岐阜の画廊 文錦堂

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私の一押し作品!!《酒器編(ぐい呑1)/内村 慎太郎 陶展より》

2014-12-13 09:04:23 | 工芸
皆様、おはようございます。

今朝の岐阜は、晴れ間が広がっていますが風が冷たく、夜半からは岐阜市の平野部でも積雪が予想されています。

さて、昨日のブログでも書きましたが、寒さが身にしみるこの季節。
本格的な“鍋料理”の季節到来!!と共に、最近、酒器を求められる方が以前にも増して増えてきました。
「今宵の晩酌のお供はどれにしよう???」と、酒器を選ぶ楽しみもまた愛酒家の至福の一時ではないでしょうか・・・。

さて、現在開催中の「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」 【~14日()】も、早いもので今日明日の二日間のみとなりました。
おかげ様で、会期中は県内外から本当に多くのお客様に足をお運び頂き、本年度文錦堂最後の企画展を締めくくるに相応しい個展となっています。 
どうぞ、今週末は逸品揃が並ぶ内村先生の個展会場まで足をお運び頂きますよう、ご案内申し上げます。 ご来廊を心よりお待ち申しがております。

それでは、今日も「私の一押し作品!!」と題して、選りすぐりの『酒器』をご紹介していきます。
今日ご紹介するのは、皆様お待ちかねの「ぐい呑」です。
今展では数多くの魅力的な酒器が出展されましたが、取分け人気が集中したのが「井戸」作品です。 会期半ばで、出展作品全てが “完売” となりました。(驚)

注) 日本の天正年間に茶人の間で人気が高かった「井戸」
大名物「井戸茶碗 銘:喜左衛門」(国宝)に代表されるように、堂々とした造形と侘びにかなう風情により、茶碗は高麗茶碗の王者とも呼ばれています。 
特徴としては、胴に轆轤目がめぐること、竹節状の高台、高台内に兜巾が見られる事、枇杷色の釉調、高台まわりに梅華皮が見られる事、見込みに目跡が見られることなどが挙げられます。

東京 根津美術館にて昨年末に開催された「井戸茶碗展」で、内村先生が多大な影響を受けられたのちに制作され、今展の発表の中心となりました。


 「井戸茶碗 ー戦国武将が憧れたうつわー」 / 根津美術館

酒器ながらも凛とした趣は、王者の風格を感じさせます・・・。 見所の一つである高台部分を、作品ごとに見比べながらお楽しみください。



   内村 慎太郎 作 「井戸盃」 H 5.0×D 8.8cm・・・・・(売約済

 「井戸盃」高台部。



   内村 慎太郎 作 「古井戸盃」 H 3.8×D 9.0cm・・・・・(売約済

 「古井戸盃」高台部。



   内村 慎太郎 作 「古井戸盃」 H 4.2×D 9.2cm・・・・・(売約済

 「古井戸盃」高台部。

続いて、希少な“山瀬”の土を使用した「井戸」作品も。



   内村 慎太郎 作 「山瀬井戸盃」 H 4.6×D 8.3cm・・・・・(売約済

 「山瀬井戸盃」高台部。



   内村 慎太郎 作 「山瀬古井戸盃」 H 4.3×D 9.2cm・・・・・(売約済

 「山瀬古井戸盃」高台部。

「井戸」以外にも、山瀬の土を使用した立ち姿の美しい作品も出展されました。



   内村 慎太郎 作 「山瀬たちぐい呑」 H 5.2×D 6.3cm・・・・・(売約済

明日は、井戸以外の逸品「ぐい呑2」をご紹介致します。 乞うご期待!!!
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私の一押し作品!!《酒器編(徳利)/内村 慎太郎 陶展より》

2014-12-12 10:54:29 | 工芸
皆様、おはようございます。

今日の岐阜は、冬型の気圧配置により朝からどんよりとした曇り空に覆われています。
寒さがこたえるこの時期、冷えた身体にはやっぱり温かい鍋料理と日本酒に限りますよネ・・・。

ということで今日から3日間、「私の一押し作品」として現在開催中の「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」【~11日()】から、皆様お待ちかねの『酒器』の逸品をご紹介していきたいと思います!!

