岐阜の画廊 文錦堂

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私の一押し作品!!《隠崎 隆一 編/MINO展 2015 より》

2015-02-18 10:38:47 | 工芸
皆様、おはようございます。

今朝の岐阜は、爽やかな青空が広がっています。

さて、早いもので、6者6様に表現された美濃焼による “競演” となった「MINO展 2015」 【~22日()迄】も、中日を迎えました。
昨日も大阪からお客様がお越し下さるなど、連日県内外から本当に多くのお客様に足を運んで頂き誠に有難うございます。 改めて、厚く厚く御礼申し上げます。

それでは、毎回恒例となっています「私の一押し作品!!」、今展でも選りすぐりの出展作品をご紹介していきたいと思います。

トップバッターとなる今日は、昨年に引き続きご出展頂きました隠崎 隆一先生の珠玉の新作です。
先の第55回(2014年度)の毎日芸術賞 【美術1部門(絵画・彫刻・工芸・グラフィック)】を受賞されるなど、名実共に日本陶芸界を牽引する隠崎先生ですが、今展には一瞬個展かと見まがうほど逸品揃の新作を数多くご出展下さいました。

昨年、この「MINO展」に隠崎先生が初参加されたことで多くのお客様が驚かれましたが、隠崎先生は「備前」作品と共に緑釉を掛けて「織部風」にした作品も手掛けておられます。
「備前の土」の枯渇を危惧され、田土の上の層のいわゆる“クズ土”と言われる原土に様々な釉薬を掛けて見事に活かされています。

20数年間常に「備前の前衛」として走り続け、今もなお多くの愛陶家を魅了し続ける隠崎先生の造形美溢れる新作群をお楽しみください。

先ずは、漆黒の釉肌に白釉と黄胡麻が豪快に流れる景色が圧巻な「黒」作品から。



   隠崎 隆一 作 「黒碗」 H10.0×D14.0cm・・・・・(売約済



   隠崎 隆一 作 「黒酔器」 H14.0×D12.0cm・・・・・(売約済



   隠崎 隆一 作 「黒酒呑」 H 6.4×D 6.2cm・・・・・(売約済

続いて、青く彩る緑釉と釉際に映える緋色によるコントラストがなんとも美しい「オリベ」酒器揃を。



   隠崎 隆一 作 「オリベ酔器」 H15.5×D 7.6cm・・・・・(売約済



   隠崎 隆一 作 「オリベ酒呑」 H 6.8×D 5.6cm・・・・・(売約済

「春よこい」と名付けられた食器も発表され、話題を呼びました。
銀彩・緑釉・白釉(黒)・白釉(赤)・焼締(緋襷)の5種類の技法を用いて形成された花びらによる心憎い演出が、なんとも洒落ています。



隠崎 隆一 作 「春よこい」 H 3.0×D 9.6cm・・・・・(売約済

隠崎 隆一 (かくれざき りゅういち)

1950年 長崎県に生まれる 1973年 大阪芸術大学を卒業 1988年 田部美術館「茶の湯の造形展」大賞受賞 1990年 日本工芸会正会員 1995年 第8回MOA岡田茂吉賞優秀賞受賞
1996年 日本陶磁協会賞受賞 2004年 「備前焼の魅力―伝統と創造―展」出品 2008年 智美術館大賞「現代の茶陶」展優秀賞受賞 2009年 金重陶陽賞受賞
2015年 毎日芸術賞受賞

パブリックコレクション: 田部美術館 / 東広島美術館 / エバーソンミュージアムオブアート(ニューヨーク) ワイズコレクション(ニューヨーク) /
ビクトリアアンドバートミュージアム(ロンドン) / フランス国立陶磁器美術

現在 / 日本工芸会理事
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