全体が好調な時は好調な流れに乗っていくが、
チームが低調な時には自分も低調で、かつ低調な流れを変えられない。
今年の実績があれば彼はもっといいチームから引っ張られるかもしれない。
でも今の彼が「中心選手」として引っ張られるのか。
サイドで「使われる」選手としてでしか請われないのではないか。
彼は来年30歳。中心選手たりえないと存在価値は薄れる。
他チームでも中心選手として活躍したいなら、
もっと頑張りをみせてほしい。
「苦手な右足」をあれだけ上達させた悠介なら、
チームを引っ張る、支えるという意識があればもっとできるのではないか。


もう1点はスタンドの雰囲気について。
メインスタンドにいた関大戦の時には強く感じたが、
ヤジ(特に湘南側への)がどんどんとげとげしくなっている。
「○○~、XXしろやコラッ」という感じで。愛がないというか。
もはやサポーターではなくタチの悪い客だよ、これじゃ。
他にも審判への野次(本人は忠告のつもりだろうが)とか、
他のサポーターが聞いてより不快になるものが絶えない。
私自身も徳島戦でアンフェアな相手選手に向かって極めて汚い言葉を
吐いてしまったので、自省すべきところではあるのだが。
選手・チームがふがいないのだから雰囲気が悪くなるのは
やむを得ないが、必要以上に悪くすることはないのではないだろうか。
特にここをご覧になってくださっている方には
率先して自省、改善をお願いしたい。
でないと・・・雰囲気がさらに悪くなって、
選手とさらに心の距離が離れたり
スタンドの人の数がさらに減ってイヤな思いするの、俺ら自身でしょ。


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