先ずは、赤味を呈した枇杷色の釉調や高台まわりに生じる梅華皮など見所も多く、全体的に華やかな印象を感じさせる



   内村 慎太郎 作 「井戸徳利」 H12.9×D 9.0cm・・・・・(売約済

続いて、希少な“山瀬”の土を使用し、既に長年にわたって使用されてきたかのように古格を漂わせる



   内村 慎太郎 作 「山瀬徳利」 H11.7×D 7.5cm・・・・・¥20,520-

豊かに張った胴やほんのりと赤味を帯びた鹿の子状の御本が色づく景色など、小ぶりながらもなんとも言えない愛くるしい表情を見せる



   内村 慎太郎 作 「御本徳利」 H 9.2×D 8.4cm・・・・・(売約済

最後は、内村先生らしい伸びやかな筆使いで描かれた葦と水鳥の図が味わい深い



   内村 慎太郎 作 「絵唐津徳利」 H12.2×D 8.2cm・・・・・(売約済

明日も、「酒器編(ぐい呑1)」をご紹介致します。 乞うご期待!!!
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私の一押し作品!!《花器編/内村 慎太郎 陶展より》

2014-12-11 15:47:56 | 工芸
皆様、こんにちは。

今日の岐阜は、朝方からが降りしきる寒い1日となっています。
週末はまたが予想されるなど厳しい寒さになるそうですが、お体にお気をつけてお過ごしください。!!

さて、そんな悪天候にも関わらず、今日もご常連のお客様方が足を運んで下さるなど大変賑やかな1日となっています。 本当に有難いことです。
それでは、今日も現在開催中の「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」【~11日()】から「私の一押し作品」として、選りすぐりの『花器』をご紹介していきます。

今展では魅力的な花器が多く出展されましたが、先ずはシャープな造形で品格溢れる



   内村 慎太郎 作 「三島花入」 H22.3×D14.0cm・・・・・(売約済

続いて、勢いがあり、よどみない筆さばきが見所の



   内村 慎太郎 作 「鶏龍山花入」 H23.0×D14.4cm・・・・・(売約済

最後は、細かく貫入が入った器肌にほんのりと赤味を帯びた鹿の子状の御本が色づく



   内村 慎太郎 作 「玉子手花入」 H20.0×D13.6cm・・・・・(売約済

明日は、皆様おまちかねの「酒器編」をご紹介致します。 乞うご期待!!!
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私の一押し作品!!《茶碗編/内村 慎太郎 陶展より》

2014-12-10 09:59:12 | 工芸
皆様、おはようございます。

今朝も岐阜は、晴れ間が広がっています。

さて、昨晩の弊社ホームページでの売出しでは多くのお客様に御入札を頂き、誠に有難うございました。
内村先生に対する陶芸ファンの“期待”の高さを、改めて感じる売出しとなりました。

それでは、「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」 【~14日()】から「私の一押し作品」として、選りすぐりの逸品をご紹介していきたいと思います。
今日ご紹介する作品は、DM掲載作品を含めた「茶碗」による逸品です。
茶人からも高い評価を受ける内村さんですが、今展でも古格漂わせる「茶碗」に人気が集まっています・・・。(驚)

先ずは、2点のDM掲載作品から。 昨年末に、東京 根津美術館にて開催された「井戸茶碗展」で多大な影響を受けられたのちに制作されたそうです。



   内村 慎太郎 作 「井戸茶碗」 H 8.0×D15.0cm・・・・・(売約済

 高台内と周りに生じた梅華皮は、最大の見所。



   内村 慎太郎 作 「山瀬古井戸茶碗」 H 6.0×D14.2cm・・・・・(売約済

 幾筋かに垂れ流れた釉とキメの細かな貫入による景色は見所十分。

次に、きめ細かい上品な土質から近年人気が高まっている「山瀬」の土を用いた茶碗を。

注) 古窯址も多い“山瀬”の地は、唐津焼の重鎮 田中 佐治郎先生が住まわれていることでも有名ですが、いにしえから陶工たちに愛されたこの“山瀬”の土は、美濃の“もぐさ土”と同様にビスケットのようなざっくりとした手触りが特徴です。
非常に希少な土で、使うほどに細やかな貫入が入り、とても味わい深い趣へと変化していくそうです。



