岐阜の画廊 文錦堂

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私の一押し作品!!《酒器編(ぐい呑2)/内村 慎太郎 陶展より》

2014-12-14 08:50:11 | 工芸
皆様、おはようございます。

今日は、衆議院選挙の投票日ですね。 街中を各候補者の街宣車が走り回り喧騒とした昨日までと打って変わり、小雪が舞う静かな日曜日の朝を迎えています。



さて、6日から開催致しておりました「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」 も、本日大盛況のうちに最終日を迎えることが出来ました。
初日・二日目と内村先生ご夫妻が在廊されたこともあり、会期中は県内外から多くの愛好家の方々に足をお運び頂くなど、本年度文錦堂企画展の最後を締めくくるに相応しい個展となりました。
この場をお借りしまして、本展開催にあたり雑誌掲載作品や素晴らしい出来栄えの新作をご出展下さった内村先生並びに奥様、そして来場者の皆々様方に厚く厚く御礼申し上げます。

それでは、今日も昨日に引き続き「私の一押し作品」と題して、 「~高麗・唐津~ 内村 慎太郎 陶展」から選りすぐりの「ぐい呑」をご紹介していきます。
多種多様な酒器を作る内村先生ですが、品格溢れる作品群は多くの酒器党の“眼”を楽しませてくれました・・・。



   内村 慎太郎 作 「奥高麗ぐい呑」 H 5.2×D 8.0cm・・・・・(売約済

注) 桃山時代の古唐津茶碗で、高麗茶碗の特徴を採り入れたものを「奥高麗」と呼びます。
この奥高麗の「奥」の所以は、唐津の向うの高麗、そのさらに奥の高麗で作られたという説や、「奥」は「古い」という意味で、古い高麗茶碗を写したものだからという説など、諸説あって定かではありませんが、奥高麗の茶碗は古唐津の中でも一段格が高いとされ、古来より茶人に珍重されてきました。



   内村 慎太郎 作 「呉器盃」 H 5.4×D 7.0cm・・・・・(売約済

注) 高麗茶碗の種類の名称で、五器、御器とも記す。 特徴は、胎土が特に細かく、鉄分を含んでいるところから釉に赤味を帯びたものが多く見られます。



   内村 慎太郎 作 「茂三盃」 H 4.7×D 7.8cm・・・・・(売約済

注) 茂三(もさん)の名称の由来は、対馬藩藩士であった中庭 茂三が、寛永16年(1639)に朝鮮釜山の和館内に築かれた対馬藩宗家の御用窯「和館茶碗窯」に燔師(はんし)としておもむき、朝鮮陶工を指導して御本茶碗を焼かれたことによります。
「茂三茶碗」の特徴は、見込みの細めの刷毛(鶴刷毛)と高台内の渦で、その中央に小さな兜巾を見せています。 
釉色は黄味・赤味・青味を交えた枇杷色で、鹿の子の窯変もほどよく見られます。 総じて薄作りで、土は細かく、堅く焼き締まっています。



   内村 慎太郎 作 「玉子手山盃」 H 4.5×D 9.2cm・・・・・(売約済

注) 高麗茶碗の種類の名称で、釉色が卵殻色をなしているための呼称。 伝世品は少なく、その殆どは腰が丸く、口端が外反した姿で高台周辺は釉が掛けられずに露胎となっています。



   内村 慎太郎 作 「柿の蔕たちぐい呑」 H 5.7×D 6.6cm・・・・・(売約済

注) 高麗茶碗の種類の名称で、鉄分を含む黒褐色の胎土が用いられ、外側の釉掛かりが極めて薄い為に一見南蛮物の様な風情を感じさせます。

コメント
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