   内村 慎太郎 作 「山瀬茶碗」 H 8.2×D14.2cm・・・・・(売約済

続いては、利休好みの静かな無作の味があり、余情深い趣を放つ「斗々屋茶碗」の逸品も。
注) 本歌の「斗々屋茶碗」(大名物)は、堺の魚屋が所持していたことで「斗々屋」の名がつき、以後利休に伝わったことから「利休斗々屋」とも呼ばれています。



   内村 慎太郎 作 「利休斗々屋茶碗」 H 6.3×D14.2cm・・・・・(売約済

最後は、全体的に薄手で端正で洒落た作風で来場者の目を惹きつけた「茂三茶碗」を。

注) 茂三茶碗(もさんちゃわん)の名称の由来は、対馬藩藩士であった中庭 茂三が、寛永16年(1639)に朝鮮釜山の和館内に築かれた対馬藩宗家の御用窯「和館茶碗窯」に燔師(はんし)としておもむき、朝鮮陶工を指導して御本茶碗を焼かれたことによります。
「茂三茶碗」の特徴は、見込みの細めの刷毛(鶴刷毛)と高台内の渦で、その中央に小さな兜巾を見せています。釉色は黄味・赤味・青味を交えた枇杷色で、鹿の子の窯変もほどよく見られます。総じて薄作りで、土は細かく、堅く焼き締まっています。



   内村 慎太郎 作 「茂三茶碗」 H 7.6×D12.5cm・・・・・(売約済

明日の「私の一押し作品!!」は、これまた逸品揃の「花器編」をご紹介致します。 乞うご期待!!


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「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」/会場奥風景

2014-12-09 10:32:40 | 工芸
皆様、おはようございます。

今朝の岐阜は、青空が広がり清々しい朝を迎えています。 今日は、寒さも幾分和らぐそうで、過ごしやすい1日になりそうです。

さて、現在開催中の「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」 【~14日()】。
『 炎芸術 2013夏 NO.114 』『 別冊 炎芸術 珠玉の茶器 』の掲載作品が出展されるなど話題も多く、連日多くのお客様に足をお運び頂いております。

本日9日(火)20:00~ 弊社ホームページ(http://www.bunkindo.com)でも今出品作品を順次掲載し販売させて頂く予定です。

それでは、昨日に引続き、「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」の会場風景をご紹介致します。



会場奥に進むと、『 炎芸術 2013夏 NO.114 』に掲載された茶碗2点など、茶道関係の方や業者をも唸らせる出来栄えの茶碗花器類が整然と並びます。



会場奥中央には、『 別冊 炎芸術 珠玉の茶器 』の表紙にも掲載された自信作、「朝鮮唐津一重口水指」が一際存在感を放ちます。



 絵画は、加藤 東一 画伯(1916-1996 日本芸術院会員/文化功労者)作 「瑞雲富士」

今展一番の大作 「朝鮮唐津壺」「鶏龍山花入」「朝鮮唐津花入」も来場者の目を楽しませてくれます。



続いて、文錦堂の新たな名物コーナーとなった違い棚に並ぶ「茶碗」「茶入」「湯呑」類など。 
飾ってある書は日本画家 大山 忠作 画伯(1922-2009 日本芸術院会員/文化勲章)作によるものですが、ナント!?内村先生宅でも西岡 小十 先生(1917-2006)が書かれた「 「静観」が飾られているそうです。 飾った時期も同じ頃で、偶然ながらも内村先生とは深いご縁を感じます。(笑)



最後は、人気の「酒 器」コーナー。 今展でも逸品揃の多種多様な酒器が出展され、多くの酒器党の方々が悩まれていました・・・。



明日からは、多くのお客様方から大好評頂いている「私の一押し作品!!」を作品別にご紹介していきます。 乞うご期待!!
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